あきらめの教育学 の商品レビュー
「あきらめの教育学」と聞くと,なんだか後ろ向きに感じてしまう人が多いと思います。みなさんは「あきらめ」という言葉に対して,どんなイメージを持っていますか? 確かに,教育界ほど「あきらめさせない」ことを徹底している場所はないかも知れません。教師もあきらめないし,子どもたちにもあきら...
「あきらめの教育学」と聞くと,なんだか後ろ向きに感じてしまう人が多いと思います。みなさんは「あきらめ」という言葉に対して,どんなイメージを持っていますか? 確かに,教育界ほど「あきらめさせない」ことを徹底している場所はないかも知れません。教師もあきらめないし,子どもたちにもあきらめさせない。無限の可能性の追求です。 しかし,その一方で,教育現場からも去って行く,教師や子どもたちが多いのも事実です。本当は,もっと簡単に「あきらめること」ができれば,その場に留まったり,自分のやりたいことを発見できるかも知れないのに…です。 本書には,<「あきらめ」と言う言葉を積極的に評価して,教育を見直してみよう>と企図した対談と小論を集めてあります。そして,そんな中から,逆に「あきらめないほうがいいこと」も見つかってくるのではないか…というわけです。 教育に関わる人だけではなく,全ての人に読んでもらいたいです。 私も,あきらめることで手にしてきたことがいっぱいあるのだと思いました。 うまくあきらめることができると,楽しく生きていけそうです。
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