4歳の胸のうち の商品レビュー
思うようにいかないことやできないことが、できるようになったときの子どもたちの嬉しそうな顔。真っ直ぐな目で物事をとらえ、さまざまな活動に取り組んでいく子どもたちの姿勢。ときには、悔しい思いをして泣く姿を見ることもあります。 それでもどうにかしようと、一つづつ乗り越えながら前を向いて...
思うようにいかないことやできないことが、できるようになったときの子どもたちの嬉しそうな顔。真っ直ぐな目で物事をとらえ、さまざまな活動に取り組んでいく子どもたちの姿勢。ときには、悔しい思いをして泣く姿を見ることもあります。 それでもどうにかしようと、一つづつ乗り越えながら前を向いて歩いていく姿は、"子ども"ではなく"ひとりの人間"そのもの。 知ることのおもしろさを 事実を見てとれる目 人とのつながり 状況判断ができるように
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(2009.09.11読了) 川崎市麻生区にあるという風の谷幼稚園。 3歳児48人、4歳児64人、5歳児64人、各二クラスで構成されています。 3歳児は、花組、4歳児は、鳥組、5歳児は、風組と名付けられているようです。 この本は、2008年度の鳥1組の学級通信「おおばこ」をまとめ...
(2009.09.11読了) 川崎市麻生区にあるという風の谷幼稚園。 3歳児48人、4歳児64人、5歳児64人、各二クラスで構成されています。 3歳児は、花組、4歳児は、鳥組、5歳児は、風組と名付けられているようです。 この本は、2008年度の鳥1組の学級通信「おおばこ」をまとめたものです。 稚拙でわかりやすいイラストが添えられているので、伝えようとしている内容が的確に伝わってきます。 「当番活動」「紙工作」「じゃがいも掘り」「お店屋さんごっこ」「大型どうぶつ作り」「ことろことろ」「なわとび」「さつまいも掘り」「ラグビー」「劇「くじらのだいすけ」」「風組の卒園を祝う会」。製作活動、遊び、ゲーム、行事、いろんな活動を通しながら日々成長してゆく園児たちの姿が、描かれています。 先生からの一方通行にならないように、上手く園児たちの意欲を引き出すようにしているようです。特に縄跳びは、本人の跳べるようになりたいという意欲がなければ跳べるようになれないので、大変なようです。先生も指導しますが、跳べるようになった園児たちが、まだ跳べない園児を指導するところなどは感心させられます。 一度にあれこれできてないところを言われても、動きが止まってしまうので、一つずつ教えるというのは、4歳児だけに通じる真理というわけではありませんので、これからのいろんなものの習得という場面で、役に立つことでしょう。 じゃがいも掘りのルールは、じゃがいもは、掘りたいだけ掘っていいけど、自分で掘ったじゃがいもは自分で持って帰ること。途中で降ろしたり、「重い〜」って泣いたりしたら先生のものになる。というものです。 掘るのがおもしろいので、どんどん掘るのですが、帰りが大変です。5キロぐらいになったリュックを背負って歩きだしますが、泣く子がいますが、リュックを下す子はいませんでした。子どもたちで声を掛け合って頑張りました。子どもたちも大変ですが、先生も大変です。 縄跳びは、すぐできるようになる子ども、ちょっとやってみたけどできないのでもうやろうとしない子ども、様々です。やろうとしない子は、その気になるまで待ちますが、ときどき、先生からも誘ってみます。2学期のうちに、32人全員、跳べるようになりました。 今後のいろんな場面で、やればできるようになるという、頑張りの裏付けになることでしょう。 ラグビーは、体と体がぶつかりあうことになりますので、スポーツのルールを身につけるための格好の教材のようです。結構痛い思いをするのも、いい経験ではないでしょうか。「叩いたり、踏むのは、なし!」です。 著者 滑川彩子(なめかわ・あやこ) 1983年茨城県生まれ。 洗足学園短期大学幼児教育科卒業後、風の谷幼稚園へ。 年少の担任を2年間受け持ったのち、年中の担任に。 (2009年9月12日・記)
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