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京都で日本美術をみる の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2018/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

橋本麻里さんに注目。 していて、出会う。 京博 行かねば‼︎と。 桃山時代の海北友松。 江戸時代の円山応挙【龍門図】 が、観たい。 なかなか、観れていない、から。

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2017/05/04

元々あまり日本美術には興味がなかった私がなんとなく興味を持ち始めたきっかけが、雑誌「BRUTUS」の日本美術特集。その文章のところどころに散りばめられた言葉のチョイスにクスっと笑えるユーモアがあって、一体誰が書いたんだろうと気になって文責を見たら、この橋本麻里女史の名前があった。...

元々あまり日本美術には興味がなかった私がなんとなく興味を持ち始めたきっかけが、雑誌「BRUTUS」の日本美術特集。その文章のところどころに散りばめられた言葉のチョイスにクスっと笑えるユーモアがあって、一体誰が書いたんだろうと気になって文責を見たら、この橋本麻里女史の名前があった。 この本でも女史の言葉遣い、特に外来語の当て嵌め方がツボにはまる。 ・空海直筆の草稿本…「筆の誤りが多すぎる空海」 ・平安仏画の最高傑作は「ジーザスもびっくり釈迦復活の図」 ・元寇に前後して、元による弾圧を恐れた高名な禅僧たちの「亡命ラッシュ」が続き… ・極楽浄土から阿弥陀が迎えにやってくる様子を描いた来迎図は「死に対してのイメージトレーニング」に使われた ・風神雷神図…「サインもハンコもないながら、宗達作と誰も疑わない」 ・足利時代、同朋衆、阿弥衆と呼ばれる「アートディレクター」の存在 …etc. 理解しやすく面白く読み進めていくうちに、日本美術に対する見方が変わり、それらがアップデートな意味を持ち始める。 上に引用した文章の感じが好きなら是非。読んで損はないと思う。

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2016/09/11

京都博物館のガイドブック。 京都にある日本美術を見られる美術館の紹介ではない。 京都博物館には特別展示の時に行っただけなので、ここで紹介されている常設展の方も今度は見に行きたいな。

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2014/12/22

オーソドックスな京博ガイド。見たいなあと思うものに印をつけておく。 「釈迦金棺出現図」「病草紙」「興福寺曼荼羅図」「公家列影図」「山越阿弥陀図」「阿弥陀二十五菩薩来迎図」「瓢鮎図」「四季花鳥図(狩野元信)」「洛中洛外図屏風(二条城)」「果蔬涅槃図」(←これは特に!)「鶴下三十六歌...

オーソドックスな京博ガイド。見たいなあと思うものに印をつけておく。 「釈迦金棺出現図」「病草紙」「興福寺曼荼羅図」「公家列影図」「山越阿弥陀図」「阿弥陀二十五菩薩来迎図」「瓢鮎図」「四季花鳥図(狩野元信)」「洛中洛外図屏風(二条城)」「果蔬涅槃図」(←これは特に!)「鶴下三十六歌仙和歌巻」「寒山拾得図」などなど。 こうしてみると、我ながらヘンなものやハデなものが好きだなあとあらためて思う。お恥ずかしい。常設展示をこまめにチェックして、気長に通うことにしよう。

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2014/12/14

京都といえば日本美術。でも、まずはどこに見に行く? 寺?神社? いえいえ、もっとコンパクトに俯瞰できるところがあります。 その場所は・・・? はい、京都国立博物館です(タイトルに入っていますね(^^;))。 明治初期、欧化政策や廃仏毀釈により、多くの寺社に所蔵される文化財は...

京都といえば日本美術。でも、まずはどこに見に行く? 寺?神社? いえいえ、もっとコンパクトに俯瞰できるところがあります。 その場所は・・・? はい、京都国立博物館です(タイトルに入っていますね(^^;))。 明治初期、欧化政策や廃仏毀釈により、多くの寺社に所蔵される文化財は、散逸の危機に見舞われました。京都も例外ではありませんでした。そんな中、京都国立博物館は、文化財保護を使命として設立されました。館の所蔵作品に加え、寺社や個人から預かる寄託作品にも国宝・重要文化財級の美術作品が数多くあります。そうした一級の展示品が入れ替わり立ち替わり常に見られるのが常設展示館である平成知新館です。 千年の都の粋を集めた、珠玉の作品群。本書ではその中から、著者選りすぐりの115点を紹介していきます。 著者・橋本麻里さんは美術ライター・編集者。雑誌への寄稿や技術教科書の編集・執筆に加え、『変り兜: 戦国のCOOL DESIGN』、『日本の国宝100』といった著作もあり、また最近ではNHKの日曜美術館にも出演されるなど、気鋭のライターさんと言えるかと思います。 構成としては、縄文時代に始まり、江戸時代までの日本美術の流れがどういったものであったかを6章に分けて解説し、京都国立博物館に収蔵されている作品の中ではどれがその時代を代表するものかを紹介していきます。 収録されている写真はカラーなのですが、版がさほど大きくないので、美術作品の細部はよくわからず、いささかもどかしい感じもあります。が、本書は旅先の名所を紹介するガイドブックのようなものだと思えばよいのかもしれません。とりあえずこうした作品が見られるはずだから、現地に行って作品を見よ、という趣旨だと捉えれば、この本の厚さ・サイズは旅行鞄に忍ばせるにもよさそうです。 章の間に差し挟まれるコラムもなかなか楽しく、美術館の裏側も少し覗けます。展示に留まらず、京都国立博物館の活動の1つとして、社寺調査があります。これは京都や近隣の社寺に学芸員全員(!)が出向き、所蔵品すべてを調査するというものです。週単位でじっくり腰を据えて行われる調査の中で、社寺側が特に重要とは思っていなかったものの中から意外な美術品が現れることも珍しくないとのこと。こうした地道な調査は、社寺との結びつきを強め、博物館の底力ともなっています。 また、鑑賞者の理解を深める「ミュージアム・カート」の試みも紹介されています。文化財のレプリカや材料見本に実際に触れて、製作過程がどのようであったのか体験し、また作品細部を子細に確認することもできます。次回、京都国立博物館を訪れる機会があったら、ぜひ見てきたいコーナーです。 個別の作品で気になったのは、「釈迦金棺出現図」、「山越阿弥陀図」、「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」、「玳玻鸞天目」、「遠浦帰帆図」(牧けい(*奚に谷))、「果蔬涅槃図」(伊藤若冲)、「龍門図」(円山応挙)あたりでしょうか。 こうした作品が運良く展示されていればうれしいことです。ですが、そうでなくても、例えば本書にも載っていないものの中で「お気に入り」を見つける、そしてその作品についてさらに深く知る、そんな楽しみ方も十分に可能な「厚み」を持つのが京都国立博物館なのだろうなと思えてきます。 <参考> 『芸術新潮 2014年 11月号 [雑誌]』

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