知的生産の技術とセンス の商品レビュー
民族学者で「知の巨人」と言われた梅棹忠夫氏が著し、ベストセラーとなった「知的生産の技術」のアップデート版。 梅棹氏の言う「知的生産」とは、「考えることによる生産」で、そこから生まれるのが「情報」だそうだ。音楽を演奏したり、料理を作ったりするのが、「情報」の生産であり、読書や将棋を...
民族学者で「知の巨人」と言われた梅棹忠夫氏が著し、ベストセラーとなった「知的生産の技術」のアップデート版。 梅棹氏の言う「知的生産」とは、「考えることによる生産」で、そこから生まれるのが「情報」だそうだ。音楽を演奏したり、料理を作ったりするのが、「情報」の生産であり、読書や将棋を楽しむのは知的「消費」に分類される。「知的生産」のための第一歩が「考えて(文章を)書く」ことで、その技術が現代に求められているという。 梅棹氏が紹介したのは、現場でのフィールドワークを徹底して行い、そこで得た情報をいかに蓄積、分類し、論文や書籍の執筆、企画の作成といったアウトプットに活かすという技術。ツールとして参考になるのが、すべてを同じフォーマットで記録する「京大型カード」であったり、氏が高校生の時代にとっていた「発見の手帳」。 また、氏の著した技術は、自ら情報を生み出し、価値を獲得していくという攻めの技術であると同時に、現代においては情報の稚拙な扱いによる事故を防ぐ守りの技術でもあると本書の著者はいう。 著者によるアップデートは、情報爆発の時代と言われる現代にあって、大量に押し寄せてくる情報を取捨選択するフィルターすなわち個人のセンスを持つということ。 抽象的な表現が多いように思える内容だったが以上が骨格だろうということはなんとなく理解できた。 だが、情報整理のためのブログやツィッターについての記述、様々なアプリ紹介にはついていけず、退屈な読書になってしまった。むしろ梅棹氏の元祖本を読むべきだったと感じた。
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知的生産とは、インプットを基に自分の考えで再構成したり新たなものを加えてアウトプットすることだという。仕事柄、アウトプットを日々することが求められているが、それに必要な心構え、インプットを適切に自分の引き出しにしまっておく方法などがよくわかる。本書の中でも挙げられていてよく分かっ...
知的生産とは、インプットを基に自分の考えで再構成したり新たなものを加えてアウトプットすることだという。仕事柄、アウトプットを日々することが求められているが、それに必要な心構え、インプットを適切に自分の引き出しにしまっておく方法などがよくわかる。本書の中でも挙げられていてよく分かった例は、読書・映画鑑賞は知的生産ではなく、演奏・文筆は知的生産であるという。梅棹氏の「知的生産の技術」で挙げられた京大ノート・小札による整理術をベースに、現代に利用できるEvernoteなどの使い方は参考になる。個人的にはEvernoteではなく、OneNoteを使っているが、同じような使い方を実践してみようと思った。 さらに、知的生産を通して、代替不可能な存在になることの大切さがふれられていた。本当にそうありたいと思った。「誰でもいい」「いなくなってもすぐに代わりがいる」ではなく、「いないと困る」存在になりたい。そのためには、アウトプットを日々積み重ねる努力が必要だと感じた。
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梅棹忠夫先生の「知的生産の技術」をインターネット時代でどう活用するかを紹介した一冊。 「知的生産」とは梅棹先生が生み出した言葉で、「誰もが新しい情報を生み出し、体系化し、新しい価値を生み出すこと」と定義されている。 現代では、インターネットを使って情報を誰でも発信できるようになっ...
梅棹忠夫先生の「知的生産の技術」をインターネット時代でどう活用するかを紹介した一冊。 「知的生産」とは梅棹先生が生み出した言葉で、「誰もが新しい情報を生み出し、体系化し、新しい価値を生み出すこと」と定義されている。 現代では、インターネットを使って情報を誰でも発信できるようになっているが、「知的生産」のためには、どんな情報をどのように探し、選び、自分の琴線に触れたものをどう表現していくのか?が重要。 それを本書では“センス”と表現しているが、 「一人称」の情報を繰り返し自分自身にフィードバックさせてゆくうちに、情報に対する感度は研ぎ澄まされていきます。(P179) 日々繰り返し意識して実行する必要がある。最初からうまくいくわけないんだから、まずはインプットのセンスを磨かないと。
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"梅棹忠夫さんの名著「知的生産の技術」を現代のツールを使って見直してみたのが本書。 改めて、原書を読みなおしてみたくなった。 そのうえ改めて、この本を読むといろんな気づきがあるかもしれない。"
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名著「知的生産の技術」を現在版に置き換えようというチャンレンジングな試み。 久々にこういう技術系の本を読んだ。 序盤はネタ本と梅棹先生の紹介、後半はEVERNOTEの紹介? 読む前の期待が大きかっただけに、少々期待ハズレな面も。 ツールをアップデートした(情報カード→EVERN...
