奇跡の人 The Miracle Worker の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヘレン・ケラーとサリバン先生が日本人だったら、という物語で、時系列としては、ヘレンが10歳くらいまでの物語でした。 躍動感あるストーリーで、先が気になって気になって、止まらなかった。あの後の安とれんの活躍をもうちょっと読みたかったです。 二人を疎ましく思う人もいるけど、助けてくれる人も必ずいて、胸が熱くなる素敵な一冊でした。 ♦︎心に残ったフレーズ p53.あなたの顔は、いつも明るい方を向いている。それはとても素晴らしいことよ。あなたはきっと、あなたの人生において、いつも明るいほうへ、明るいほうへと向かっていくでしょうから。
Posted by
原田さんといえば元学芸員で文化芸術に造詣が深く、本作も序盤は人間国宝の創成期の話で、やはり芸術を絡めた話なのかなと思いきや。 「奇跡の人」そうですよね、ヘレンケラーですね、なるほど。しかし介良れんに去場あんと、名前までオマージュしすぎじゃないでしょうか(笑)笑いを取りに来てるわけ...
原田さんといえば元学芸員で文化芸術に造詣が深く、本作も序盤は人間国宝の創成期の話で、やはり芸術を絡めた話なのかなと思いきや。 「奇跡の人」そうですよね、ヘレンケラーですね、なるほど。しかし介良れんに去場あんと、名前までオマージュしすぎじゃないでしょうか(笑)笑いを取りに来てるわけじゃないだろうけども、なんかそこで白けてしまった感はある。 ただ、じゃあヘレンケラーの話をちゃんと知っているのかと言われるとそうでもなく、水を触感で感じさせてウォーターを綴ったぐらいしか知識はなかったので、三重苦の人がどうやって物事を知ることができるのか、というステップについてはとても興味深かったし、たしかにそうだよなと思うところは多かった。 それを、盲人の活躍の場があった東北地方を舞台に書き上げたのはさすがだと思う。毒を盛られたところのウグイスに使い方や、れんの兄の深堀がなかったのは少し残念だけれども。 そういうわけで、最初と最後に人間国宝の話が出てきたものの、話の主題とはだいぶ関係がなかった。
Posted by
ヘレンケラー日本版。 けものの子として生きるしかなかった三重苦のれんを安はどのようにして救ったか。三味線の人間国宝になったキワとの関係とは。 目も見えない、耳も聞こえない、ゆえに話すこともできない介良れんと、先生役として可能性を信じ続けた去場安先生の話。 ほんと言葉そのままに壮...
ヘレンケラー日本版。 けものの子として生きるしかなかった三重苦のれんを安はどのようにして救ったか。三味線の人間国宝になったキワとの関係とは。 目も見えない、耳も聞こえない、ゆえに話すこともできない介良れんと、先生役として可能性を信じ続けた去場安先生の話。 ほんと言葉そのままに壮絶だった。ひとつひとつ学んでいくれんの姿に涙できる安がすごい。どうして他人のために頑張れるのか。使命感ってどうやったら生まれてくるのか。
Posted by
奇跡の人なのだろうか? 人の能力、人の可能性、それを引き出すのも環境、教育、そして人。 当たり前のことを奇跡と呼ぶ、それが今の世の中なのかもしれない。
Posted by
ぐーっと引き込まれて、一気読み。 以前、仕事でずーっと座敷牢に閉じ込められていた女性に出会ったことがある。眠たくなると子守唄を歌うようせがみ、本を読み聞かせると甘えて身を委ねてくる可愛らしい人だった。田舎の大きなお家だったので座敷牢に閉じ込めざるを得なかったのだろうけど、きちんと...
ぐーっと引き込まれて、一気読み。 以前、仕事でずーっと座敷牢に閉じ込められていた女性に出会ったことがある。眠たくなると子守唄を歌うようせがみ、本を読み聞かせると甘えて身を委ねてくる可愛らしい人だった。田舎の大きなお家だったので座敷牢に閉じ込めざるを得なかったのだろうけど、きちんと愛情を受けてきたのだなあと思った。 歌が好きだった彼女も感性豊かな人だった。もっともっと可能性があったのかな。
Posted by
明治時代の津軽を舞台にした日本版のヘレン・ケラー。 ストーリーは知っていても、夢中になりました。 れんを持て余していた介良家の両親が、安先生との暮らしで変わっていくれんを見て、直ぐに自分たちのところに戻そうとする度に、親として仕方がないとはいえ、歯がゆい思いを感じました。 安...
明治時代の津軽を舞台にした日本版のヘレン・ケラー。 ストーリーは知っていても、夢中になりました。 れんを持て余していた介良家の両親が、安先生との暮らしで変わっていくれんを見て、直ぐに自分たちのところに戻そうとする度に、親として仕方がないとはいえ、歯がゆい思いを感じました。 安先生同様に、まだ早い!と奥歯を噛み締めてしまった次第です。 見えず聞こえず、その結果話せない。 私の想像を絶する世界です。 それに打ち勝ったれん、れんを信じ、身体でぶつかって行った安先生が素晴らしかった。 二人を支えた女中のハルが良かった。辞めさせられてしまうシーンは、その理不尽さに胸が詰まりました。
Posted by
なにも気づかずに読んでしまったが、これはヘレン・ケラーの翻案だと読後に知った。なにせ2人の名前が介良(けら)れんと去場安(さりば・あん)である。題名と併せて当然気づくべきだったが、元の本を読んでいないのでわからなかった。 しかしすごい話である。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めて一気に読み終えた。奇跡の人が目の前に現れて、ぶつかり合って、成長して行く姿を追った ヘレン・ケラー:その顔を、いつも太陽の光に向けていなさい。あなたは、影を見る必要などない人なのだから 去場安(さりばあん)、介良れん(けら、狼野キワ(おいの)
Posted by
ちょうど高畑充希さんの舞台は今何をしてるのかなぁ?へぇ、奇跡の人、かぁ〜とその翌日。図書館で本を借りようと原田マハ先生の列を見ていると「奇跡の人」を発見。なんたる偶然。最近まで西郷どんを食い入るようにみていた私に突然の「岩倉使節団」の話。なんたる偶然。これも奇跡の人の磁力に引き寄...
ちょうど高畑充希さんの舞台は今何をしてるのかなぁ?へぇ、奇跡の人、かぁ〜とその翌日。図書館で本を借りようと原田マハ先生の列を見ていると「奇跡の人」を発見。なんたる偶然。最近まで西郷どんを食い入るようにみていた私に突然の「岩倉使節団」の話。なんたる偶然。これも奇跡の人の磁力に引き寄せられたせいだろう。原田マハ先生は、いつでも裏切らない。
Posted by
日本にもヘレン・ケラーがいた!みたいな感動作だと思って読みましたが、サリバン先生とヘレンが日本人だったら・・・という物語なんですね。 名前が去場安、介良れんって。そこまで似せなくても・・。 「水」のエピソードは知っているし、安とれんの山場だったんでしょうけど、心に響くものがなかっ...
日本にもヘレン・ケラーがいた!みたいな感動作だと思って読みましたが、サリバン先生とヘレンが日本人だったら・・・という物語なんですね。 名前が去場安、介良れんって。そこまで似せなくても・・。 「水」のエピソードは知っているし、安とれんの山場だったんでしょうけど、心に響くものがなかったのが残念。 キワとれんの友情は可愛かったです。キワの存在が良かったかな。
Posted by