家族はなぜうまくいかないのか の商品レビュー
離婚コストを下げることで結婚のインセンティブが上がる、社会保障を下げると子供をもつインセンティブが上がる等、経済学の枠組みで家族の構造を捉えているのが斬新だった 夫婦関係の章でちらつく前時代的な男女観が気になったけど、それも価値観の変容を体感する意味ではおもしろかった
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夫婦・親子など家族の問題。これを「論理的思考」「動機付け(インセンティブ)」で見ていく。他人優先で考えるか(利他主義)、自己を優先で考えるか(利己主義)に因るところが多いと説く。ある一例。なぜ結婚後、夫の態度が変わるのか。これは収入や改姓など離婚の際に女性が支払うコストが高く、そ...
夫婦・親子など家族の問題。これを「論理的思考」「動機付け(インセンティブ)」で見ていく。他人優先で考えるか(利他主義)、自己を優先で考えるか(利己主義)に因るところが多いと説く。ある一例。なぜ結婚後、夫の態度が変わるのか。これは収入や改姓など離婚の際に女性が支払うコストが高く、それをいいことに男性が強気に出て利己的になるから。結婚前は恋人第一だったのにねー・・・。耳が痛い内容もあるが、早いうちに読めば今後の道標にもなる。良薬は口に苦し。
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あなたの親が重いのは 著者の大学ゼミで広東省への研修を 女学生の親が「子供の将来を考えたら危険なので辞退したい」と言ってくる事例をあげている。 子供の為といいながら 心配している私を演出したい。 同僚や同級生の我が子込みの年賀状写真は 家族として私達はあなたに支えられてますよ...
あなたの親が重いのは 著者の大学ゼミで広東省への研修を 女学生の親が「子供の将来を考えたら危険なので辞退したい」と言ってくる事例をあげている。 子供の為といいながら 心配している私を演出したい。 同僚や同級生の我が子込みの年賀状写真は 家族として私達はあなたに支えられてますよというアピール。であると 利他的と利己的のぶつかり合い。 もう一つは祖父母が孫に甘いのはたまにしか会わないからで ゲームやお菓子を買いすぎるのは孫に喜んでもらう目先の喜びと長期的な人間形成を天秤にかけたら前者をとるということ。
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経済学の視点で家族を読み解く本です。実際はリスクというのが、ポイントのように思います。学者の書いたものですが、堅苦しくない文章です。意外な視点で家族をみることができます。
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問題点がいろんな角度からのべられている。同意しかねる主張もあり。経済よりではない。 沖縄の家族問題は要るのかな C0233 蔵書
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興味深い、ユニークな本。 経済学者の視点で家族を分析。 恋愛や結婚をコスト、契約的な視点で分析。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
経済的概念を元に家族を分析する。 結婚が離婚を防ぐための契約とか、インセンティブとか、非常にわかりやすく、制度にも踏み込んでおり、面白い。 あんまり内容に関係無いけれど、経済学を取るならば、学者特有のカタカナ語乱発はどうなんだろうか。 ここまで明快に説明されてしまうと、味気ないというか、それでも家族として努力するメリットって何だろうか、と思ってしまう。 カタカナ語を使う場合、おそらくは日本語では使えない、その語彙特有の意味合いを含んでいると思うんだけど、一般人は細かいニュアンスを普通知らないから。たぶん。少なくとも私は直訳的な意味合いしか知らない。 直訳として言い換え出来るなら、日本語にしてしまえーと思ってしまう。あるいはニュアンス含めて説明して欲しい。
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面白い。家族の問題を経済やビジネスの言葉で論理的に解き明かすことがこれほど面白いとは。 自分もケチだったので反省しきりだが、パートナーに対するコストをかけなければ別れて当然である。契約という結婚はお金がかかるのである。フリーライダーは排除される。 子供も消費財、投資の性格を持って...
面白い。家族の問題を経済やビジネスの言葉で論理的に解き明かすことがこれほど面白いとは。 自分もケチだったので反省しきりだが、パートナーに対するコストをかけなければ別れて当然である。契約という結婚はお金がかかるのである。フリーライダーは排除される。 子供も消費財、投資の性格を持っていると言い切られると、全くその通り。それが愛だというのは思考停止である。本質は価値の交換であり経済以外の何者でもない。 結局のところ、自分の問題は自分でしか解決できない。解決を阻むのは往々にして思い込みである。他者を頼り、様々な可能性とルールを確認しながら前に進む事が肝要である。 そういう意味では、自分の認知の歪み、思い込みを取り払う興味深い本だ。
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日本の殺人事件の半数以上が親族がらみであり、日本で最も治安の悪い場所は家庭であると言っても過言ではない、との著者の指摘は これまでの家庭観を覆すショッキングなもの。 第3章 「夫婦関係をよく保つには」」の中で、夫婦の会話がうまく噛み合わない原因を、「論説文 」と「物語り文」の違...
日本の殺人事件の半数以上が親族がらみであり、日本で最も治安の悪い場所は家庭であると言っても過言ではない、との著者の指摘は これまでの家庭観を覆すショッキングなもの。 第3章 「夫婦関係をよく保つには」」の中で、夫婦の会話がうまく噛み合わない原因を、「論説文 」と「物語り文」の違いに求める著者の視点に思わず膝を打つ。物事の是非を論じて 必ず結論を求める「論説文」と、登場人物に自分を重ねて深く共鳴することを目的とする「物語り文」。結論を求める男性と共感を求める女性。おそらく多くの夫婦が経験的に感じている男女の視点の違いを的確に表現。相手がどちらの文型で話しているのか理解することは、お互いのすれ違いを回避する有効な手立てであると深く共感。 また、オジサン化とオバサン化を防いで夫婦関係の鮮度を保つための具体的なアドバイスは、腹筋が痛くなるほど笑える。 経済学者である著者は、そのお堅い肩書きとは異なり、茶目っ気たっぷりのサービス精神と、奥方の話しに共感を持って耳を傾ける優しさで、きっと円満な家庭をマネージメントされていることだろう。
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