にほんとニッポン の商品レビュー
『知の巨人』松岡正剛さんを読んでみました。 この人、京都の呉服屋のボンなのね。1944年生まれだから、私より10歳年上。高校時代に横浜に引っ越し。なんと、横浜に行く前には京都の朱雀高校にかよっていた。知る人ぞ知る朱雀高校は私の母校です。そんなわけで、まぁ読んでみました。 本書は、...
『知の巨人』松岡正剛さんを読んでみました。 この人、京都の呉服屋のボンなのね。1944年生まれだから、私より10歳年上。高校時代に横浜に引っ越し。なんと、横浜に行く前には京都の朱雀高校にかよっていた。知る人ぞ知る朱雀高校は私の母校です。そんなわけで、まぁ読んでみました。 本書は、縄文時代から、現代までの日本文化を概観するような内容。著者の過去の著作等からエッセンスをゆきだして並べた内容になっています。著者の深い教養と日本文化に対する一貫した独自の視点は読み取れますが、細切れなのが残念です。これ以外にも著者の本を何冊か買いましたので、これからぼちぼち読んでいきます。 余談ですが、京都寺町二条の三月書房が閉店になります。5月に閉めるとおっしゃってましたので、もうしまっているかも。先代のころから店主のお考えを反映したような品ぞろえの店で、詩や思想の本を揃えておられました。私はガキの頃から親父のお供でよくいきました。ジュンク堂や丸善もいいですが、こういう本屋に私は文化を感じます。なくなるのは本当に残念です。ここに松岡正剛さんの千夜千冊シリーズの文庫が置いてあったので何冊か買いました。また、読んだらご紹介します。
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【由来】 ・正剛さんのfacebookで 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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編集工学を標榜する正剛さんの多数の著書を、さらに編集している本書。 まずは、この編集の素晴らしさに感動した。 単独で歴史を語るということ自体、実はすでにオムニバスのようなものなのだが、そのような多数の著書のなかに出てくる文節をつなぎ合わせて、その上で再度歴史を繋ぎ直すという所作...
編集工学を標榜する正剛さんの多数の著書を、さらに編集している本書。 まずは、この編集の素晴らしさに感動した。 単独で歴史を語るということ自体、実はすでにオムニバスのようなものなのだが、そのような多数の著書のなかに出てくる文節をつなぎ合わせて、その上で再度歴史を繋ぎ直すという所作は、並大抵のものではないだろうなと思う。 というわけで、正剛さんはもとより、この編集をした方に賛辞! 内容については、もはや自分にはさらなる編集する「余白」はありませんので、割愛。 ただ、帯にはどこから読んでもよい、とあるけど、これは通しで読むのが断然面白いと思う。
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マニアックな日本の歴史が縄文時代から語られている。そして、現代にまで読み進めていった時に、それまで語られてきた歴史が明確になってきた。常に外から入ってきたものを吸収し、日本なりに編集して日本独自のものにしてきた。それが、崩れてきている。編集がなされずにただ、取り入れただけでは日本...
マニアックな日本の歴史が縄文時代から語られている。そして、現代にまで読み進めていった時に、それまで語られてきた歴史が明確になってきた。常に外から入ってきたものを吸収し、日本なりに編集して日本独自のものにしてきた。それが、崩れてきている。編集がなされずにただ、取り入れただけでは日本はうまく回らない。 そうやって現代を見た場合。アメリカの通りにしただけでは、ただ世界基準に合わせただけでは、日本は足りないのだ。 ずっと、正剛さんの視点で歴史を読んでいくと、そのことがよくわかる。それでは、今の日本には先がないのか。そうではない。これまで取り入れたものを再度検討して編集すればいいよ、と正剛さんは語る。納得。 それにしても、正剛さんが当たり前に出してくる人物を知らなさ過ぎる自分が恥ずかしい。もっと読書して、知識を増やしていきたい。
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