あきらめない の商品レビュー

村木厚子(著者)

2023/02/25

官僚の方々と働くことがある。皆さん、とても頭が良いけど一方で普通の人でもある。そんな人が突然逮捕されるなんて本当に怖い。

2023/02/12

郵便不正事件で逮捕され、無罪判決となり、最終的には事務次官までいった女性官僚が書く本は、誇り高きプライドを胸に、エリート精神に溢れているのではないかと思っていましたが、いい意味で裏切られた感じです。
普通の人間でもできるというロールモデルになることを目指していたとのことですが、まさにこの人の感覚は庶民的な感覚で、いわゆるキャリア官僚ぽくないところに親しみが湧きますし、崇高な理念なども持ち合わせてなくとも、世の中で活躍できる人間になれるのかなと思わせてしまいます。(でも、官僚としてかなり優秀な方だと思いますが。)
この本は逮捕の箇所がなくとも、働くキャリアの女性が家庭と仕事の両立をどうやってやってきたのか、キャリアウーマンへのエールともいえる本として成り立つと思いますが、逮捕の箇所があることで、壮絶な人生をくぐり抜けてきたすごい手記になっていると思います。逮捕・勾留の箇所は、今までの内容と違う本になったような気分がしました。
働く女性に送るメッセージという副題がありますが男性が読んでも十分に参考になります。

2022/10/10

うつ病で読書を休んでました。今日からまた本が読める。それが嬉しい。回復してきたら必ずこれを読もうと決めていた。

2022/04/18

郵便不正事件で、逮捕され勾留・起訴され、無罪確定した後、職場復帰。
落ち着いた文章で読みやすい文章でした。
働く女性の先駆者。見習いたいです。

2022/03/03

全力投球したからこそ、
懐かしく充実感もある。

分かる。分かるよ、村木さん。
PTA会長やって良かったなぁ 笑

2022/02/10

優しい文章で、メッセージがしっかり伝わってくる一冊。

無理だ、前例がないと言われる事にチャレンジした人の話は、学びも多いし、考えさせられる。

私は特別という自慢話ではない内容で、本当の意味でリーダーシップのある方なんだなと感じた。

食べて寝れば何とかなるという帯の通り、書かれている内容はシンプル。
だからこそ、どんな立場のどんな女性にも当てはまるメッセージばかり。

もし、一つだけ本作のマイナス点をあげるとしたら…村木さんには素敵な旦那様がいて、子宝にも恵まれて、仕事があって…圧倒的に何もかも"持っている人"の余裕が端々に感じられるので…。
めちゃくちゃ強者じゃん！と、羨ましくなる。
全部持っている人っていいなと妬んでも仕方ないので、私は私と割り切れないといけませんね。

2021/11/02

GEジャパンCEO浅井英里子さんの愛読書とのこと

・村木さんになりたい、ではなく、村木さんでもできた　というロールモデルになりたい

28どんな仕事もおもしろい

31頭の中で悶々と考えているだけでは答えには辿り着けない。最後はやってみるしかない

35一般的なpattern：係長→地方で課長→中央で課長補佐→企画官→課長→審議官→局長

38経験が浅かったり、自信もなかったりすると、それは違うと声を上げる勇気はなかなか持てません

39いますぐには解決できなくても諦めないでいるとどこかの時点で修正できることは案外多い。一発で解決できるならそれに越したことはないが、負けても機会をみながら少しずつ壁をこじ開けていければ、チャンスは意外と何度も巡ってくる。かっこよく解決できなくてと私なりのやり方で解決できればいい。だからいつも完全には諦めない。

47仕事は、製品＝最終形がどういうものでどう使われているのかを見ると、理解が深まります。

49経済学の講義にて。個人の仕事の射程距離の話。広く浅く、時々深く
与えられた仕事に一つ一つ取り組んでいくことで、仕事の射程圏内はどんどん広がる。様々な経験をして仕事の間口を広げておけば、それがあとで繋がって大きな経験の塊として自分のものになる

