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大国政治の悲劇 改訂版 の商品レビュー

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2023/08/23

元陸軍軍人という経歴を持つ研究者による本。オフェンシブ・リアリズムという理論を提示し、1793年以後の国際社会の動きを説明する。潜在覇権国が1つのキーワード。ランドパワーが海空軍よりも重要であることを論理的に説明している。そして、中国の台頭は平和的にはならないと予測している。

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2016/02/03

真の国際政治を知りたい者には必修の名著です。仮説の検証により、アカデミックな国際政治理論を構築しています。整然として明晰な論旨は達意の翻訳と相まって読みやすい。モンロー宣言もいい加減な解釈を教わってきた事に驚きです。米の対日開戦の決断も、チャーチルの働きかけや仏印進駐でもなく、独...

真の国際政治を知りたい者には必修の名著です。仮説の検証により、アカデミックな国際政治理論を構築しています。整然として明晰な論旨は達意の翻訳と相まって読みやすい。モンロー宣言もいい加減な解釈を教わってきた事に驚きです。米の対日開戦の決断も、チャーチルの働きかけや仏印進駐でもなく、独のソ連侵攻にあり、日本がソ連の生殺与奪権を持っていた事が悲劇だとし、日本が無謀に暴走したのではなく、大国政治の非情さであると記されています。正しい歴史を初めて知る思いです。台頭する中国は、米のしてきた道を辿るとあります。平和裡にアジアの覇権を得られるかは、米の行動如何でしょう。出版社が倒産し、web上注が読めないのは残念でした。

Posted byブクログ