不惑剣 の商品レビュー

高橋克彦(著者)

2016/03/11

完四郎広目手控の第5弾｡単行本で読んだ…か記憶があやふや…。完四郎さんもグラついてました。昔のノリが懐かしいが、時代の流れでそんな事は言ってられず。不器用というか、まっすぐな若者が生きられない世の中ってどうなのよ…。

2015/01/03

明治九年。廃刀令が発布され、元武士たちの不平不満が蔓延する世の中。
挑戦から帰国した完四郎は、否応なしに時代の波に巻き込まれ、警視庁の抜刀隊の指導者としての任務に就くことになる。
戦を起こしたくない、その一念で動く完四郎だったが、ある若者との出会いが、彼の信念を揺るがす。
『完四郎広目手控』シリーズ第５弾。

2015年1月2日読了。
内容的に重そうだな、と思いつつも今年の1冊目に選んだのはこれ。なんとなく時代小説から始めたかったんですね。
今回、不惑の人であった完四郎が迷いに迷います。
他の誰でもなく、完四郎の心が揺れるからこそ、こちらも「うーん」と考えさせられました。
戦を避けたい、救える者の命は救いたい。なのに、時代がそうさせてくれない。
これから先、完四郎がどんな道を選択していくのか。非常に気になります。