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紳士協定 の商品レビュー

4.3

18件のお客様レビュー

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2024/04/07
  • ネタバレ

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イギリスでの生活やロシアのテーブルーマナーが具体的に描写されており面白かった。特に、ホームステイでの生活において、少年と心を通わせる様子や英国の階級社会の現実。自分の子供がもう少し大きくなった頃に留学生を受け入れることができたらいい刺激になるろうと感じた。紀行文としても面白かった

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2022/08/18

感想 エリートの素質。シェークスピアを読んでも、理性的な科学的議論ができてもそれでは不十分なのか。階級社会は我々の生活や思考を侵食し続けるのか。

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2021/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者のイギリス留学時代の物語。著者の知識量がすごいのは他の著書などを読めばわかるが、その彼と同じように議論している10代の少年には驚かされる。多少はフィクションなのだろうか?あるいはこれが、英国の労働者階級中の優秀な層の標準? 日本で何となく成長した私にとって、10代の子が階級にまつわることで悩んだりする英国の社会が、とても遠いものに感じられた。そして、最終的に少年は大学に進学せず階級の移動も起こらなかったのだが、この思考レベルでも学生にならないとなると、英国の大学生は本当にエリート層なんだろうな、と思った。日本の大学が適当すぎるのか。

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2021/06/20

この本は読みやすかった。外務省入省直後語学研修時のロンドン郊外での生活の日々をつづったもの。佐藤優の自叙伝はとてもおもしろいが、あまり難しい話ではなく普通の生活記のほうが私にとっては読みやすいし楽しめる。ホームステイ先のグレン少年との交流が中心。イギリスでは日本以上に、学校の選択...

この本は読みやすかった。外務省入省直後語学研修時のロンドン郊外での生活の日々をつづったもの。佐藤優の自叙伝はとてもおもしろいが、あまり難しい話ではなく普通の生活記のほうが私にとっては読みやすいし楽しめる。ホームステイ先のグレン少年との交流が中心。イギリスでは日本以上に、学校の選択がキャリア形成に影響することがよくわかる。友人のいないグレン少年と佐藤青年との深い交流は本当に興味深い。たまたま最近見たばかりの「戦場のメリークリスマス」について一緒に見て深く語り合うシーンは印象深い。好きな本だ。とても楽しめた。

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2018/12/18

久々に、色んな味わい方のできる良書に触れた。入省間もない研修生時代の佐藤優の自叙伝。イギリス留学の中で出会ったホームステイ先の少年との心の交流。外務省同期と交わす、新人時代の会話。青春小説としても楽しめるし、留学紀行文としても味わえるし、新入社員の初々しい雰囲気を楽しむ事もできる...

久々に、色んな味わい方のできる良書に触れた。入省間もない研修生時代の佐藤優の自叙伝。イギリス留学の中で出会ったホームステイ先の少年との心の交流。外務省同期と交わす、新人時代の会話。青春小説としても楽しめるし、留学紀行文としても味わえるし、新入社員の初々しい雰囲気を楽しむ事もできる。何より少年との純文学的物語。 何故だろう、佐藤優が経験を積み、少年が大人になり、同期とは次第に距離が離れ、移りゆく環境における栄枯盛衰の喪失感。心にジワリとくるノスタルジア。どれも素晴らしい読後感である。

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2018/05/18

著者である26歳の日本人外交官と、12歳のイギリス人少年との交流を描いた回想録。 著者のエグい教養作品とは違った進学や恋愛相談を通じて、生々しく、心温まる交流を描いた文学的な作品だと思う。 大学出たばっかりの26歳で、自国の文化や歴史を語りつつ、「(イギリス人に対し日本)食は文...

著者である26歳の日本人外交官と、12歳のイギリス人少年との交流を描いた回想録。 著者のエグい教養作品とは違った進学や恋愛相談を通じて、生々しく、心温まる交流を描いた文学的な作品だと思う。 大学出たばっかりの26歳で、自国の文化や歴史を語りつつ、「(イギリス人に対し日本)食は文化だから、食べなくてもいいんだよ」と言えるか?著者の本当のグローバルコミュニケーション能力・才能には、恐れいる。 海外赴任する人だけでなく、国内転勤族にも、使える実践的知識だと言っても過言ではないだろうか。 他人との交流のあり方において。 本作品の時代からは、変化しているのかも知れないが、生活レベルで見た日英の違いも見逃せない。

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2017/06/28

1980年頃のイギリスの文化、国際情勢、日本人がどう見られていたか、等を知ることができた。現在は大分状況が違うにしても、イギリスに行くことがあればその前に読んでおきたい本だと思いました。著者と少年グレンの対話が面白く、二人の関係が羨ましくも思いました。

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2016/10/22

佐藤優氏のイギリス研修生時代の小説。佐藤氏が外交官としての方向性を形成する時期に何を考えていたのかが分かる。 「先生と私」の方が私は好きですが、本作も佐藤氏のイギリス分析も含まれており、負けず劣らず面白い内容です。

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2016/07/02

外交官専門職員の最初の1年か何の生活について分かるようになる。 ノンフィクションだが読みやすかった。 外交官になった理由や仕事、裏事情を赤裸々に書いている。

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2015/06/13

ジャンルと言われると自伝かと思われます。著者が外務省に入って、イギリスとソ連で研修を行っている期間だけの話ですので、小説といったほうが近いのかもしれません。 外交官としての研修で語学を主として学ぶためにイギリスに14ヶ月滞在、その期間の話をホームステイ先の息子グレンとの出来事を主...

ジャンルと言われると自伝かと思われます。著者が外務省に入って、イギリスとソ連で研修を行っている期間だけの話ですので、小説といったほうが近いのかもしれません。 外交官としての研修で語学を主として学ぶためにイギリスに14ヶ月滞在、その期間の話をホームステイ先の息子グレンとの出来事を主体に書かれています。まだ研修中の話ですので、外交官の世界については触り程度のことが書かれているにすぎません。そのため著者の純粋な人間観ややりたいことについて、とても人間的に書かれてあり、読んでいる自分と照らして読むことができました。 自身の生き方に対して、少しだけ高度な視点で考える。著者の生き方を読み、そのように考えさせられました。

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