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研究する大学 の商品レビュー

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2018/06/10

大学における研究活動を改めて確認するために、本書を手に取った。小林の序論、菅による「研究をめぐる競争的環境」および野家による「人文学の使命」が参考になった。 アメリカの大学について、「『公共財』としての知識を生産する特殊な存在ではなく、市場の中の通常のプレーヤーとして、研究活動...

大学における研究活動を改めて確認するために、本書を手に取った。小林の序論、菅による「研究をめぐる競争的環境」および野家による「人文学の使命」が参考になった。 アメリカの大学について、「『公共財』としての知識を生産する特殊な存在ではなく、市場の中の通常のプレーヤーとして、研究活動を通じて「知識」という商品を生産し販売するビジネスモデルにより、収益をあげる存在なりつつある」(p.12)と小林が述べている。ここ20年で日本の研究大学も市場において「通常の」組織となるように、政策誘導されているのが、幸か不幸かその道は半ばといえる。また研究以外の機能を主とした強みとする大学群であっても、研究そのものや研究活動に関する事業に取り組む際には、背後に高等教育政策に織り込まれた科学技術政策を意識せざるを得ない状況にある。そして当該大学で行われている科学研究が、「社会のため」になっているか関心が寄せられていることも同様である。本書ではこのような説明責任について、「科学・技術研究を担っている大量の研究者」に「『届く言葉』を紡ぐという努力」(p.27)を求めている。ということは、おそらく研究者の周辺にいる職員も同じだろう。

Posted byブクログ

2016/03/08

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1297226X

Posted byブクログ

2014/06/23

2014 6/11 1章をパワー・ブラウジング。 とある書き物仕事のために手にとった本。 激化する世界の研究競争の話・・・を期待して手に取るも、1章で扱っているのは日本の制度状況の話だった。 期待とは違ったけれど、これはこれでなるほどな、とは。

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