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「感染症パニック」を防げ! の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/04/10

まあ、言いたいことはわかるし納得できるんだが。 微妙にイライラする感じはなんだろう。 著者の書き方が、おっしゃるほど、面白くない、コミュニケーション良好ではないということか。 時々実名出してくるわけだが、読んでる人がその全員を知ってる前提が間違ってるだろう。 私だけが正し...

まあ、言いたいことはわかるし納得できるんだが。 微妙にイライラする感じはなんだろう。 著者の書き方が、おっしゃるほど、面白くない、コミュニケーション良好ではないということか。 時々実名出してくるわけだが、読んでる人がその全員を知ってる前提が間違ってるだろう。 私だけが正しい感もあって、全体に不愉快。

Posted byブクログ

2023/06/07

 2020年2月、コロナ患者が発生して横浜へ寄港したダイヤモンド・プリンセスに乗り込み、感染症対策が不備だと批判して有名になった医師、神戸大学教授。 言うことが明快で権威を気にしないところが痛快。  この本は2014年に出されたリスク・コミュニケーションの本。 以下メモ …………...

 2020年2月、コロナ患者が発生して横浜へ寄港したダイヤモンド・プリンセスに乗り込み、感染症対策が不備だと批判して有名になった医師、神戸大学教授。 言うことが明快で権威を気にしないところが痛快。  この本は2014年に出されたリスク・コミュニケーションの本。 以下メモ ………………………………………………………………………… 43ページ;リスクの見積もり方=リスクアセスメント  「リスクが起きる可能性」と「起きた時の影響の大きさ」に注目する。 52ページ:リスクマネージメント  一つの計画だけに固執することなく、いくつかの予測シナリオに基づいて、プラン B プラン C などの選択肢を持っておくことが大事。 60ページ:厚生省の官僚は現場を知らないで机上の空論でブランしてきた。官僚をサポートしている感染症の専門家はほとんど微生物の専門家であり、現場の臨床家ではない。  「あの」ウイルスという分かっていることについては誰よりも詳しいが、目の前で熱が出ている人という、不確定な状態に対応する能力も無ければ訓練も受けていない 。 76ページ:リスクコミュニケーション  専門家は客観的中立的である必要ない。また、そうあることはできない。 その主観を主観として聞き手に伝えることが大事。 77ページ:医薬品による病気のリスクの減少は、相対リスク減少ではなく、絶対リスク減少で表現した方がリスク・コミュニケーションはうまくいく。  相対リスク減少とは割り算でリスクの減少を計算する方法  A という薬を使った時の死亡率が3%、使わなかった時が6%とすると  3÷6=50%。死亡率が半分になったとする。  絶対リスク減少は引き算で計算する。   先の例で6ー3=3%。3%の死亡率の減少。 119ページ:上手に質問できない日本人医師、官僚。   質問をしていると言っても「これってこういうことじゃないんですか」と言うレトリカルな質問であることが多い。これは一見質問のように見えるが質問ではない。自分の意見の表明である。 レトリカルクエスチョンである。 132ページ:社会構成主義モデルによるリスクコミュニケーション。  一般にリスクコミュニケーションでは専門家が情報を提供し、聞き手が自分たちの価値観や信念や感情を交えてフィードバックします。しかし、社会構成主義モデルでは、両者が情報と自らの価値観を出しあいます。 135ページ:社会的文脈や文化がリスクへの信条に影響を与える。  日本の多くの親は熱が出たらすぐに医者にかかる文化と信条を持っている。子供の発熱時には即座に病院に連れて行き、それを可能にする医療のアクセスの良さも制度的に担保されている。  一方アメリカにはそのような文化がなくて、まだそれを可能にする医療保険システムを持っていない。 日本には医療の過剰な内容と医療者の疲弊、最近の言葉で言えば医療崩壊の遠因にもなっている。 アメリカの医療は選択的にアクセスが制限されているため、外来では長い時間をかけて患者の話を聞いてくれたり、最先端の質の高い医療を提供してもらえる利点もある。。 137ページ:コミュニケーションは相手の言い分を聞いて初めて成立する  リスクを排除するという安易な形でリスクマネージメントするのは良くない 182ページ:対策を行ったふりをしただけではいけない。  不祥事が 起きた時、例外は例外として対象するのが基本。一人の不祥事のために書類仕事が何倍も増加するのは効率の悪い対処方法である。  「可能性は否定できない」は思考停止とほぼ同義。 可能性はある、でもまれという量的な思考をすること。 225ページ:フロイトの言葉  成熟とは、曖昧さと一緒に生きる能力のことだ。 233ページ:副作用と有害事象の違い。  副作用は医薬品が人間に望まない有害な作用を起こすこと。  有害事象は医薬品を用いた後に患者に何らかの有害な事象が起きること。  前者は因果関係を扱い、後者は単なる前後関係を扱う。  後者においては薬を飲んだ後に車に轢かれたり、0酒に酔って転んだりすることも全て有害事象としてカウントする。 A のあとで b が起きたということである 247ページ :専門家がいうトンデモ説もすごい。  ワクチンは人にとって毒なのだ。  ワクチンが100%安全とは言えない。  私には効かなかった。   ワクチンはナチュラルではない。  病気にかかって免疫をつけよう。   ガリレオだって異端とされていたじゃないか。  ある学説によると  ウェイクフィールドはいい人だ。  ワクチン業界の陰謀だ。  私は自分の子供の専門家なのです 283ページ: 細菌というのは、わかりやすく言うと抗生物質が効く微生物だと思えばいい。

