死に支度 の商品レビュー
人生いろいろとは良く言ったもの。 瀬戸内晴美さんだった頃の寂聴さんの人生は特に波乱万丈そのもの。想像を絶するものがある。 たくさんの出会い、別れ、様々な経験が寂聴さんのあの笑顔を作ったんだろうなぁと思うとなんとも言えない気持ちになるけれど、90年以上も生きれば、笑い話にできること...
人生いろいろとは良く言ったもの。 瀬戸内晴美さんだった頃の寂聴さんの人生は特に波乱万丈そのもの。想像を絶するものがある。 たくさんの出会い、別れ、様々な経験が寂聴さんのあの笑顔を作ったんだろうなぁと思うとなんとも言えない気持ちになるけれど、90年以上も生きれば、笑い話にできることもあるのかなとも思ったりもする。 死に支度なんて言わずにお元気で! 寂聴さんとまなほさんの素敵な関係もとりあえず活字では読み切ったかな…
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- ネタバレ
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宇野千代さんの米寿のお祝いの会では、風呂に入っている上半身ヌードの大きな写真が舞台の壁一面に映し出されて、参加者たちを驚愕させたものだった、と。さすが、宇野千代さん。遊び心が! 瀬戸内寂聴「死に支度」、2014.10発行。91歳直前の著作とか。雇用50年以上の人も含めて数人の秘書(お手伝い?)を雇っていたのですね。ご本人は、51歳で出家、出家と何度も言ってますが、出家とは何だろうと思いました。女学校に一番で入ったとか、若い頃は男にもてて仕方がなかったとか・・・。やはり、この人は完璧に相性が悪いです。
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まだまだ死に支度はしないけれど、寂聴さんの90歳すぎても衰えない、エネルギッシュさはすてき。 そして彼女の周りには私くらいの年齢の若い子がそばにいて、それが元気の源になっていることを彼女も知っているはず。
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さすがの文章力に感嘆した。 とても優しい文体で、本を開くとセミの声や周りの喧騒が一段遠くに感じられる気がする。静かな心持ちで読書に耽ることができた。 目の当たりにしてきた様々な死と、目の前に迫ってくる自らの死。自らのそれを迎えるまでにやれる事を全力で取り組みながら、一方で寂庵の...
さすがの文章力に感嘆した。 とても優しい文体で、本を開くとセミの声や周りの喧騒が一段遠くに感じられる気がする。静かな心持ちで読書に耽ることができた。 目の当たりにしてきた様々な死と、目の前に迫ってくる自らの死。自らのそれを迎えるまでにやれる事を全力で取り組みながら、一方で寂庵の庭の植物を愛でながら静かに待つ。できてないと綴りながら、それこそが死に支度なんだろうなぁと、勝手に感じた。
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誕生日が、同じ。得度以前の作品は生々しくてまだ読めず、エッセイをさや対談をよく読んでます。書簡形式の文面もあり、興味深い。
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92歳を迎えた著者の死に対する態度を書いたエッセイ。70台ですでに生前葬を行い、そのさらに前に出家しており、とっくに死んだものとなって胃はいるがなかなか実際には死なず、多くの人を看取る一方精力的に活動しその有り余るとても92とは思えないエネルギーを他者との交流や執筆に当てている毎...
92歳を迎えた著者の死に対する態度を書いたエッセイ。70台ですでに生前葬を行い、そのさらに前に出家しており、とっくに死んだものとなって胃はいるがなかなか実際には死なず、多くの人を看取る一方精力的に活動しその有り余るとても92とは思えないエネルギーを他者との交流や執筆に当てている毎日。
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久々に、瀬戸内寂聴さんの本を読みました。始め、マネージャさんの一人称ではじまるので違和感がありましたが、全体には面白く改めて達者だと感心しました。死ぬまでに書いて置きたいこと、ご自分の家のこと、尽きないでしょうが、死に支度2を出しても良いのではと思います。
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ちょっと謎の多い寂聴さんの今 パワーの大きな人の周りには、自然とパワーの大きな人が集まって来るんだなぁ。 ちっぽけな私にはちょっと真似できないけど、羨ましい&出来たらいいなぁ・・・と思える生き方が詰まってます。
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いつ死んでも悔いはない。毎日が死に支度 という92歳で 現役作家の寂聴さん。 自分たちを養うために働くのはもうやめてと 寂聴さんを思い 一斉に退職したスタッフに代わり 一人残った24歳のモナさんが 最高に楽しい! ホロっとしたりクスクスしたり 面白かったぁ~!
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寂聴さんとその周りの方々の日常。 思わず肩の力が抜けて、ふっ と笑ってしまいます。 老いは誰にでもやってくるもの。 準備をすることは自分への向き合いともに 周りの人たちへの心づかい(感謝)でもある。 心づかい
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