シゴトとヒトの間を考える の商品レビュー
2012年8月初版 中村健太・友廣裕一 著 == 2012年2月に行われたシゴトとヒトの間を考えるフォーラムの実録対談集。 それぞれの具体的なエピソードが 示唆に富む内容で印象的。 やはりご自身の足で汗をかいて道を拓いてきた人は 道は違えど、共通して感じられる、 背負っているも...
2012年8月初版 中村健太・友廣裕一 著 == 2012年2月に行われたシゴトとヒトの間を考えるフォーラムの実録対談集。 それぞれの具体的なエピソードが 示唆に富む内容で印象的。 やはりご自身の足で汗をかいて道を拓いてきた人は 道は違えど、共通して感じられる、 背負っているものがあるなあと。 個人的にはグリーンズ編集長の兼松氏の 「座右の銘より、座右の問い」という考え方が ぐっときました。 常に心に問い続けるものがあれば、 その答えが人生の局面局面で変わったとしても、 それはぶれていることにはならないと。 好きな考え方でした。
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2013年版 『シゴトとヒトの間を考える』 31 換金されると、自分が労力をかけて獲った肉が「紙切れ何枚か」と、価値が下がったように感じてしまうんですよね。 千松 43 自然の中には怖いものがたくさんあるけど、何が怖いかって言ったら、ぼくは知らないことが一番怖い。だけど、失敗...
2013年版 『シゴトとヒトの間を考える』 31 換金されると、自分が労力をかけて獲った肉が「紙切れ何枚か」と、価値が下がったように感じてしまうんですよね。 千松 43 自然の中には怖いものがたくさんあるけど、何が怖いかって言ったら、ぼくは知らないことが一番怖い。だけど、失敗しながら、痛みをともないながら知っていくと、怖い中にも楽しさが増していくんですよね。 福田 47 お金を稼ぐことに追われるのは悔しいけれど、まったくなくては困ってしまうというのも現実。こうすべきだと簡単には言い切れない、もどかしさを感じますよね。 福田 75 猟にしても何にしても、どれだけ好きになれるか、どれだけ夢中になれるか。ただ、それだけだと思いますね。ほんとうに好きだったら、収入に結びつかなくても突っこんでいくはずです。仕事を選んだり、就職先を決めたりするときに、安定や収入を基準に選ぶのは、私は間違っていると思います。大切なのは、自分が一番好きなことを見つけること、その一番好きなことができる道を貫いていくことでしょう。 松原 77 今の世の中って、お金を稼ぐ行為が「仕事」になっていますよね。お金を稼ぐこと以外は「趣味」みたいな感じで。いろいろな営みが「仕事」か「趣味」かに、単純に二分化されているような気がします。(…)社会にとって必要なことをするのが「仕事」ですよね。 千松 80 私はこれから70歳、80歳になっても、鷹と一緒に山を歩くのが夢です。自分のやりたいことを貫いてきたので、たとえ明日死ぬことになっても悔いはない。若い人たちに言いたいのは、ある程度の幸福感ではなく、ほんとうに自分が生きたという充足感を持てる生き方をしてほしいということです。この言葉を、最後のメッセージとして贈ります。「狂気にも似た一途な想いを胸に抱いて生きろ」 松原 96 ぼくは「建築」をあきらめないために、「建築家」をあきらめました。 林 98「ロマンとソロバン」林 118 カフェをはじめるまでは、自分がやりたいことを探していました。でも、カフェをはじめてからは、お客さんが求めることに対して、自分ができることをする、そらでよろこんでもらうことが、自分のやりたいことだなと思うようになりました。 風間 137 あきらめるということは、選択するということでもありますよね。生きていく中で、自分の望むすべてのことを手に入れるのは難しい。だから、その中でより大切なことを選んでいくということで。自分にとって何よりも大切なことが明確になってくれば、あきらめるというよりは、ほかのことは自然と色あせて見えてくるのかもしれません。 青木
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