Posted byブクログ

2021/04/04

感染症のことからリスクコミュニケーションまでとても勉強になりました。 事実(データ)と向き合う、状況の変化に対応する、下手に隠さない、いろいろ自分の普段の生活にも活かしたい。

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2020/07/05

感染症対策というよりは、リスク・コミュニケーションの方に重点が置かれている。素人目には、日本における今回の新型コロナウイルスの情報発信の仕方は、適切に行われているのではないかと思う。

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2020/04/29

リスクコミュニケーションというけれど、言われている内容はふだんの仕事においても求められることではないか、と思った。会議においては、必ず異論を言うチャンスを十全に提供する、とかね。俺自身の仕事関係でも、ときどき感じることだけど一枚板というのは実は怖いものであって、みんな黙って従って...

リスクコミュニケーションというけれど、言われている内容はふだんの仕事においても求められることではないか、と思った。会議においては、必ず異論を言うチャンスを十全に提供する、とかね。俺自身の仕事関係でも、ときどき感じることだけど一枚板というのは実は怖いものであって、みんな黙って従っているようにみえて、異論があった場合、いざ行動に出る場面で動きが鈍くなる。会議とかで異論続出した場面を経て、お互いが納得する形をつくってはじめて、行動する場面において協力して行動することができる。その過程を経ないから、上意下達とか、先輩後輩とかいって、黙って命令にしたがえ、とか、一方で言われたことしかできない的な不満が出るのだろう。 示唆に富んだ本だった。ときどき読み返したいな。特に今のような、昨日と同じパターンが通用しない状況においてはね。

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2020/04/19

今のコロナ騒ぎをみてから書いたかのような一貫した主張、ロジカルな説明。 感染症・医療の世界に限らず、リスクコミュニケーションという概念はあらゆるビジネスシーンで使える内容であり、どの世界においてもメディアとのコミュニケーションは難しいものだと思います。 P227 とはいえ、メ...

今のコロナ騒ぎをみてから書いたかのような一貫した主張、ロジカルな説明。 感染症・医療の世界に限らず、リスクコミュニケーションという概念はあらゆるビジネスシーンで使える内容であり、どの世界においてもメディアとのコミュニケーションは難しいものだと思います。 P227 とはいえ、メディアの役割は情報発信だけでなく、エンターテイメントにあります。~煽る・煽らない の2つの選択肢があれば、必ず煽るのがマスメディア。

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2020/03/13

エボラ出血熱、デング熱、新型インフル、バイオテロ…。「恐さ」をどう捉え、いかに効果的に伝えるか。いくつもの感染症のアウトブレイクに居合わせた医師が、リスク・コミュニケーションのあり方を教える。 シンプルな説明。どうして日本の政府はこれが出来ないんだろう。

Posted byブクログ

2020/02/19

感染症のことを知るために読みましたが、リスク・コミュニケーションのことを説明した専門的・学術的な感じがしました。私が理解した点は次の4つです。①感染症は、微生物が原因になる病気で、動物、人、飲食物などで伝染する。目に見えない。時に短期的局地的に集団発生、場合によっては世界中に流行...

感染症のことを知るために読みましたが、リスク・コミュニケーションのことを説明した専門的・学術的な感じがしました。私が理解した点は次の4つです。①感染症は、微生物が原因になる病気で、動物、人、飲食物などで伝染する。目に見えない。時に短期的局地的に集団発生、場合によっては世界中に流行(パンデミック)②患者数云々の状況把握より、なぜ流行、なぜ制圧されてないか、どうせれば食い止めるか、が重要 ③起きる可能性、起きた時の影響の両方を個別に考える ④外出制限vs経済・社会活動:その程度問題か。

Posted byブクログ

2018/11/23

岩田健太​郎さんのリスク・​コミュニケーションに関する​新刊(光​文...

岩田健太​郎さんのリスク・​コミュニケーションに関する​新刊(光​文社​新書)で興味深か​ったのは「日本​人は質​問が下手」という​指摘。なぜそれが​リスクコミュニケ―​ションに関係する...

Posted byブクログ

2018/10/07

特有の文体なので好みが分かれるかもしれないですが、内容は普通と思います。 脱線気味になったり、3つだけ重要というのがたくさんでてくるので要点を掴みにくいな〜と感じたので減点でした。

Posted byブクログ