猿の部長 の商品レビュー
シリーズ第三作 徐々に小説としての質が上がってきています。 というより、マーケティング事例は小説にしやすいのかもしれません。 マーケティング戦略と同時に組織戦略(組織風土)にも言及しているのがいいです。 マーケティング戦略 SWOT分析、3C分析、セグメント分析、ターゲット選...
シリーズ第三作 徐々に小説としての質が上がってきています。 というより、マーケティング事例は小説にしやすいのかもしれません。 マーケティング戦略と同時に組織戦略(組織風土)にも言及しているのがいいです。 マーケティング戦略 SWOT分析、3C分析、セグメント分析、ターゲット選定、ポジショニング、4P計画 組織戦略と組織風土 持続的な実行力と検証力 が有機的に結び付いてはじめて効果的に作用します。ビジネスが競争である以上、まわりがまだ手ぬるい内に勝負をしなければなりません。 猿ヶ島の猿がこちらの世界に来るまでにね(笑)
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パラレルワールド。 猿の惑星に行ったのではなく、どういうわけか 経済的な知能を持った猿が、大きな企業では部長以上になっている。 そこに、紛れ込んでしまったマーケティングのプロフェッショナル滝川。 ちょっと、ホストクラブ風で、昭和っぽい。 シャツのボタンを外して、金のネックレス。 ...
パラレルワールド。 猿の惑星に行ったのではなく、どういうわけか 経済的な知能を持った猿が、大きな企業では部長以上になっている。 そこに、紛れ込んでしまったマーケティングのプロフェッショナル滝川。 ちょっと、ホストクラブ風で、昭和っぽい。 シャツのボタンを外して、金のネックレス。 しかし、凄腕のマーケッターというふれこみ。 五つの事業を立て直す。 不動産業、美容室チェーン、マットレス、キッチン雑貨、 そして スイーツ。目標利益は 10億とする。 マーケティング理論の基本を徹底して確認していく。 これが、私にとっては、大変 ためになった。 猿でもわかる マーケティング理論。 めずらしい理論ではなく、言い古されたマーケティング理論を、 組み合わせて、事業を再生する。 問題は ニンゲンのモチベーションが低いことで、 猿が、リーダーシップを発揮する。 不思議なことに、各事業部の 猿の部長は存在するが、 ニンゲンは 滝川と社長秘書の黒河だけというシンプルさ。 市場のセグメンテーション、ポジショニング。 コストリーダー、差別化、集中化。 価格競争して 勝てるか?という質問が重要なんですね。 キリンのクビが なぜ長いか?『クビが長いって、ギャグでしょ』 クチコミは、運任せではだめで、戦略がいる。 美容室のアプローチは、組織変革と モノではなくコトに焦点をすえる。 選ばれた人しかこないようにする。『スイッチングコスト』がポイント。 店の回転率をあげることが 美容室の利益を上げる。 ふーむ。『子供の髪を切る』教室ねぇ。 機能よりも、かわいいキッチン雑貨。 SWOT分析とTOWS分析。→自分の都合のいいようにマトリックス。 日ごろ、なぜか、SWOT分析が好きじゃなかった。 現状知るにはいいけど、戦略ならないと思っていたが、すっきりした。 ふーむ。100円ショップでも売ってそうな感じだが。 『料理教室』との連携。商品とサービスの結合。 料理は 好きでやっている人は少ない。 マットレスの猿部長は 意外と手強い。 マットレスはなんのためにうるのか? 眠りのコンサルティングができないだろうかと発展させる。 目に見えない付加価値を。 体験しなければ、理解出来ない。 マーケティングは手段であって、答ではない。(納得!) 買ってくれるお客を捜すこと。 お客様の発見。お客様実証。お客開拓。そして、組織構築。 『昭和っぽい』というのが 琴線ですね。 ゴルファー猿なんかが でてきちゃう。 コアコンピタンス とは コアラのコンビダンス。 『売れるものは、何やっても売れる。』 でも、そういう商品は 少なくなったのだ。 パラレルワールドがなぜできたのか? というのは、ウイルス、そして、それの効果。 『あまり深く考えない』ニンゲンがなぜできたのか? ふーむ。中国を想起させる。 猿が部長の方が、ニンゲンのバカさ加減を証明出来る。 でも、日本みたいに 400メートルリレーで、ちゃんとアメリカに勝てるのだから 協力する能力はあるかもしれない。 イヤー。おもしろかった。 しかし、お客様は猿ではなく ニンゲン。 猿が リーダーシップとって 果たして ニンゲンに売ることができるのか? まぁ。猿のリーダーシップで できちゃう物語だから、 リーダーがわかれば、なんでも解決出来るという 観念論に落込んでいる。
