誤断 の商品レビュー
製薬会社に起こりえる薬害訴訟問題のお話。 難しい課題ではあるが、その割には読みやすかった。 しかし・・・そりゃあ無理でしょ~と言いたくなる場面多し。
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製薬会社の処方薬による自殺事件から話が始まる。 途端は単なる成分の記載漏れ?長原製薬は事実を公表することなく、金で解決をする。 長原製薬は東京で大手製薬会社として営業をしているが、かつては静岡の港町に本社があった。 40年前、台風の被害で廃液タンクが破損し、湾内に流れ、そこの魚を食べた地元の人5人がなくなる事故があった。 膝が痛み、次第に歩けなくなり、全身に麻痺が回って死んでしまう。このときも金で解決してきた。 当時は、この町では長原製薬があってこその町だったため、住民は黙っていた。 40年後、この町で同様の被害を訴える人が20人を超えた。同社の顧問弁護士の高藤もこの町の出身で同様の症状に苦しんでいた。 長原製薬の副社長、安城は40年前の事故を解決してきた。 そして、今回は部下の槙田に金での解決を指示する。 高藤は医師の真島とともに、訴訟を起こそうと長原製薬に乗り込む。
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一社員がここまでやっちゃう非現実さはあるけど話としてはまとまりがあったかな。で最初の薬はどうなったの?
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裁判に持ち込まない。 そのことを説得力を持って、ストーリーに仕上げる。その試みは、まずまず成功している。
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自分が勤める製薬会社の製品が、相次ぐ転落死亡事故に関わっている? 合併交渉中の会社にとって、この時期の不祥事は致命的。槇田は被害者家族の口を金で封じるという業務を任されるが、そこに過去の公害事件が再燃し…。 「会社の正義」≒「社会の正義」というのは企業小説によくあるテーマかもし...
自分が勤める製薬会社の製品が、相次ぐ転落死亡事故に関わっている? 合併交渉中の会社にとって、この時期の不祥事は致命的。槇田は被害者家族の口を金で封じるという業務を任されるが、そこに過去の公害事件が再燃し…。 「会社の正義」≒「社会の正義」というのは企業小説によくあるテーマかもしれないが、本作はそれに公害、弁護士とは、職業倫理などが絡んだなかなか興味深い作品だった。堂場作品らしくスピード感ある展開もよかったが、40年前の事件が…というのがやや現実離れし過ぎ? (B)
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この作家さん、こういう企業の社会的責任系も描くのかとちょっと驚き。最後の問題解決方法は真っ当な感じで何よりでした。
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このところコンプライアンス関係を取り上げてる小説をいくつか読むが、基本的にコンプライアンスを守ってないとダメでしょう。そんな企業は残念ながら存続する価値はない。一企業人として強く感じさせられる作品でした。
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企業のCSR(社会的責任)の話。 昔は、そんな固いこと言わなかったんだけど、昔と同じような感覚では企業の存続はない。 まぁ、読んでおいて損はない。
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