ルオー の商品レビュー
ルオーといえば静謐な宗教画のイメージだったのが覆された。すごく誠実で厳しい人だったんだろうと思う。初期の作品には、向き合う者に自らのエゴや傲慢さを反省させる力強さを感じた。一方で、後期の色彩豊かな作品には、癒やしすら感じた。
Posted by
ドリヴァルによるルオー。というよりも彼の作品に対する解釈のようなものです。ムックに近いでしょうか。ルオーに関しては後期の作品しか知らなかったんだと気づかされました。初期は非情に写実的といいうか、レンブラントの影響が明白に伝わる印象、その後自身のスタイルを模索していく感じでしょうか...
ドリヴァルによるルオー。というよりも彼の作品に対する解釈のようなものです。ムックに近いでしょうか。ルオーに関しては後期の作品しか知らなかったんだと気づかされました。初期は非情に写実的といいうか、レンブラントの影響が明白に伝わる印象、その後自身のスタイルを模索していく感じでしょうか。色彩的には青を基調としてるところを見ると、セザンヌを意識している部分がうかがえます。このころはまだ何度も塗り重ねるような筆致ではないですが、次第にそちらに移り変わり、色調も青から黄へと変わっていきます。モチーフも娼婦、ブルジョワ、裁判官、道化師からキリストへと変わり、その情景へと移っていきます。ルオーの中での内面的な変遷、苦から救いへと信仰的に導かれていった軌跡がうかがえます。 作品の後にドリヴァルによる短い解説があります。ルオーの人生における内面的な変遷は、そのまま作品として現れているといいます。キリスト者として目覚めたルオーは、人間の醜さ、弱さに目を向けます。それが娼婦、小ブルジョワ、道化師、裁判官などとして描かれて行きます。その後直接的な聖書にテーマを求めるようになり、特にキリストその人を描いていきます。そして後年には聖書の情景により、栄光と救いを描き続けました。とてもわかりやすい。そして個人的には共感の伴う、解説で良かったです。 14/6/25
Posted by
(1998.04.12読了)(1998.03.20購入) ☆関連図書(既読) 「ゴーギャン」宮川淳著、新潮美術文庫、1974.06.25 「ムンク」野村太郎著、新潮美術文庫、1974.07.25 「ドガ」大岡信著、新潮美術文庫、1974.08.25 「レンブラント」嘉門安雄著、...
(1998.04.12読了)(1998.03.20購入) ☆関連図書(既読) 「ゴーギャン」宮川淳著、新潮美術文庫、1974.06.25 「ムンク」野村太郎著、新潮美術文庫、1974.07.25 「ドガ」大岡信著、新潮美術文庫、1974.08.25 「レンブラント」嘉門安雄著、新潮美術文庫、1974.10.25 「コロー」坂本満著、新潮美術文庫、1974.12.25 「ボナール」峯村敏明著、新潮美術文庫、1975.11.25 「レジェ」若桑みどり著、新潮美術文庫、1976.02.25
Posted by
- 1