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マーケティング戦略で世界を征服せよ! ― https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76224-1 , http://e-iroha.com/ , http://www.kabuvalue.com/
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上司が猿って…(笑)設定だけでも面白かったです。SF&マーケティング&ミステリーの組み合わせです。最後まで一気読みです。最後にどんでん返しがあります。
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マーケティング本だが、理論の解説よりも実践的な使い方に焦点をあてている点が面白い。小説にしてきる分、面白くすんなりと読める。
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マーケティングの考え方を分かり易く物語にしてる為 知識のない人でも読める内容だった。専門知識を持って いる人には物足りないが、内容としては非現実的な 内容だが面白いと思った。部署に関係なく上に立つには マーケティング知識は最低限押さえておかないと某大手 企業にように衰退が続く事に...
マーケティングの考え方を分かり易く物語にしてる為 知識のない人でも読める内容だった。専門知識を持って いる人には物足りないが、内容としては非現実的な 内容だが面白いと思った。部署に関係なく上に立つには マーケティング知識は最低限押さえておかないと某大手 企業にように衰退が続く事になってしまう危険がある。
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・ コーヒーメーカーは仕事中や朝にコーヒーを飲むシーンを創出することで、市場を拡大させている(頻度を上げている)
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正確に言うと小説ではない。 コミックエッセイのようなマーケティングの例を元に話が進められる。 名付けるなら事例型小説。 主人公が勤める事になる ライフ商事のには5個の事業部があるが 不動産、美容院、生活雑貨、寝具、スイーツを使ったインターネット事業部と関連性は見つけにくい。 ...
正確に言うと小説ではない。 コミックエッセイのようなマーケティングの例を元に話が進められる。 名付けるなら事例型小説。 主人公が勤める事になる ライフ商事のには5個の事業部があるが 不動産、美容院、生活雑貨、寝具、スイーツを使ったインターネット事業部と関連性は見つけにくい。 多分マーケティングの理論を説明する為にこれらの部署をピックアップしたのだろう。 問題をどう解決するかよりも流行りのマーケティング論理を使う事に必死になっている気がした。 豆知識としては 女性は美容師の技術を見ているというよりはコミュニケーションの場として美容院を考えている。 同じように料理教室に通う女性は料理が上手くなりたいわけではなく料理教室に通った私を褒めて欲しい。普段の料理は作業である。 300円のケーキのアンケートにアフターサービスがなってないと書く人もいる。 知識を詰め込みすぎない程度に 社会が良くなるようにマーケティングの理論は使えたらいいな。
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奇想天外な設定のビジネス小説第3弾。 部長以上はみんな猿という世界に迷い込んだ主人公が、猿の部長達を相手にコンサルするという話。 合間に唐突に入るギャグがめっちゃおもろい。
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シリーズ3冊目で、慣れたためか、計算ネタがなかったためか不明だが、もっともすらすらと読めた。また、小説としても単純ながら面白さがあり、その点もよかった(本書でマーケティングの基礎をというわけでもなかったが、それもあらかた満たしていると思えた)。 美容室のビジネスの話が、身近に...
シリーズ3冊目で、慣れたためか、計算ネタがなかったためか不明だが、もっともすらすらと読めた。また、小説としても単純ながら面白さがあり、その点もよかった(本書でマーケティングの基礎をというわけでもなかったが、それもあらかた満たしていると思えた)。 美容室のビジネスの話が、身近に具体例を見てきたせいもあり、特に良かった。
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