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探偵の探偵(Ⅰ) の商品レビュー

3.5

143件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    1

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2020/02/11
  • ネタバレ

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出会った事のないストーリー、展開で非常に楽しみながら、又、同時にいろいろ考えながら読み終えた。 主人公である玲奈(黒髪ロングの笑わぬ美少女)が訪れたのは須磨が運営する探偵学校。 頭も良く若くて美しい玲奈がなぜ探偵学校に入学したいのか? 彼女は探偵の全てをしりたいと言い、同時に探偵にはなりたくないと言う。 独自に玲奈を調べた須磨は彼女の父親の不倫、母親が精神科に入院している事を知り、探偵学校で学ぶ真の理由である妹の咲良に起こったストーカー殺人事件を知る。 直接的な死の原因を作ったのはストーカーであり、誘拐犯の岡尾で、咲良は廃棄物処理場の焼却炉内で岡尾と共に焼死体で見つかった。 ストーカー被害から逃れる為に、遠縁の家に避難していた咲良は何故岡尾に見つかったのか? そこに玲奈が探偵を恨み、探偵を知ろうとする事実が関係していた... ここから先は探偵とし、須磨の経営するスマ・リサーチで対探偵課という玲奈の為に新設された部署で働きながら、悪徳探偵との戦いに挑む物語。 その過程で亡くなった妹を彷彿させる新人琴葉が対探偵課に配属される。 気がつけば身を呈して琴葉を守ろうとしている玲奈。 なんとかしてそんな玲奈の力になろうとする琴葉。 そんな二人が立ち向かう阿比留との戦いの中、玲奈の妹が殺害された事件も見え隠れする。 単なる探偵物語でもなく、多くの謎解きが描かれているが実はその謎は真実に辿り着かず、巧妙に謎を解き明かす場面も描かれ、大切な人を守る愛も描かれた本作は非常に読み応えのある作品であった。 説明 内容紹介 調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。 ―独創に満ちたアイディアを詰め込んだ、まったく新しい探偵小説、登場。― 『探偵の探偵IV』が『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました。 イラスト・清原紘 容赦のない描写と抜群のリーダビリティ。「痺れる」松岡圭祐の新たな世界! ―藤田香織(書評家、エッセイスト) いいタイトルだ。シンプルでありながら、作品の世界観を的確に言い表している。―村上貴史(ミステリー評論家、「このミス」大賞選考委員) 探偵は正義の味方なんかじゃない。ミステリーヒーローの恐るべきリアル!―香山二三郎(コラムニスト、「江戸川乱歩賞」選考委員、「このミス」大賞選考委員) 「女性探偵」の代名詞となり得る、ヒロインの誕生を見逃すな!―宇田川拓也(「このミス」大賞選考委員) 「探偵小説」への反逆心から生まれた、美しき異形の「探偵」あらわる!―吉田大助(ライター) 作者のシリーズ物は、凝った設定に特色があるが、その中でも本書は飛び切りであろう。悪徳探偵専門の探偵というのは、初めて聞いた。しかし、読み始めてすぐ、こんな探偵がいてもおかしくないと思うようになった。探偵業界の現実が、克明に描かれているからだ。また、主人公の魅力も見逃せない。自分たちの仕事の邪魔になる玲奈の命を、悪徳探偵は本気で狙ってくる。それを承知の上で、彼女は危地に向かう。彼女は、頭脳派でもある。玲奈と悪徳探偵の頭脳戦は、双方一歩も引かぬ名勝負。でも、才色兼備にして文武両道の玲奈が、その力を見せれば見せるほど、彼女の哀しみが際立ってくる。タフでハードな鎧の下には、癒せぬ傷を抱えた魂が隠れている。―細谷正充(書評家、「江戸川乱歩賞」選考委員) 〔あらすじ〕調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。 内容(「BOOK」データベースより) 中堅調査会社が併設する探偵養成所に、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という彼女には、自分から言えぬ過酷な過去があった。調査会社社長・須磨は玲奈の希望を汲み、探偵を追う“対探偵課”の探偵として彼女を抜擢した。怒涛の書下ろしシリーズ開幕。

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2020/01/17
  • ネタバレ

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ぐいぐい読める。 (映像化したら無理なシーンはあるけれど。。。) 探偵の裏技とか、これは本当に使えるのだろうか?? と思ったらラストの黒幕が コナンかよ!という(悪い意味ではないが。。。)ぶっ飛んだ行動で 急に創作っぽさが全開になったのはなぜだろう???

