人類が知っていることすべての短い歴史(下) の商品レビュー
皮膚の細胞はすべて死んでいる。成人であれば死んだ皮膚を2キロ持ち歩いていることになり、そこから皮膚のかけらが毎日数十億片ずつ剥がれ落ちていく(P257)驚愕の事実(笑 追記:『生命40億年全史』の引用がある(P160)2014年2月11日にレビューがあるので載せておく、以下...
皮膚の細胞はすべて死んでいる。成人であれば死んだ皮膚を2キロ持ち歩いていることになり、そこから皮膚のかけらが毎日数十億片ずつ剥がれ落ちていく(P257)驚愕の事実(笑 追記:『生命40億年全史』の引用がある(P160)2014年2月11日にレビューがあるので載せておく、以下参照 著者 : リチャード・フォーティ草思社 (2003年3月発売) 生命40億年の記録をたどる、化石からの手がかりで時代を遡るのだが、遠い過去ほどその全貌は薄ぼんやりしてくるのだった。憶測で断定しないところに好感がもてる。結局、地球生命の全容は紆余曲折を経て現在にいたるようだ。そうすると人類の未来も危なげで不確かなものだということが分かる。
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科学に興味がない人も是非読んで欲しい。著者が科学畑ではない人なので、知識がない人向けの分かりやすい説明になっている。そして、最初から最後まで好奇心を刺激される発見が満載だ。
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上巻の続き。後半になってようやく生物、人類史。人間の歴史って短いし、化石になるのって凄く大変なんだーと思い知らされる。今となっては恐竜の存在は当たり前になってるけど、ちょっと昔はそんな存在すら知らなかったのかと改めて思うと、恐竜を始めて発見(理解)した人はすごい!
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上巻を読み始めてから1年近くかかってやっと読了。科学技術史を全方位から描く力作である。 下巻は理科二類。生命の誕生から生物の歩んできた道を人類の誕生までを描くとともに、現代の地球史ができるまでの科学技術の発展を描く。 生命の成り立ち、構造やら進化の法則等等幅広く扱っており、面白い...
上巻を読み始めてから1年近くかかってやっと読了。科学技術史を全方位から描く力作である。 下巻は理科二類。生命の誕生から生物の歩んできた道を人類の誕生までを描くとともに、現代の地球史ができるまでの科学技術の発展を描く。 生命の成り立ち、構造やら進化の法則等等幅広く扱っており、面白い。 興味深い話は結びの章まで事欠かない。現生人類が如何に、いろんな種を絶滅に追いやってきたか、さらに現在でも凄い勢いで絶滅種を増やしていることを述べている。それでも、まだ人類が知らない種が山のようにあるのである。 なんとも騒がしい星である。
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科学史というか、人類が今まで知ってきた世の中の色んな科学的な話をてんこ上下巻にまとめて盛り。知的好奇心がある人、理系バックボーンがある人にとっては読んでて非常に面白いと思う、時間はかかるけれども。いわゆる現世人類がどのようにアフリカから世界に広がっていったのか、がこうも判っていな...
科学史というか、人類が今まで知ってきた世の中の色んな科学的な話をてんこ上下巻にまとめて盛り。知的好奇心がある人、理系バックボーンがある人にとっては読んでて非常に面白いと思う、時間はかかるけれども。いわゆる現世人類がどのようにアフリカから世界に広がっていったのか、がこうも判っていないとは。人類のこと1つとってもこんなにもわからない事だらけなんだ、と思うと色々感慨深い。長生きしたくなる。
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締め方がとても良かった。 後書きで成毛眞が東江一紀の仕事に賞賛を述べているが、この訳者の他の本も手に取りたくなった。 本書で言及されている書物の多くが未訳あるいは翻訳が絶版になっているのを見て、日本の置かれたお寒い状況も感じた。
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宇宙、量子、地球、生物、人類の成り立ちなど、科学のエッセンスをまとめたような読み物。 科学でこんなことがわかるんだよ!逆に、こんな身近なこともまだわかってないんだよ!と、読みやすく知的好奇心を刺激する名著だと思います。 翻訳も読みやすくていいね!
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大作。深海、細菌、生命の誕生、化石、進化論、遺伝子、氷河時代、人類史。よくぞ科学の門外漢がこれだけ多岐にわたるテーマを一つにまとめたものだ。そして、翻訳が読みやすい。読書の娯楽を堪能できた。良書。
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上巻は、この地球がどのように出来、どのような中身になっているかについてでした。下巻は生命誕生から私たち人類の祖先が現れるまでについて、現在分かっている範囲について書かれています。分かっていることというよりも、これだけしか分かっていないという衝撃の事実について書かれています。 資料...
上巻は、この地球がどのように出来、どのような中身になっているかについてでした。下巻は生命誕生から私たち人類の祖先が現れるまでについて、現在分かっている範囲について書かれています。分かっていることというよりも、これだけしか分かっていないという衝撃の事実について書かれています。 資料がいかに少ないか、それを研究するために多くの金がかかり、それに恵まれることの少なさ。そういった障害を乗り越え、情熱的に取り組まれている方々の物語。面白く、一気に読んでしまえる。そして私たちはいかに少しのことしか知っていないことを学ぶことができる。300冊を超える参考文献と(おそらく)退屈で地道な作業を通じてしか知ることの出来なかった世界の話を、これだけ興味深く読ませる本書の凄さを感じます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。 宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。 科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。
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