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大作曲家の生涯(上) の商品レビュー

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2024/04/05

・参考図書指定科目:「西洋音楽史」 <OPAC> https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/18i4KmNSyT4L-OdFqcO_98y8IPm/description.html

Posted byブクログ

2022/06/15

アメリカの著名な音楽評論家、ハロルド・ショーンバーグによる大書の翻訳版。翻訳版は上・中・下の全三巻に分かれている。上巻には、バッハからメンデルスゾーンまで、13人の作曲家論が収録されている。 一人当たり約25ページの分量で、作曲家の生涯と作品論が端的にまとめられている。限られた...

アメリカの著名な音楽評論家、ハロルド・ショーンバーグによる大書の翻訳版。翻訳版は上・中・下の全三巻に分かれている。上巻には、バッハからメンデルスゾーンまで、13人の作曲家論が収録されている。 一人当たり約25ページの分量で、作曲家の生涯と作品論が端的にまとめられている。限られた紙幅の中で、作曲家の特徴を掴むことに重点が置かれ、うまくまとめられている。 大書なので難しい内容かと思われるかもしれないが、クラシック音楽の入門者でも、理解ができるように書かれている。著者のショーンバーグが、「はじめに」で、”本書を知的教養のである素人のために書いた“と書いている通り、譜例も出ないし、専門用語はかなり控えめである。したがって、クラシック音楽入門書にも適している。そして、中級者以上が読んでも、それぞれの作曲家についての理解が深まること請け合いである。 原著は1970年発行と古い本であるが、根本的な評価はさほど変わっておらず、半世紀経った今でも、十分に役立つ内容で、これから読む価値は十分にある。 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンらの本は、いくらでも出版されているが、普段取り上げられない作曲家(上巻で言えば、グルックとウェーバー)についての評論は貴重である。そのような作曲家について知りたい人には特にお勧めである。

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