まちづくり構造改革 の商品レビュー
産業連関表など、地域経済分析を実際に行う上で、先ずは読んでおきたい本。かなり実用的で、勉強になる。 実際のケースを交えながら解説してるのがGood。
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タイトル通りの本です。 地域の経済構造をデザインするためには、まずは現状の地域の経済構造を知らなくてはならず、それには、産業連関表の作成が不可欠、ということを丁寧に説明した本です。 産業連関表は、地域内にどのような産業があって、他地域との間でどのようなお金の出入りがあるかを明ら...
タイトル通りの本です。 地域の経済構造をデザインするためには、まずは現状の地域の経済構造を知らなくてはならず、それには、産業連関表の作成が不可欠、ということを丁寧に説明した本です。 産業連関表は、地域内にどのような産業があって、他地域との間でどのようなお金の出入りがあるかを明らかにするものですが、たとえば、工場や大型店舗を誘致する場合、生産高や売上の規模については試算するものの、地域内でのお金の動きや、地域外とのお金のやりとりまでは、なかなか計算できていないようです。 せっかく工場や大型店舗を誘致しても、売上が、別の地域にある本社に流れるようでは、地域内にはお金はとどまらないですし、地域内でのお金の循環も起こらず、誘致した効果は、期待ほど大きくなりません。 地域内の経済を活性化する方法としては、工場や大型店舗を新たに誘致してもいいですし、地域内の既存の産業を強化してもよいのですが、どちらにしても、地域外からのお金を稼ぐことと、地域内でお金が循環するようにすることが大切、ということです。 ちなみに、一般企業に勤める自分には、この本の内容のような視点はありませんでした。 が、自分が住んでいる地域のこれからのことを考えるためにも、この本の内容を知ることができてよかったと思っています。
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まず、まちづくりをするにはその地域の産業構造を分析し、マネーフローを知ることが大切だ、という本。 正直経済の専門書のように複雑な分析法が書いてあったので浅学な身としてはいささかハードルが高かったが、第二章までに中村さんの言いたいことは書いているので、難しい方はそこまで読むのがオ...
まず、まちづくりをするにはその地域の産業構造を分析し、マネーフローを知ることが大切だ、という本。 正直経済の専門書のように複雑な分析法が書いてあったので浅学な身としてはいささかハードルが高かったが、第二章までに中村さんの言いたいことは書いているので、難しい方はそこまで読むのがオススメかもしれない。 域外マネーを獲得し、それを域内で循環させることが大事。というお話。 まちづくりはビジネスであると思う。 いかにマネーを創出し、地域で回すかが今後問われるべき課題であると思う。 熾烈な地域間競争も起こるであろうなと。 ただ、この考え方を地域に降ろすのはハードルが高いかもと。専門家、コンサルが読むべき本ではなかろうか。
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読書・旅ログ 読書・旅ログ 読んだ本の咀嚼ログと旅の記録を。 2015-02-26 まちづくり構造改革/中村良平/日本加除出版 編集 Ads by Google ソーシャルメディアと地域 活性化事業の最新動向。 事例から学ぶソーシャルメディア活用 www.seedplannin...
読書・旅ログ 読書・旅ログ 読んだ本の咀嚼ログと旅の記録を。 2015-02-26 まちづくり構造改革/中村良平/日本加除出版 編集 Ads by Google ソーシャルメディアと地域 活性化事業の最新動向。 事例から学ぶソーシャルメディア活用 www.seedplanning.co.jp/ まちづくり構造改革―地域経済構造をデザインする まちづくり構造改革―地域経済構造をデザインする 作者: 中村良平 出版社/メーカー: 日本加除出版 発売日: 2014/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ざっくり概要 地域産業連関表を基に、地域経済の構造(お金の動き)を見える化し、どうすれば地域経済が活性化し、地域にお金が落ち、地域住民が豊かになるかを具体的に分析するための手法が、地域経済構造分析。 プロセスとしてまずは、昼夜間人口比率等から通勤流動を抑え、地域就業圏域を把握し、対象地域を決定する。 次に、各産業ごとに「従業員に占める域内住民の割合」「販売額に占める域外割合」「中間投入額に占める域内割合」「付加価値額(所得額)」「消費額に占める域内割合」等を抑え、産業連関表を作成する。 データを抑えたら、基板産業(域外市場から域内へマネーを獲得してくる産業)を見つける。 基板産業を軸に、域内の資金循環を高める施策や、域外マネーをさらに獲得する施策を検討・実施し、データに基いて効果的に地域経済の活性化を図る。 ざっくり感想 まずは、めちゃくちゃおもしろかった。データを抑えることで、まちの経済構造をこんなにくっきり浮かび上がってくるとは思わなかった。このスキルはぜひ身につけて自分で分析できるようになりたい。 地域経済構造分析を実施したとして、その結果どうなれば地域経済の状況が分かったとして、その際、具体的にどんな打ち手を実施できるのだろうか。わかったけど、実現する手立てがない、そんな状況になるんじゃないかと感じた。 例えば、基板産業である産業Aと、関連する産業Bとのコラボレーションを、この経済構造分析の実施主体(おそらく行政だけど)が主導で実現することは可能なのか。それよりかは、地銀が中心となって分析とコラボレーションの実現を支援して、そこに対して融資するとかのほうが現実的なんじゃないかという気もした。(あんまりわかっていないけど) とりま、いろいろな地域で分析はされているみたいなので、その報告書や論文を確認して、どれだけ分析結果を実社会に効果的に反映できているのか学んでみたいと思う。その後に、自地域で簡易な分析をやってみれたらなと。
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