名著「知的生産の技術」を現在版に置き換えようというチャンレンジングな試み。 久々にこういう技術系の本を読んだ。 序盤はネタ本と梅棹先生の紹介、後半はEVERNOTEの紹介? 読む前の期待が大きかっただけに、少々期待ハズレな面も。 ツールをアップデートした(情報カード→EVERNOTE)した感じ。 [more] (目次) 第1章 そもそも「知的生産の技術」とは? 梅棹忠夫とはどんな人物だったのか? 40年以上読み継がれる『知的生産の技術』とは 「知的生産」という言葉は梅棹先生が生み出した 誰もが新しい情報を生み出すために 現代に求められる「考えて書く」技術 「知的生産の技術」は今も活かせる 第2章 「知的生産の技術」を支えたツール すべてを同じフォーマットで記録「京大型カード」 「京大型カード」とはどんなカードなのか 京大型カードに何をどのように書く? 思考を筋道立てる「こざね」 日本語をタイプするのも一苦労だった時代に 『知的生産の技術』に書かれていないこと 先の見えない時代にこそ求められる「知的生産」 第3章 今は知的生産のための“センス"を磨く時代 デジタルの限界をどう克服するか? 道具は変わっても本質は変わらない すべての基本はフィールドワーク 巨人の肩に乗る 3極モデルでセンスを磨く 個人のセンスってなんだ? センスこそがフィルター キュレーションには弱点がある 「売り場を見る」ではもう不十分 インプットからアウトプットへ 第4章 「情報」をインプットする場所はどこなのか? 好奇心が磨くインプットのセンス 梅棹先生の「発見の手帳」 自分を情報のフィルターとする クラウド時代の情報カード「Evernote」 Evernoteで作る「発見の手帳」 情報は整理せずに分流する 第5章 何をインプットしていくか? ウェブとのつきあい方とキュレーション フィルターバブル問題 書籍によるインプットと、電子化による新しい読みの可能性 電子書籍時代の読む技術 知的生産の現場としての書斎 情報インプットの流れ 名詞的なニッチと、形容詞的なニッチ 変わる紙のノート、情報カードの役割 あなた自身がフィルターになる日 第6章 情報をどうアウトプットしていくか? 誰もがアウトプットしなければいけない時代 アウトプットへのハードルが下がった これだけある知的アウトプットのプラットフォーム 「声」を持った発信と、リミックス リミックスを加速する発想法 コラボレーションを可能にするサービスたち ログの生み出す力を享受しよう こつこつとコンテンツを提供できるサービス「note」 知的アウトプットの輪を広げる わけの分からないことに身を投ずる 第7章 世界に+(プラス)の影響を与えるために 世界に+(プラス)の影響を与えるための素養 登山で磨かれた知的生産のためのセンス 専門に縛られない たった一人で世界を変える 一人の熱意が伝染する、活動の拠点を持つこと かけがえのない人材になろう 逆境を手なずける 梅棹先生が私たち=未来に託したテーマ
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梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」を現代のツールやったらこうできまっせ、みたいなことが書かれてます。原典ありきの本。
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読みやすさ :★★★★☆(読みやすい) 分かりやすさ :★★★★☆(分かりやすい) 内容の充実度 :★★★☆☆(普通) 全体のまとまり:★★★★☆(まとまっている) 費用対効果 :★★★☆☆(トントン) 読後感 :★★★☆☆(普通)
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こういうの好きなので買ってみた。 内容をまとめると * 『知的生産の技術』を現代の状況と照らし合わせながら読む * 梅棹忠夫氏の足跡を改めて振り返る * 知的生産のセンスの磨き方(現代版『知的生産の技術』) の3つが柱になってるのかな。 『知的生産の技術』と梅棹さんへのリ...
こういうの好きなので買ってみた。 内容をまとめると * 『知的生産の技術』を現代の状況と照らし合わせながら読む * 梅棹忠夫氏の足跡を改めて振り返る * 知的生産のセンスの磨き方(現代版『知的生産の技術』) の3つが柱になってるのかな。 『知的生産の技術』と梅棹さんへのリスペクトが詰まった熱い本だと思う。ただ、良くも悪くも比重がそこに寄ってるので「現代版『知的生産の技術』」だと思って読むと物足りない気がする。 あと、自分は読んでたからいいんだけど、『知的生産の技術』を読んでない人にはわかりにくい部分がけっこうあるんじゃないかな。この本を買うような人の多くは読んでるだろうし、ターゲットをそういう人にしたんだろうけど。
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知的生産をエンカレッジする本なので、もうそのプロセスに巻き込まれている私としては、知ってる話。ただ、ブログなど書きながら思考する、という側面はもっとトライしてもよいかも。
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名著として名高い故・梅田忠夫氏が約50年前に著した「知的生産の技術」を現在のデジタル環境を踏まえて再解釈した一冊。 原著は目を通したことがある程度だが、本著を読めばそのエッセンスを感じることができる。 「知的生産」というと随分敷居が高いことのように感じてしまうが、まずは既存の...
名著として名高い故・梅田忠夫氏が約50年前に著した「知的生産の技術」を現在のデジタル環境を踏まえて再解釈した一冊。 原著は目を通したことがある程度だが、本著を読めばそのエッセンスを感じることができる。 「知的生産」というと随分敷居が高いことのように感じてしまうが、まずは既存のコンテンツの模倣でもよく、そこに自分なりの解釈を加えながら、少しでも新しいものになってくれば良いという、本書での言葉には励まされる。 その「自分なりの解釈」という点が、本書のタイトルにもある「センス」。 「センス」は何らかのアウトプットをして、世間からのフィードバックを受けながら(インプット)培われるものだという。 自分なりの好き・嫌いというものをフィルターにして、様々な情報から自分のカンにピッと感じるものを濾しとっていく中で、センスというものは磨かれていくものだろうか。 ネット環境やモバイル端末の発達で情報は荒波のように押し寄せるものの、その中から自分なりのフィルターを通して、発信するという行為ができていない。 まずは曲がりなりにも「アウトプット」していきたい。
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