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フィヒテ知識学の全容 の商品レビュー

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2015/05/25

きわめて難解なことで知られている、フィヒテの「知識学」。「興味はあるけれど、何から読み始めればいいのか分からない」、「原典を見たけど訳が分からない」、という方も多いのではないでしょうか。本書はその「フィヒテ知識学の全容」を解明すべく企画された、第一線のフィヒテ研究者による論集です...

きわめて難解なことで知られている、フィヒテの「知識学」。「興味はあるけれど、何から読み始めればいいのか分からない」、「原典を見たけど訳が分からない」、という方も多いのではないでしょうか。本書はその「フィヒテ知識学の全容」を解明すべく企画された、第一線のフィヒテ研究者による論集です。 特筆すべきは、やはり「知識学」に関する部分でしょう。各年代の「知識学」ごとに一章が割かれている充実ぶりで、成立過程やその内容が論じられています。順番に読んでいけば、「知識学」の発展について大まかな見通しをつけることができますし、気になる部分だけを読んでいっても参考になります。 また「知識学の応用」としてフィヒテの社会哲学、道徳論、宗教論などの各論も収められており、フィヒテ哲学を一望することができます。 本書が「知識学」に関心のある方にとって、有益な参考書になることは間違いありません。ただし、哲学の基本的なタームや、ある程度のフィヒテに関する前提知識がないと、本書であってもかなり難しく感じると思います。冒頭の<鼎談>で読むのを諦めそうになった場合は、35ページの第2部から読んでみることをオススメします。 (ラーニング・アドバイザー/哲学 KURIHARA) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1637714

Posted byブクログ