復興〈災害〉 の商品レビュー
筆者の意見が現実に沿っておらず、理想論を語りすぎている。 震災で仕事や家族を失い貧困に落とされたりアルコール依存に陥る事例というのは確かにあるだろう。しかし震災から何年も経った後にそれらも全て被災者として十分支援すべきだと強く主張するが、震災でなくても不況や事故など本人に非が無い...
筆者の意見が現実に沿っておらず、理想論を語りすぎている。 震災で仕事や家族を失い貧困に落とされたりアルコール依存に陥る事例というのは確かにあるだろう。しかし震災から何年も経った後にそれらも全て被災者として十分支援すべきだと強く主張するが、震災でなくても不況や事故など本人に非が無いのに同様に貧困や精神的な障害に至る事例などはたくさんある。それらに対して被災者だけをことさら優遇とも言える支援するのはなぜなのか。他の貧困者や精神障害と同様に社会のセフティーネットの枠で支援していくのが筋ではないのか。被災者だけを人生の最期まで手厚く支援していくというのは、それこそ筆者の言う財政の使いみちとしていがなものなのか。 結局、筆者が住宅分野の学者であって、被災者への手厚い住宅政策をと言っているのは自分の分野への利益になるからでしかない。本人は善意のつもりかもしれないが、行政は全ての国民住民を見て全体の支援をしていかなければいけない。そういうバランス感に欠けた復興論なので、次の震災対策にはあまり参考にはならない。 ただ、神戸での大規模な再開発については本当に無駄でひどいものであったと思う。二度とこうした焼け太りはやってはいけない。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB17502514
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阪神淡路大震災の教訓は活かされず、今また「復興」という名の災害が東北を覆っている今日において、日本のあるべき災害復興の形を提示した一冊。
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災害情報伝達を業務とする我々は、発災時のみならずそのあと3日が生存に重要、と言い続けているのだけど、さらにその先にあるハコモノ行政と商業地・住居の整理の問題について経験則をまとめた新書。あんまり答えめいたものはないのだけど、文句ばかり言っても始まらないので、平常時からコミュニティ...
災害情報伝達を業務とする我々は、発災時のみならずそのあと3日が生存に重要、と言い続けているのだけど、さらにその先にあるハコモノ行政と商業地・住居の整理の問題について経験則をまとめた新書。あんまり答えめいたものはないのだけど、文句ばかり言っても始まらないので、平常時からコミュニティを強固にしておき、災害時にも繋がれるインフラを安価に維持しておくということなのではないかと個人的には帰結している。
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阪神淡路の復興の在り方の確認から始める本書には非常に好感が持てるし、 必要なステップだと思われる。 復興災害は主に、住まいとコミュニティにかかわる。 そもそもが住まいを変えるということは それ自体が労力のかかることであって、 それを減らすようにすることは社会的なコストの削減に資...
阪神淡路の復興の在り方の確認から始める本書には非常に好感が持てるし、 必要なステップだと思われる。 復興災害は主に、住まいとコミュニティにかかわる。 そもそもが住まいを変えるということは それ自体が労力のかかることであって、 それを減らすようにすることは社会的なコストの削減に資する。 東日本大震災はさらに広大な土地かつ、別の要因も抱えている。 そういった中ではさらに柔軟に対応していくことが必要だろう。 上から下まで多くの日本人が驚き、恐れた災害である。 地震だけでも10年で済む話ではないのだ。
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カテゴリ:図書館企画展示 2014年度第6回図書館企画展示 「命 -共に生きる-」 開催期間:2015年3月9日(月) ~2015年4月7日(火)【終了しました】 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
より重要な点は、「復興」の問題である。新設された理念の第六項には、「速やかに、(中略)災害からの復興を図ること」という一文が入っている。災害対策の中に「復興」を含めるということであるならば、これはきわめて重要な意味を持つ。本来、災害から国民の生命・身体・財産を保護するという場合、災害の直撃から守るだけでなく、災害の影響でその後におそってくる危機からも守らなければならない。(p.172) 政府の「減災目標」は今後10年間で、最悪の場合33万人とされる死者を8割減少させること、建物被害について全壊250万棟を5割減少させることなどの数値目標を掲げている。(p.184)
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報道されることの少ない災害からの復興過程について改めて考えることができた。 神戸では復興と銘打って造られた空港や地下鉄が赤字だったり、再開発ビルのずさんな運営管理。 東北では広範囲ゆえの課題や、人材不足、寒冷地仕様ではない仮設住宅。 今後起こりうる大規模災害など憂うべき事柄ばかり...
報道されることの少ない災害からの復興過程について改めて考えることができた。 神戸では復興と銘打って造られた空港や地下鉄が赤字だったり、再開発ビルのずさんな運営管理。 東北では広範囲ゆえの課題や、人材不足、寒冷地仕様ではない仮設住宅。 今後起こりうる大規模災害など憂うべき事柄ばかりだけど、木造仮設住宅の話が明るさを感じさせてくれた。
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「人災」という言葉があるので「復興災害」という概念付けは定着しないだろうなぁ。 結局、復興に際して「国が、行政が、人間が」その愚かさのゆえに、さらに傷を深くするということ。
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