秘密は日記に隠すもの の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
どこかの誰かが綴っている日記のお話で、4作が収録されていた。 どのお話も、予想外の結末で読んでて面白かった。 人間らしさが滲み出ていてリアルな部分も多かった。
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見た目もイケメンで仕事に一生懸命、家族を大事にするパパが大好きな女の子。あるひ見つけたパパの秘密のコレクションi。世界が暗転した。少女が代償に父に請求したものは。 不動産運用で稼ぎ、ゆうゆうと生活している男性。素敵な恋人とも大人の付き合いをしている。親戚に知られ、結婚の言葉を口に...
見た目もイケメンで仕事に一生懸命、家族を大事にするパパが大好きな女の子。あるひ見つけたパパの秘密のコレクションi。世界が暗転した。少女が代償に父に請求したものは。 不動産運用で稼ぎ、ゆうゆうと生活している男性。素敵な恋人とも大人の付き合いをしている。親戚に知られ、結婚の言葉を口にした彼。結ばれた相手はなんと男性ではなかった。男性の正体と彼女の出会いの種明かし 不倫の恋をしている女性。不倫相手から冷たくされ、思いつめた彼女はストーカーに走る。日記に綴る思いは実は心配性の妹に向けた仕返しだった。 妻に先立たれた男性。孤独をいやすため、趣味を楽しみ主体的に生きよう。前向きな決意かと思いきや、実は奥さんは旅行中。つかの間の夢だった。 さまざまな人の日記から始める物語。予想外の結末にひとつひとつ驚かされた。怖い描写も多かったけれど、興味深く読むことが出来た。
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【トロフィー】 願望を文字に記す。嘘でもいい。願望なのだから。 それが日記というものだと、最初に脳に植え付けられてしまえば、それが彼女にとっての日記なのだろう。 【道化師】 景色が見えなくとも、言葉が鼓膜を震わせなくとも、上手く発音が出来なくとも、心の声は何にでも残せる。例えば...
【トロフィー】 願望を文字に記す。嘘でもいい。願望なのだから。 それが日記というものだと、最初に脳に植え付けられてしまえば、それが彼女にとっての日記なのだろう。 【道化師】 景色が見えなくとも、言葉が鼓膜を震わせなくとも、上手く発音が出来なくとも、心の声は何にでも残せる。例えば日記とか。 見えてない部分にスポットライトが当たった時、最初からまた、読み返したくなる。 【サムシングブルー】 人の秘密は蜜の味。それを逆手にとることもまた、蜜の味。 書き手の文字に秘められた思いを、読み手は勝手に自分の都合のいいように介錯してくれる。 全く、文字っていうものは凄いな。 【夫婦】 綴られている思いは、綴られている方もまた、同じ。 悲しいかな、こんな夫婦にはなりたくない。
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著者の絶筆となった連作短編集。何気ない日記形式の文章だが、最後の場面で「え!」となる4連打。日記というのは誰にも見られない?(もしくはあえて盗み見られることを想定して?)書くものだから、そこに書かれていることは事実ではなくても全然かまわない。 タイトルを見る限り日記には秘密が...
著者の絶筆となった連作短編集。何気ない日記形式の文章だが、最後の場面で「え!」となる4連打。日記というのは誰にも見られない?(もしくはあえて盗み見られることを想定して?)書くものだから、そこに書かれていることは事実ではなくても全然かまわない。 タイトルを見る限り日記には秘密が書かれているのだろうなと思い、その秘密を暴こうと考えながら読み進めるとかえってドツボにはまる。そこがこの作品の面白いところ。そして、この4編全てが絶妙に繋がっているところがまた面白い。人はどこでどう繋がっているのか、わからないからまた面白い。
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‘’日記に隠された秘密‘’を題材とした短編中。 最後の最後に驚くべき真相が判明する物語もあり、 一気読みしちゃいました。
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どの日記も衝撃的どんでん返しの炸裂。 まんまと騙されました。 とんでもない秘密、優しい秘密、意地悪な秘密、おそろしい秘密と様々ですが、全部どんでん返しの先が衝撃的事実で驚かずにはいられない。
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短編が4つ入っている。どれも、日記形式。日記の文章の感じが、リアル。言い回しとか口調とか、あー昔こんな感じで日記書いてたなあと懐かしく思い出した。 4つとも最後に意外な展開を見せるんだけど、3つめ「サムシング・ブルー」と4つめ「夫婦」が特に面白かった。 前のお話とのすごく微妙...
短編が4つ入っている。どれも、日記形式。日記の文章の感じが、リアル。言い回しとか口調とか、あー昔こんな感じで日記書いてたなあと懐かしく思い出した。 4つとも最後に意外な展開を見せるんだけど、3つめ「サムシング・ブルー」と4つめ「夫婦」が特に面白かった。 前のお話とのすごく微妙な繋がりが出てくるところや、お話に意地の悪さがあるところも好み。 でも、このシリーズの連載中に作者さんが亡くなってしまったそうで、これが最後の作品だとか。もっといろんな日記のパターン読んでみたかったな。
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永井さんの描く独特の世界観があるミステリーが好きで、全作品読んでいますが、この作品も今までになかった様な切り口で面白く読めました。 4篇共、日記をベースにした語り口調で描かれていて、それぞれの作品がリンクしています。 そして日記に描かれている事が事実だと信じて読み進めれば...
永井さんの描く独特の世界観があるミステリーが好きで、全作品読んでいますが、この作品も今までになかった様な切り口で面白く読めました。 4篇共、日記をベースにした語り口調で描かれていて、それぞれの作品がリンクしています。 そして日記に描かれている事が事実だと信じて読み進めれば、ある意味、小気味よく裏切られ、途中から何が真実で何が虚偽なのか推理小説的な部分もあり楽しめます。 永井さんの新刊が出れば必ず読んでいたので、これが最後の作品だと思うと本当に残念です。 永井さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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おもしろかった。 それぞれの話が日記によって書かれている。 どれも、びっくりさせられるところがありおもしろかった。 それぞれの日記の持ち主は、前の話にさらっと登場していて(その関係者だったり)おもしろかった。 「夫婦」が一番おもしろかったな。
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どの話も、ライトなブラックさがあって良かった。 全話繋がりがあったのも、よくあるやつだけど読みやすさに繋がったかも。 出だしの日記は、何なんだろう? あれが1番心惹かれた(笑) 読みやすいので1日あれば余裕で読めて良いかも。
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