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ルーヴルの亡霊たち の商品レビュー

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2017/11/04

借りたもの。 アートを基に、アートを創る――そんなルーヴル美術館の試み。 フランスの漫画家エンキ・ビラル氏による亡霊――名画の写真上に描かれ、まるで憑りついた存在のよう――は、ピックアップされた22作品の画家たちの姿。その姿は最近の荒木飛呂彦氏の作風に似ている。 そこに画家の半生...

借りたもの。 アートを基に、アートを創る――そんなルーヴル美術館の試み。 フランスの漫画家エンキ・ビラル氏による亡霊――名画の写真上に描かれ、まるで憑りついた存在のよう――は、ピックアップされた22作品の画家たちの姿。その姿は最近の荒木飛呂彦氏の作風に似ている。 そこに画家の半生、美術史の文章が添えられている。 絵画の解説本というには小説的で、美術史と言うにはフィクションである。そして漫画というには絵画的。 漫画をアートと捉える向きに力を入れているフランスの“今”を、ひとつの形としたものと解釈。

Posted byブクログ