Posted byブクログ

2019/04/07

探偵という職業ほど空想と現実でイメージが乖離する職業もあるまい。 よくミステリーで描かれる探偵と言えば、難解な事件が発生すればその聡明な頭脳と類まれなる観察力で事件の証拠とヒントを集めて、物語の終盤においては関係者を集めて華麗な推理を理路整然と披露する、少なくともそんなイメージだ...

探偵という職業ほど空想と現実でイメージが乖離する職業もあるまい。 よくミステリーで描かれる探偵と言えば、難解な事件が発生すればその聡明な頭脳と類まれなる観察力で事件の証拠とヒントを集めて、物語の終盤においては関係者を集めて華麗な推理を理路整然と披露する、少なくともそんなイメージだ。 けれど実際の探偵っていうのはその業務の大半が浮気調査や身上調査などで決してミステリーで描かれるような華やかさとは一線を画す。 そんな世間と現実のギャップを敢えて利用して物語として昇華させようという発想はこれまでになかった。正義と悪という対立があるとすれば探偵はいつも正義だった。けれど本作では探偵側が悪となる。 探偵は人の素性を調べるプロだ。いわば人の見せたくない一面を暴くことを生業としている。しかしそんな手段を逆に利用して顧客を強請ったり恐喝したりする連中もいる。探偵という職業を利用する悪徳業者。これらの業界を浄化させるために立ち上げたのが、スマ・サーチ社の「対探偵課」である。 峯森琴葉は、就職活動に失敗したもののなんとか仕事にありつきたい一心で、調査会社スマ・リサーチに就職にこぎつけ、「対探偵課」に配属された。そこで「対探偵課」に所属する唯一の探偵・紗崎玲奈と出会う。 悪徳探偵が暗躍する事件を解決し廃業に追い込むことを目的とする彼女たちであるが、とうぜんそのことを目の下の瘤と疎むやつらもいる。 構図としては探偵VS探偵であるが、これがまた珍しくて新鮮だ。そして玲奈にとって探偵という職業が憎悪の対象であるということも興味深い。物語の序盤では玲奈が「対探偵課」に所属することとなった経緯が描かれる。

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2019/03/11

勧められて読んだ本。勧めた人の言うとおり、グロテスクだったけれど、対探偵という立場はなかなか面白い。探偵はヒーローのように扱われることが多いが、怪しいこと、悪質まがいのこともしているというのも納得だ。警察でも、探偵でもない、探偵の探偵という彼女をもう少し追ってみたい。続編も読もう...

勧められて読んだ本。勧めた人の言うとおり、グロテスクだったけれど、対探偵という立場はなかなか面白い。探偵はヒーローのように扱われることが多いが、怪しいこと、悪質まがいのこともしているというのも納得だ。警察でも、探偵でもない、探偵の探偵という彼女をもう少し追ってみたい。続編も読もう。

Posted byブクログ

2019/01/17

探偵の全てを知りたい、しかし探偵にはなりたくない。そんな謎の美少女・紗崎玲奈。彼女は探偵学校に入学し、悪徳探偵を追う「対探偵課探偵」になります。「Qシリーズ」とは一線を画した激しいアクションシーンが見所です。

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2018/12/23

20歳そこそこの娘が対探偵課で海千山千の探偵を相手にすること自体に無理がある。またスタイル抜群だが肉体派でもないのに、散々傷めつけられても死なずに男相手を倒すことも不自然。 最後まで読んだがシリーズとして読む気にはなれない。

Posted byブクログ

2018/10/12

松岡さんの作品は他にもたくさん読んでいて、好きな作家さんでだと思っていたが、文章もシーンもなんとも頭に入ってこず、読みにくかった。

Posted byブクログ

2018/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Ⅰ~Ⅳまで読了。清原紘氏の表紙カバーにひかれて購入。読み始めたら面白くて、次の巻が待ち遠しく感じた。 ただ、ラスボスがいまいち魅力がない、迫力がない。

Posted byブクログ

2018/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悪徳探偵のせいで妹は死んだ。探偵のすべては知りたいけど、私は探偵にはなりたくない、という玲奈は、対探偵課の探偵として、悪徳探偵を撲滅するために毎日奮闘する。クール系美少女のバイオレンスな推理ものというギャップにうっとり。続きも楽しみ。

Posted byブクログ

2018/05/21

ドラマは観てなかったので、読んでみてびっくり。 ここまでやる!?ここまで美少女ぼこぼこにする!?と衝撃。玲奈は、優しさの欠片もない、容赦ない世界に入った。その背景が切ない。 どうか幸せな結末が待っていますように。

Posted byブクログ