病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか の商品レビュー
医師がどのように病気を診断しているかがよくわかっておもしろかったです。医師も神様ではないので、わからないことだらけで患者と向き合っている、というのは話を聞かなければわからないものです。
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医療に関するNHKの番組の監修や出演をされている膠原病の専門医の方が、現代医学、医療とはどういうものなのか、どう捉えてどう関わっていくべきなのかを医師の目線から論じています。専門用語も出て来ますがその都度例示を交え説明されており、文章自体も読みやすく1日で読み終えられました。 ...
医療に関するNHKの番組の監修や出演をされている膠原病の専門医の方が、現代医学、医療とはどういうものなのか、どう捉えてどう関わっていくべきなのかを医師の目線から論じています。専門用語も出て来ますがその都度例示を交え説明されており、文章自体も読みやすく1日で読み終えられました。 西洋医学と東洋医学では病の捉え方が異なること。病院での受診とセルフケアとの関係性。問診と検査それぞれの役割。などなど。自分が病、病院、薬、医師などをどのように位置付けるかを能動的に考えるきっかけをつくり、良い指針となってくれる本です。
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p57 検査前確率が極端に低い場合は、検査後確率もほとんど上がらないので、検査が役に立たないということになる 検査をする前に、問診などの情報を精査して、検査前確率を高めておくことが大切なのです p128 神田橋條治 患者さんにはよい患者さんと悪い患者さんがいて、ずっと医者をや...
p57 検査前確率が極端に低い場合は、検査後確率もほとんど上がらないので、検査が役に立たないということになる 検査をする前に、問診などの情報を精査して、検査前確率を高めておくことが大切なのです p128 神田橋條治 患者さんにはよい患者さんと悪い患者さんがいて、ずっと医者をやっていると悪い患者さんばかりたまっていく 良い患者さんとは、医者のいうことを素直に聞くといういみではない。自分自身のことを正しく理解している患者 悪い患者さんとは、聞き分けがなく、わがままをいく患者という意味でなく、自分の体の状態を正確に感じ取れない患者 神田橋先生によると、セルフモニタリングを上手にできるようにしえんすることこそ、医療者の仕事である
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【由来】 ・確か図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・「病名がつかないからだの不調」というのは確かにある。そんな自分の体の状態に関する知見が得られるのであれば。 【ノート】 ・病名は、実はひとくくりに決められるものではない。あくまでも「状態」なのであり、したがって、完全に...
【由来】 ・確か図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・「病名がつかないからだの不調」というのは確かにある。そんな自分の体の状態に関する知見が得られるのであれば。 【ノート】 ・病名は、実はひとくくりに決められるものではない。あくまでも「状態」なのであり、したがって、完全に「病気」がない状態というのもない。 ・西洋医学は、分断された局所的、戦術的な治療に有効で、東洋医学は人体のネットワークを視野に入れた戦略的な治療。 ・上工は「未病」を治し中工は「己病」を治すと言うが、医者を盲信するのではなく、上手に活用しながら、未病を意識して付き合うのがよい。 タイトルに対する期待感からすると、何となく医者の言い訳が陳述されているという印象がないでもないが、実はその印象にこそ、我々、患者/受診者側の勘違いが潜んでいる。診断結果として病名が宣告され、それに合った薬がもらえればそれで安心するの?それでいいの?と問いかけられているように感じた。 西洋と東洋の治療の違いなども概説しつつ、「治療とはどのような行為か」に言及し、医療にできることとできないことや、今の治療の仕組み、プロセスを説明することによって、「病気かも?」「何の病気?」という自分の不安感や医者とうまくつき合うための考え方を提示してくれる本。これからどんどん増加していく「高齢化世代」に片足をつっこんでいる自分にとって、「困った患者」にならないための視点を提供してもらった印象です。 【目次】 第1章 なぜ病名がわからないのか 第2章 医師はどのようにして診断をつけているか 第3章 現代医療にできること、できないこと 第4章 よくわからない「不調」とのつき合い方 第5章 患者は医師とどうつき合えばいいのか
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病院では病名がつかなくては治療が出来ないが、病名がつかない状態の身体の不調というのは存在する。 そんな未病の状態とどのようにつきあっていくかという内容です。 人生100年時代に突入していく今、自分の身体のとの付き合い方、病院との付き合い方というのをしっかり見直していくことが必...
病院では病名がつかなくては治療が出来ないが、病名がつかない状態の身体の不調というのは存在する。 そんな未病の状態とどのようにつきあっていくかという内容です。 人生100年時代に突入していく今、自分の身体のとの付き合い方、病院との付き合い方というのをしっかり見直していくことが必要ですね。
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読みにくい本であり、かつ、わかりにくい本でした。精読すればいいのかもしれませんが、さらっと一読で終えました。読後、何も残らなかっためずらしい本です・・・。タイトル自体が難解ですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
病名がつかない体調不良は、原因も特定できず、つらい思いをしている方が多いと聞きます。また、検査結果に異常値はあっても、不調を感じない方もいます。 「自覚症状はあるが検査では異常がでない状態」=東洋医学的未病。 「自覚症状はないが検査では異常がある状態」=西洋医学的未病。 と捉えて、様々な切り口から、病気と未病の境目を考えさせられる一冊。 とりあえず、つけられる病名に対して、医者が確信を持てないこともあるとすると、患者としては、どう捉えればいいのか。痛みや症状の原因は、特定の部位の話なのか、身体全体のバランスの中での課題なのか。 病気・不調について、改めて考えさせられ、特定の疾患ではなく、展開される一冊。納得感あり。誰もが、西洋東洋で区別されない、身体のコンディション不調について、理解につながる一冊でした。
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