鮭の歴史 の商品レビュー
人間がどのようにして鮭を獲り、食べ、保存してきたのか。バトラー大学都市生態系研究センター特別研究員である著者が、それらを壮大なスケールで綴っていきます。 人間は、塩や煙などを駆使することによって鮭の味を高め、鮭を食べられる季節と地域を拡げてきました。“鮭の歴史”は、“保存技術...
人間がどのようにして鮭を獲り、食べ、保存してきたのか。バトラー大学都市生態系研究センター特別研究員である著者が、それらを壮大なスケールで綴っていきます。 人間は、塩や煙などを駆使することによって鮭の味を高め、鮭を食べられる季節と地域を拡げてきました。“鮭の歴史”は、“保存技術の歴史”なのです。保存技術が発展していく中で、塩は重要な役割を果たしてきました。 鮭は、育った川や海の環境により、味の濃さ・香り・歯応えが変わってくるそうです。人間は、その食べ方にも様々な工夫を凝らしてきました。鮭を味わうということは、鮭にまつわる自然、文化、歴史を味わうということなのです。
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「食」の図書館シリーズでこれまでいろいろな本を取り上げてきた。『カレーの歴史』、『ケーキの歴史』、『アイスクリームの歴史』など。今回は、『酒の歴史』と言うスイーツには目がないのに対して魚には興味がないモクモク羊にしては珍しい本を取り上げる。 鮭が今のようにいつでも食べられる...
「食」の図書館シリーズでこれまでいろいろな本を取り上げてきた。『カレーの歴史』、『ケーキの歴史』、『アイスクリームの歴史』など。今回は、『酒の歴史』と言うスイーツには目がないのに対して魚には興味がないモクモク羊にしては珍しい本を取り上げる。 鮭が今のようにいつでも食べられるようになったのは、20世紀の後半になってからのようだ。養殖技術の発達などの条件が整ったのが理由だ。 今まで人がどうやって鮭を食べてきたのかその歴史をひも解いてみると、冷凍保存なんて言う便利なものがなかったので、燻製にしたり、塩漬けにしたりといった具合に工夫して鮭を保存して食べていた。 本の中に、アイヌの人たちと鮭とのかかわりについて述べられている部分がある。アイヌの人たちは鮭のことを「シぺ」と呼んでいた。その意味は、「食べもの」または「 我々が食べるもの」で、著者曰く、鮭が食料減としていかに重要だったのかを示している。 鮭が好きな人にとっては「この世で一番うまくて、甘みがあって、濃厚な味」と言う意見を著者が紹介している。
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サーモンってのは海外でもよく食べられているようだが、一番おいしいのはサケの寿司。それができるようになったのも、養殖技術が発展してから。つい最近のこと。それまでは塩漬けにして食べていた。それはそれで美味しいが。
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