稲作以前 新版 の商品レビュー
稲作を日本の原点とし全てをそこに収斂する考え方の恐さを感じた。 それこそ国粋主義へと連なる陽動なのではないだろうか? 筆者が語るように 『日本文化は単一・同種の稲作文化ではなく、起源を異にするいくつかの文化が複合した多元的で多重な構造をもつもの。』 と捉え直し、海岸に打ち寄せる...
稲作を日本の原点とし全てをそこに収斂する考え方の恐さを感じた。 それこそ国粋主義へと連なる陽動なのではないだろうか? 筆者が語るように 『日本文化は単一・同種の稲作文化ではなく、起源を異にするいくつかの文化が複合した多元的で多重な構造をもつもの。』 と捉え直し、海岸に打ち寄せる波のように絶え間ない他文化の影響を積み重ねたモノが日本という国の成り立ちなのだと考える視点こそが大事なのでは?と思わされる。
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「照葉樹林焼畑農耕文化」の基本書。1970年代に提唱され、縄文=採集・狩猟、弥生=農耕とした従前の学説を覆した契機となった。中国南部を中心とした照葉樹林地帯を一括りにする議論には批判も多いそうだが、縄文文化本を読む前に読んでおきたい一冊。
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