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内田樹の大市民講座 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2015/01/24

例によって、数多い印象的なフレーズのなかで特に私が大いに肯いたものとして、「私たちの社会はこの「予防的に厭な思いを回避した力」をゼロ査定する。危機的状況に際してはこの能力の有無がしばしば生死を分かつことになるにもかかわらず。」これは、自慢話ではないですが、私の警告をもっと真剣に取...

例によって、数多い印象的なフレーズのなかで特に私が大いに肯いたものとして、「私たちの社会はこの「予防的に厭な思いを回避した力」をゼロ査定する。危機的状況に際してはこの能力の有無がしばしば生死を分かつことになるにもかかわらず。」これは、自慢話ではないですが、私の警告をもっと真剣に取り上げていたら会社は大失態を犯すこともなかったという体験によるものです。もう一つ、「日本の右派は「自国に無期限に駐留している外国軍隊に対する抵抗運動を組織していない世界で唯一のナショナリスト集団」である。」阿るのが好きなのですね。

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2015/01/18

AERAでの内田氏の連載記事をまとめたもの 初めて内田氏の著作を読むには最適な内容かも 一つ一つが短く書かれてあるしそのなかでも 読みやすいし、変化や、彼の独特の論理展開や 理屈展開の面白さが感じられるので。 また、はじめに著者も書かれてありますが 連載ゆえに、5年以上前の記事も...

AERAでの内田氏の連載記事をまとめたもの 初めて内田氏の著作を読むには最適な内容かも 一つ一つが短く書かれてあるしそのなかでも 読みやすいし、変化や、彼の独特の論理展開や 理屈展開の面白さが感じられるので。 また、はじめに著者も書かれてありますが 連載ゆえに、5年以上前の記事ものせてあり 過去を振り返れるところが今回の本は面白い ところでもあるかと思います。

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2014/12/27

ユダヤ人にとってイスラエルは親しみと嫌悪をかきたてる両化的な存在である。 なんでも食える、どこでも練られれる、誰とでも友達になれる、これが生存戦略上の3原則。

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2014/12/19

連載の再収録なので、著者にしては珍しく一つ一つがすごく短い。 相変わらず納得させられることが多いんだけど、政治や社会情勢に関しては悲観的な見通しが多く、日本やばいよなぁと思わされた。

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2014/12/12

仕事が多忙を極める師走にも、やっぱり活字は読みたい。 というわけで選んだのが、当代きっての売れっ子思想家(っていう表現も妙ですが)、内田樹さんの新刊であるところの本書です。 大ファンの内田さんが週刊誌「AERA」で連載している人気コラム6年半分を、1冊で丸ごと楽しめちゃうというこ...

仕事が多忙を極める師走にも、やっぱり活字は読みたい。 というわけで選んだのが、当代きっての売れっ子思想家(っていう表現も妙ですが)、内田樹さんの新刊であるところの本書です。 大ファンの内田さんが週刊誌「AERA」で連載している人気コラム6年半分を、1冊で丸ごと楽しめちゃうということで迷わず購入。 それともうひとつ。 1編1編のコラムが900字と短いため、忙しい時の読書にうってつけなんですね。 ただ、そこはリーダビリティーの非常に高い内田さんの文章なので、読んでいるうちについ「もう少しだけ読もう」「せめて第1講の終わりまで」「あわわ、もうこんな時間。じゃあ、あと1編だけ」なんていって、結局、2日かそこらで読了してしまいました。 内田さんの本はかなり買って読みましたが、本書のコラムは短いだけあって、いつもの内田さんの文章よりキレがあります。 内田さんの文章はかなり入り組んでいて、論理構成が大変複雑になることもしばしば(だけど読みやすい!)ですが、本書は取り扱う論件について割とストレートに論じています。 「ストレートに論じる」といっても、そこは内田さんですから、目の付け所が違います。 たとえば、「キャリアの扉にドアノブはあるか」というタイトルのコラム。 「ご縁」があれば収まる会社に収まるものだと達観する著者は、ゼミの学生にはゼミの日に面接が重なるようなところは「受けても無駄だ」と教えているそうです。 「キャリアの扉にはドアノブはついていない。だからこちらからこじ開けることはできない。あちらから開くときにたまたま扉の前に立っていることがあれば、それを『ご縁』と言うのである」 なるほど、と思わず膝を叩いてしまいます。 こんなことがいっぱい書かれていて、できればもっと紹介したいですが、師走で大変に忙しいのでこのへんで。

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2014/12/01

AERAに連載のコラムをまとめた評論集。世相を900字ですぱすぱと斬っていく。6年半にわたる連載なのだが、やはり2011年の震災と原発事故を境にこの国のありようが大きく変わってしまったのだと痛感させられる。思えばあの前の日本は充分に平和だった。

Posted byブクログ