新宿鮫(10) の商品レビュー
新宿鮫シリーズ第10作。 22年ぶりに出所してきたケンカ無双の大男と謎多き犯罪組織「金石」を追う鮫島。そして鮫島が直面する二つの辛い別れ…重過ぎる。 さすがの安定感で一気に読み切ってしまった。
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500ページを越えるのにその重さを一切感じさせない表現力は秀逸。 22年間も獄中にいながら桃井刑事を殺すことだけ考えていた樫原。樫原に借りを返そうとする吉田。樫原を想い待ち続けた笠置。自分を信念を貫き捜査にあたる鮫島刑事。鮫嶋の身を案じる桃井。 それぞれ立場の違う人間の思いが交差...
500ページを越えるのにその重さを一切感じさせない表現力は秀逸。 22年間も獄中にいながら桃井刑事を殺すことだけ考えていた樫原。樫原に借りを返そうとする吉田。樫原を想い待ち続けた笠置。自分を信念を貫き捜査にあたる鮫島刑事。鮫嶋の身を案じる桃井。 それぞれ立場の違う人間の思いが交差し、信念を貫き通す描写は流石。 面白い作品は時間を忘れてつい没頭してしまう。最新作の暗約領域も速く読まなければ!と読む人を魅了する作品。
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12月-8。3.5点。 続編が出たため、再読。 刑務所を出所した男が、鮫島の上司桃井への復讐を狙う。 前回読んだ際、新宿鮫も区切りかなと思ったが、続編が出た。期待。
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『絆回廊』~新宿鮫10~/大沢在昌 著者の中で、最も有名なシリーズなのではないでしょうか? 本書は、『新宿鮫』シリーズ10巻目。 著者の作品を初めて読んだのが、このシリーズでした。長編物だからいつまでも作品を楽しんでいられると、その世界観の中にどっぷり浸かって、抜けられなくなり...
『絆回廊』~新宿鮫10~/大沢在昌 著者の中で、最も有名なシリーズなのではないでしょうか? 本書は、『新宿鮫』シリーズ10巻目。 著者の作品を初めて読んだのが、このシリーズでした。長編物だからいつまでも作品を楽しんでいられると、その世界観の中にどっぷり浸かって、抜けられなくなりました(笑) 本書では、物語を通じても、大きな分水嶺、ターニングポイントになるような展開が描かれています。 普段はハードカバーは購入しないのですが、この次の巻が出ていて、購入してしまいました。 本書では、中国残留孤児二世らで構成される犯罪集団の「金石」を鮫島が追いますが、そこにはいくつもの危険と、幾重にも張られた線が織り交じり、血と硝煙の波紋を引き起こします。
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久しぶりに疾走感溢れる新宿鮫が帰ってきた。 大変面白かった。孤立する鮫島の今後が気になるが、 永昌がこれからのライバルになるのではという予感を 感じる。 10までの面白さをランキング 1.新宿鮫 2.毒猿 3.無間人形 4.絆回廊 5.風化水脈 6.狼花 7.屍蘭 8.氷舞 ...
久しぶりに疾走感溢れる新宿鮫が帰ってきた。 大変面白かった。孤立する鮫島の今後が気になるが、 永昌がこれからのライバルになるのではという予感を 感じる。 10までの面白さをランキング 1.新宿鮫 2.毒猿 3.無間人形 4.絆回廊 5.風化水脈 6.狼花 7.屍蘭 8.氷舞 9.灰夜 10.炎蛹
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鮫島と晶に会えないかと思うと淋しい。次回作が、いつか……いつか……あるなら、再会した二人がまた、くっついてくれる事を願います。新宿鮫シリーズを読むと、これ以上のハードボイルドには、なかなか出会えません。鮫島、カッコ良すぎます!
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シリーズ10作目にして「御破算で願いましては」的作品。ここまで丁寧に順を追って読んできてよかった。新宿でマルB追って、の原点にこだわりつつ、桃井と晶というシリーズの顔との絡みも深く描かれる。まさに絆。ブツ切りの最終盤がとても印象深く、新章が今後どう展開していくか楽しみ。
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10作目にして、このクオリティには参ったと言うしかない。 これは私にとっては傑作。 気に入らない点をあら探ししようと思ったがうまくいかなかった。 やり残しがたっぷりあるから、まだまだ鮫は続いていくのだろう。 うれしいことだ。 宮部みゆきの杉村もしかり、大沢オフィスは主人公をいじめ...
10作目にして、このクオリティには参ったと言うしかない。 これは私にとっては傑作。 気に入らない点をあら探ししようと思ったがうまくいかなかった。 やり残しがたっぷりあるから、まだまだ鮫は続いていくのだろう。 うれしいことだ。 宮部みゆきの杉村もしかり、大沢オフィスは主人公をいじめすぎです。
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二十年以上の服役を終え、新宿に帰還した大男が果たすべき因縁。鮫島を支えてきた絆さえ清算されてしまうシリーズ第10作。 第一作が1990年。それから二十年の長期間に及ぶシリーズだが、新宿という街のように全く熱情が衰えることがない。本作では、中国残留孤児二世らの闇の組織が絡む事件だけ...
二十年以上の服役を終え、新宿に帰還した大男が果たすべき因縁。鮫島を支えてきた絆さえ清算されてしまうシリーズ第10作。 第一作が1990年。それから二十年の長期間に及ぶシリーズだが、新宿という街のように全く熱情が衰えることがない。本作では、中国残留孤児二世らの闇の組織が絡む事件だけではなく、鮫島の支えである晶や桃井との訣別が物語の柱となり、集大成的意味合いを持つ作品になっている。明確なシリーズ完結の情報はないが、新たな鮫島の姿に再び会えるのか心配だ。
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