昭和の結婚 の商品レビュー
面白かった。昭和好きにはたまらない。文調読みやすくきれい。写真の時代感好き。時代に伴う社会の変化に結婚に関する風習が変化していくさまを詳細に知る事が出来る。ドレスの話まで及び、結婚について多角的に語られていて楽しかった。
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結婚とは、今では恋愛の先にあり、式に至ってはあげないことも、リゾート地で行うことも、選択肢は様々。 しかし、昭和まではそんな自由はほとんどなかった(と言っても昭和の終わりの方では現代にかなり近づいている)。 そんな古き時代の結婚を見てみよう。 口絵の花嫁衣装は和装が主である。 ...
結婚とは、今では恋愛の先にあり、式に至ってはあげないことも、リゾート地で行うことも、選択肢は様々。 しかし、昭和まではそんな自由はほとんどなかった(と言っても昭和の終わりの方では現代にかなり近づいている)。 そんな古き時代の結婚を見てみよう。 口絵の花嫁衣装は和装が主である。 しかし、様々な衣装が一般化したのは昭和でも第二次大戦前というから、思っていたよりは古い。 色打掛は今でも充分美しく感じられて、着てみたいもの。 嫁入り道具は時代の流れを特に感じるものの一つだ。 今、座布団や桐ダンスを持って輿入れ、なんて少なくとも東京都市部では考えにくい。 と言っても子供用に購入した丸い座布団はとても使い出がいいので、座布団は古臭い代物と一蹴はできない。 「花嫁の心得」なるものは、本当に、結婚が、いや、生きているのが平成の世でよかったとホッとした。 「良人に対し、火のつくような接し方をしてはいけません。朝食時にはこれから働きに出かけるご主人の頭を悩ませないような話題を。」 しかし.....気をつけましょうかね、家内安全のためにも。 新婚旅行にも心得が! お嫁さんはきちんとした身だしなみ......。 始終晴れやかに。 えーっと、うちはどうだったっけかな。 まあ、ニコニコして楽しい気分でいるのが良いのはお互い様。 それにしても宮崎が大人気スポットだったとは! 確かに南国の香りが素敵だ。 結婚は「がいせんなき出征」と言われていた時代。 相手の顔も何もかも知らず、知らされず、子をなすこと、夫だけでなく舅や姑の世話も担わされていたのが昭和の結婚だった。 女性たちはそれを受け入れざるをえなかった。 時代は過ぎ、こんな時代は過去のもの、のはずだった。 しかし現代はどうだろう。 その片鱗どころか、学べ、働け、産め、納めろ、介護しろ、とさらに酷くはなっていまいか。 本当の選択肢を、女性はまだ、獲得してはいない。
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しようがしまいが興味深い結婚。今より家父長制の厳しかった昭和の結婚に興味があり読んだ。戦前京都のお嬢様のお嫁入り道具とすさまじい数の着物に圧倒された。す、すげえ。夫にひたすら尽くしいつも笑顔で小姑にもやさしく姑には肩を揉んであげる…そんな「花嫁の心得」とか無理ゲーである。母に見せ...
しようがしまいが興味深い結婚。今より家父長制の厳しかった昭和の結婚に興味があり読んだ。戦前京都のお嬢様のお嫁入り道具とすさまじい数の着物に圧倒された。す、すげえ。夫にひたすら尽くしいつも笑顔で小姑にもやさしく姑には肩を揉んであげる…そんな「花嫁の心得」とか無理ゲーである。母に見せたところ「悪いけど2時間でリタイア」と言っていた。農村と在日朝鮮人の結婚など硬派なコラムも載っている。読むだけで昭和の結婚を追体験した気分になり何だか疲れてしまう一冊だった。見合い結婚が大半だったのだなあ。
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帯文:”自分で決めることができない結婚!?恋愛結婚は認められない!?” ”結婚とは「家」と「家」のものだった時代、女性にも男性にも自由はなかった。昭和の結婚の諸相を描く、画期的な1冊。” 目次:はじめに、巻頭口絵、第1章 旧民法下の結婚、第2章 結婚式と新婚旅行、第3章 農村と...
帯文:”自分で決めることができない結婚!?恋愛結婚は認められない!?” ”結婚とは「家」と「家」のものだった時代、女性にも男性にも自由はなかった。昭和の結婚の諸相を描く、画期的な1冊。” 目次:はじめに、巻頭口絵、第1章 旧民法下の結婚、第2章 結婚式と新婚旅行、第3章 農村と在日朝鮮人の結婚、第4章 戦争花嫁、第5章 嫁入道具、あとがき、参考文献
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昭和の結婚風俗を豊富な写真や雑誌記事とともに紹介したもの。いわく、顔合わせもなかった家どうしの結婚から、お見合い結婚を経て恋愛結婚へという流れ。この本によると、昭和初期に見合い結婚が始まった頃には、見合いすら結婚前に互いの顔を知り、数回おつき合いをして決められるという点で画期的だ...
昭和の結婚風俗を豊富な写真や雑誌記事とともに紹介したもの。いわく、顔合わせもなかった家どうしの結婚から、お見合い結婚を経て恋愛結婚へという流れ。この本によると、昭和初期に見合い結婚が始まった頃には、見合いすら結婚前に互いの顔を知り、数回おつき合いをして決められるという点で画期的だったとか。 とはいえ、昭和初期の女性向けの雑誌などで再三載っていた「結婚の心得」的なものを見ると、良妻賢母を期待され、まあたいへんそうなこと。「結婚は墓場だ」と男たちは嘆いてみせるけど、女性たちは、それをおおっぴらに言えもしないほど不自由だったのだろう。最近は男性の生涯未婚率が急上昇していて、もちろん女性も上昇ぎみなのだが、それ以前は女性のほうが未婚率が高く、一定の割合を保っていた。つまり女性のなかには、女性であることで課せられる結婚の面倒や不利を忌避し、結婚しない人生を選ぶ人がいたのではないだろうか。 その他、結婚式や引き出物、新婚旅行といった風俗の移り変わりが面白い。結婚をきらびやかなこととしてのみとらえず、開拓の花嫁や戦争花嫁、朝鮮半島からの在日者の結婚についても取り上げていて、こうした面にも取り上げているのはすばらしい。
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自分で決めることのできない結婚!? 相手の顔を知らぬまま嫁ぐ花嫁。気に入らない! と理由も明確にされぬまま離縁される妻。昭和の結婚の諸相を描く、画期的な1冊。貴重図版多数。
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