放課後に死者は戻る の商品レビュー

秋吉理香子(著者)

2023/06/04

高校生が感じるルッキズムやそれに伴う葛藤が、非現実的な設定を通してよく描かれていると思います。

前作『暗黒女子』と同様のイヤミスを期待していると、拍子抜けしてしまうかもしれませんが、切なさと爽やかさを残す読後感は、前作とは違った一面が垣間見えるようでした。

次作以降の作品も楽しみです。

2023/02/07

別人になった高校生が自分を殺した犯人を捜す,入れ替わりミステリー。周りが皆信じられなくなり,"真実を知る者"に追い詰められる。驚きの後,切ない余韻が残る本。

2022/06/18

森絵都さんの『カラフル』みたいな感じでした。
ルッキズムと自己肯定感、アイデンティティの部分が中高生ドンピシャの悩みとか葛藤に繋がって共感できる読者も多いのではないかと思います。
ミステリー要素と幻想的とは違うけど非現実的な設定も物語のテーマを軽く、読みやすいものにしていて、YA向け小説だと感じました。

2022/01/31

軽くあっさりミステリーを読みたいというときに読ませていただく作家さんです。深くはないけど、悪くはない。中高生が読んだらハマりそう。

2021/09/11

面白かった。一日で一気読みした。
でも、ハマって一気読み、とはちょっと違うような。
次が気になる、けど、 …なんか薄いというか。
一人一人のキャラクターの作り込みも薄いし、ラストに盲点が突かれるのだけど、「えーっ！？」ではなくて、
「ふぅーん」な感じというか。
もうちょっと長編にでも出来そうな感じした。
でも、面白い。ゴリゴリの歴史サスペンス系を読んだ合間だったので、良い休憩な感じになった。

2021/07/31

根暗ブサイクの男子高校生が誰かに崖から突き落とされる。病院で目が覚めるとイケメン高校生になっていた。犯人はクラスメイトの誰か。
転校生として元いた学校に戻り、優れた容姿を活かして仲間を作り聞き込みを行う。
自分を殺した犯人を見つけるための捜査が始まる。

以下、不満点。
・謎が雑
母親が自分にかけていた保険金や担任からの電話。
それらの真相がどうしようもない。
・推理が強引
一か月以上前のことをそんな覚えていないでしょ。
・主人公の心情の変化がいまいち伝わってこない
容姿が良くなって周りからの反応も変わってるのに、主人公の性格にあまり変化がない。
・オチがそれいいの？
入れ替わりがありならそれもアリなのかな。。
一応伏線というか匂わせはあったけど、、タイトルに繋がるオチと思えば納得か。

2021/05/17

最近読んだ秋吉 理香子さんの「絶対正義」が面白かったのでこちらも読んでみました。

簡単に言えば入れ替わりのお話し ファンタジーの様でありながらミステリー要素も盛り込まれ 犯人が誰なのか予想しながらドキドキと読み進めると… 思いがけない真実にびっくりさせられます。

飽きさせない展開でテンポ良く読める作品 切なさを残しつつも読後感の良い物語に仕上がっています。

読み終えてから改めてタイトルを確認してなるほどと思えました。

2021/03/17

地味な、いるかいないかも分からない男子高校生が、崖から突き落とされた。他のイケメンな男子高校生の身体に魂が入り、自分を突き落とした犯人を探していくというストーリー。
これを読んでて、あぁ、いたなぁこういう男子、と思い描いた高校時代のクラスメイト。彼らも同じような気持ちでいたのだろうか。クラスの雰囲気も、こんな感じだったな、、。

秋吉さんの作品はどれも、ぐんぐん読めてしまう。
どんなどんでん返しが待っているんだろう、こういうことなのだろうか、推理しながら読むのが楽しいし、それ以上のことを期待してしまう、

そもそも、どんでん返しを最初から期待して読むのはなんだか違うのな？

いかに人が思いつかないような展開を、、と思うと無理のある話にもなってくるだろう。

そこの線引きか絶妙だと思う。

個人的にイケメンが出てくるのは、小説の中だとしてもイメージするのが楽しくて好きだ〜！

2021/02/10

初めは疑惑だらけで、あんまり迂闊な行動とっちゃダメだよなんて思ってたけど、生まれなおしたみたい。みんなある程度フィルターかけて人を見てて、それに気づけてないけど、フィルター取っ払ってみたらもっと視界は明るいかもしれない。

2021/01/20

なんと爽やかでスカッとするラスト！！
秋吉さんの本なのでちょっと構えてしまいながら読んだけど、とっても爽やかな気持ちで読み終えれた。
これからの、のぶおの人生が彩り豊かなものとなりますよぉに。