もどり橋 の商品レビュー

澤田ふじ子(著者)

2018/11/28

普通の少女が正直に真っ直ぐに一日一日を歩いていくだけで、優しい素敵な女性になっていく。江戸時代の京都、料理屋に奉公に出た少女は真面目に一生懸命に誰に対しても心を寄り添って、信頼と愛情を得ていく。同僚の転落、恋をして恋に破れて。その優しさと一生懸命さを見初められて。回りの人々もそれぞれ小さな一生懸命の人生が。

2016/04/16

L

この作家シリーズでは硬めが多い印象なので、ある京料理屋に奉公にでたお菊の話はほっこり。
実直に働き周りに愛されるお菊の奉公先で起こる人間模様。才次郎の愚行以外はとくになにかあるわけではなく。小仲太、なかなかやるな。みたいな。

2014/11/19

背景知識や予備知識などが作中に頻繁に取り上げられていて、ストーリーを追う上で妨げになった。
小説を読んだだけでは意識しづらいことを学べるという意味では勉強になって良いのかもしれない。
また、視点をおく登場人物が主人公以外にころころ変わるのも少し読みづらかった。
明るく前向きなヒロイン像には好感がもてるし、周りの人との関わりを大切にしてひたむきに働く姿に自分を省みることができた。