89本人の風邪、子供の病気、二日酔い、寝坊など、会社を休んだり遅刻をする理由は様々。一番後ろめたい理由が子供の病気でした。でも考えたら、1番無責任なのは二日酔いや寝坊です。風邪だってそもそもは自己管理の問題。
仕事に穴を開けすぎないように日ごろからケアしておくこと。やり方を工夫して、どうしても自分の手で見ることと人にお任せすることを予め区別して対応する。

91電車の中でも走っていた気がする

98迷った時はやってみるほうを選ぶ
力がついたから昇進するのではなく、昇進するから力がつく

103兵は敵を見ながら戦うのではなく上官の背中を見ながら戦う

105議論で足して二で割るみたいなことをはじめるのではなく軸に戻る

109ぱわはら上司との付き合い方、上の上との話し方のコツ

164「村木さんは私の話をうなずきながら聞いてくれた」

165本当のつながりと言うのはギブアンドテイクではないし、助けてあげられたことが自分の喜びにもなる。仕事の人間関係は貸し借りではなく、むしろ、また一緒に仕事したいですねと思えることが大切。

167仕事をする喜びの1つは内外の方であることです。真面目に仕事をしてきて良かったと思います。仕事仲間との結束が感じられる私は幸せでした

196次女からのメッセージ面白い。短い時間の中でも両親の関心が自分たち向いていることがわかった

200保釈金は1,500万円。カンパが集まっていたおかげ。逮捕後は起訴休職で無給。

220英字新聞のインタビュー。一時間の簡潔なものだったが、驚いた件　どうせこんなものと諦めたらそこで終わってしまう。こうあってほしいと言い続けることが大切

223 50代、けっこういいわよ

227 1本の杭の上に両足で立つのは不安定ですが日本の杭があれば安定します
あきらめずに自分なりの答えを一生懸命かいてみる。そうすれば、きっと乗り越えられる。失敗はもちろんあるけれど、あきらめなければいつかリカバリーはできる。

2021/02/13

出産して育休取得し1年半のブランク。復職前に読むことができて良かった。勇気をもらった。

育児と仕事の両立に、どこまでも不安を感じていたけれど、
村木さんの生き方とシンプルな言葉が、心の活力剤のように沁みた。

「とにかく目の前のことを真摯にやること」
「問題の根幹(物事の一番大切なところ)を見ること」
「大変なこと、つらいことは後の自分の力になること」
「一見関係の無いような様々な事柄が、実は相互に関係していること」
「辛いときは、いっそ潔く寝てしまうこと」

冤罪での逮捕、勾留という心身ともに追い込まれた状態で、
冷静にぶれない心をもてる強さ。
そして、その強さは、今までの仕事や育児、生きてきた中で身に付いたものであるということ。

これから自分もきっと直面するであろう様々な困難、
仕事でのあれこれ、子どものこと、家族のこと、
そのときは本当に辛くて逃げ出したいと思っても、
きっとそれは自分の糧になる。

今までも、なんとなく思っていたことではあるけれど、
そういう信念で、村木さんはこのように「生きて」きたのだという、
まさにロールモデルを見たようだった。

正直に真正面から向き合う強さだけは忘れずにいたい。

50代が楽しみ。

2021/12/27

村木厚子さんシリーズ。半生について他の本よりもソフトに書かれている。
逮捕以降周囲からの多くの応援を「それだけおかしいことを検察はやったんだ、おかしな事件なんだ」と書いていて、それもあるかもしれないけど、村木さんのことをみんなが好きだから応援したんだと思う。

2020/07/02

後半の逮捕・勾留の記述が衝撃的で、冤罪の理不尽さに耐えて無実を勝ち取るまでの精神力にひたすら感心させられた。家族の想いとして夫、娘2人からのコメントに涙が出る。前半、キャリアの積み上げ期の仕事の経験・苦労等がサラッと書かれているが、後の困難な場面にその対応力が活かされていると気付かされる。仕事に真摯に取組む人に、男女問わず読んでほしい一冊。