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感動が幸せな職場をつくる の商品レビュー

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2018/03/21

介護業界のディズニーランドになるということを本気で目標にする経営方針であり、パートやアルバイトで構成されているたんぽぽ介護センター。 事業に失敗して悔しい気持ちをばねに、社長の筒井健一郎さんが、介護の知識もない状態から立ち上げました。 初期にいた介護スタッフが経験はあるといいな...

介護業界のディズニーランドになるということを本気で目標にする経営方針であり、パートやアルバイトで構成されているたんぽぽ介護センター。 事業に失敗して悔しい気持ちをばねに、社長の筒井健一郎さんが、介護の知識もない状態から立ち上げました。 初期にいた介護スタッフが経験はあるといいながらも、お客様にたいしてお役所仕事をしなかったということから違和感を感じ、一斉解雇し、そこから新しく介護未経験の人を多く雇うといった思い切った方法をとります。 食事はバイキング方法、パン作りや、パソコン教室、パチンコなどのギャンブルまで楽しめるといったお年寄りの自主選択、自主的な意欲を大切にするといったほかの介護施設ではできているようでできてない、かゆいところに手が届くようなプログラムをたくさん作っているようです。 シードという単価をつくり、お年寄りの、稼ぐ、ためる、使うといった人間としての意欲を大切にするシステムを構築し、20万シードたまれば、夢をかなえてあげるという特典を設けます。 スタッフのエピソード集がありますが、 亡くなった夫と伊勢神宮にいく約束を果たせなかった女性の夢をかなえてあげるお話は涙がでました。 ほか、認知症のお年寄りが、スタッフが仕事をはじめた日付の日に、作った作品を上げるお話も涙が出ました。 どういった行動が感動をよぶんだろう、スタッフの経験した感動体験をみなで共有することで、そのようなことが明白になるという点に納得です。 たんぽぽ介護センターは 忘己利他の精神で、笑顔を挨拶を大切にする、従業員のしあわせを考えた経営で 道徳的な指針という柱もしっかりしている理想的な企業です。 スタッフ同士が優しく助け合い、一時間に一回は「大丈夫?」といった声かけをする、時には電話でもフォローする。そういったやさしさは、連綿として次の新しいスタッフに語り継がれていくといった文化になっているようです。 スタッフの人に一人に定期的にお礼の気持ちを綴った感謝カードを郵送するといったシステムは、スタッフ同士の絆を高めるのに有効であり、どの企業にも通用する方法ということで、このセンターの経営方針は、どの業種の職業にも応用できると思います。 会社に足を踏み入れたときに感じる、あれなんか違うなといった空気感は スタッフが作り出しているものだとかいう点も経験的になるほどなと思いました。 理論的にも、感性的にも、道徳的にもすぐれたものを持っている社長さんです。 介護業界は、きびしいといった印象が強く、職についてもやめてしまう新人が多いことが問題視されていますが、このようにまったく介護に携わったことのない人たちが、新しい可能性といった風をこの業界に注いでいるといったことに面白みを感じます。 このたんぽぽ介護センターなどの良心的な企業が舵をとり、 今後の日本の介護業界をリードして明るく照らしていってほしいものと思います。

Posted byブクログ