現代罪悪集 の商品レビュー
地震が落ち着きます様に。 ってな事で藤谷治の『現代罪悪集』 ◆亡失 ◆等閑 ◆匿名 ◆紐帯 ◆雷同 ◆黙過 ◆増益 7つの短編集。 何とも言えん内容。我慢の読書w 天才と変態は紙一重なんじゃろな、こんな内容よく考えるね 2016年20冊目
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恋人を忘れた、亡失 デモを起こす、等閑 浄水場に封書を送る、匿名 夫婦が一体化する社会、紐帯 ニュース番組、雷同 社会と自分と夫婦、黙過 町の増幅、会社、増益 P140 目覚めないまま電車に乗って、ぼんやりしたまま働いて、うつらうつらと人の話を聞きながら、あくび半分で一日を終え...
恋人を忘れた、亡失 デモを起こす、等閑 浄水場に封書を送る、匿名 夫婦が一体化する社会、紐帯 ニュース番組、雷同 社会と自分と夫婦、黙過 町の増幅、会社、増益 P140 目覚めないまま電車に乗って、ぼんやりしたまま働いて、うつらうつらと人の話を聞きながら、あくび半分で一日を終える。ほかに何がある。どうすりゃいい。〜目覚めないからといって起きずにいることなどできないし、してはいけないことなのだ。これでいい。これしかない。ただ、そんな自分を愛せないだけ、許せないだけで。 そうやって私はこれまでも歩いてきたし、今も歩いている。自分を甘やかすことの、どこが悪いか判らないし、甘やかさない方法も知らない。誰か自分を甘やかさずに生きている人間がいるとも思わない。自分を甘やかしている自分を愛さず、許さないでいるだけで、私はもうぎりぎり一杯である。
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「罪」を巡る7つの短編集。 もっとも恐ろしいことは、犯された罪に明確な形がなく、罪状もなく、罰もなく、 それでもやはり、それが「罪である」ということ。 現代の罪とは、こんなにも曖昧なのか。
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「亡失」「等閑」「匿名」「紐帯」「雷同」「黙過」「増益」…日常の、私たちの生活に地続きで潜む狂気。誰も逃れることはできない、誰もが犯しうる現代版「七つの大罪」を描く短篇集。
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