ばけもの好む中将(参) の商品レビュー
山の茸にはくれぐれも気を付けたいものですね。この巻でも、怪異より人間の恐ろしさの方がインパクトがあります。十の姉上にはまだまだ違う顔があるみたいですし。 このシリーズには、色々な物語や説話が話題に挿入されていて楽しいですね。どう見ても「未来」のフレーズもあったりする…
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ばけもの好む中将こと、佐近衛中将宣能にばけものの噂があれば、 そこへ出向くのだが、その際に、ひょんなことから知り合った、 右兵衛佐宗孝は毎回連れまわされるという平安時代を舞台にした物語の 第3弾。 今回は、宣能の叔母で、右大臣である父の妹、弘徽殿の女御が深く絡んでくる。 宗孝の...
ばけもの好む中将こと、佐近衛中将宣能にばけものの噂があれば、 そこへ出向くのだが、その際に、ひょんなことから知り合った、 右兵衛佐宗孝は毎回連れまわされるという平安時代を舞台にした物語の 第3弾。 今回は、宣能の叔母で、右大臣である父の妹、弘徽殿の女御が深く絡んでくる。 宗孝の上から2番目の姉に振舞われたおいしいとされる謎の茸に始まり、 天狗が現れたとされる寺など、目まぐるしく翻弄される宗孝はどうなるのやら、 と言った感じですかね。 宗孝の活躍や、宣能と宗孝のコンビネーションプレイが光るので、 最後まで飽きずに読めるのではないでしょうか。
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ワライダケやら天狗やら由緒ある琵琶のに関してつぎからつぎへと話が展開していき飽きさせない。主人公の宗孝の一の姉や二の姉がとうとう出てくるし、常連の八の姉と十一の姉な勿論、破天荒な十の姉もいい場面で登場。宣能(ばけもの好む中将)始め他の3人の中将も存在感を発揮。そうそう、気位の高い...
ワライダケやら天狗やら由緒ある琵琶のに関してつぎからつぎへと話が展開していき飽きさせない。主人公の宗孝の一の姉や二の姉がとうとう出てくるし、常連の八の姉と十一の姉な勿論、破天荒な十の姉もいい場面で登場。宣能(ばけもの好む中将)始め他の3人の中将も存在感を発揮。そうそう、気位の高い女御や腹黒い中将の父、可愛い十歳の初草の姫も忘れちゃいけない。みんな持ち場を守って活躍って感じだね。
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3作目。 宗孝がだいぶ身体を張れるようになり、話も少しずつ広がっていきます。 宗孝の身内としては一の姉と宗孝の実母がクローズアップされていて、二の姉も登場しました。 右大臣との関係もどうなっていくのか、展開が気になります。
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さらっとした平安絵巻。 この世界観にも慣れてきて、口調だのなんだのと あまり気にならなくなりました。 今巻は、天狗にまつわる謎が真ん中に通りつつも、連作短編となっています。 十の姉が神出鬼没すぎる。 どんなスーパーウーマンや。
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容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で完璧な左近衛中将の宣能は唯一怪異譚が大好きという困った趣味を持つ。その趣味に付き合わされている平凡な貴族・右兵衛佐の宗孝コンビのシリーズ第三作。 今回のテーマは謎の茸と天狗の怪。 食べると楽しくなって可笑しくなって踊りだす茸(ワライタケ?)により...
容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で完璧な左近衛中将の宣能は唯一怪異譚が大好きという困った趣味を持つ。その趣味に付き合わされている平凡な貴族・右兵衛佐の宗孝コンビのシリーズ第三作。 今回のテーマは謎の茸と天狗の怪。 食べると楽しくなって可笑しくなって踊りだす茸(ワライタケ?)により奇妙な体験をする者が続々現れる。 その中には尼寺に住む宗孝の二の姉君も。 そして中将仲間で一番のプレイボーイ・宰相の中将雅平が今のめり込んでいる恋もどうも怪しい。 更には山寺にも天狗が現れる。 今度こそ本物の怪異か?と息巻くが、宣能と宗孝が調べるとどうも裏がありそうで。 『わたしはね、右兵衛佐、怪異を装う人間が大嫌いなのだよ』 『悪ふざけ、あるいは私利私欲で神秘を汚すのは許せない。断じて、本当におそろしいのは人間だとかなんとか、そんなつまらない理屈はいらないのだよ』 珍しく苦々しく吐き捨てる宣能に、宗孝は怪異を純粋に追い求める彼の姿を知る。 しかしまたもや話は後宮の人間模様と宗孝の姉君たち、そして母上まで関わっていく。それだけではなく、宣能の父・右大臣や叔母であり主上の妃である弘徽殿の女御もまた…。 宣能が追い求める怪異と、その裏で分かってくるドロドロな争いが対照的。そんなものを見たいわけではない、本当の怪異として見ていたいのに、結局は人間の嫌なところを見てしまう。何だか宣能が切ない。 だからこそ宗孝のような素直な若者をコンビにしたいのだろう。 しかし宗孝の姉君たちもまた一筋縄では行かない者ばかり。またもや出てくる十の姉君は、いわば忍びの者のような感じなのか。そして終盤に出てくるその敵方らしき者も今後とも関わりがあるのか。 それより何より、宣能と父・右大臣の関係がますます剣呑な感じでハラハラする。 そして右大臣、どこまで黒いのか。最後の最後に話がグルっと回って何が何だかという、まさに怪異。
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シリーズ3巻。 紅葉狩りとこれから結構出番が増えそうな狗王登場。 琵琶の話もこの巻だったかな? 宗孝は母上に楽器の取り扱いを教わればよかったのにねぇ… 裏テーマはキノコかな。 出家した二の姉とか、色男の方の中将の恋とか。一の姉が宗孝の母と同期みたいなものなのか~というお話。
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弘徽殿の女御の若かりし頃の恋の話のもつれかと思ったのに。。。 宗孝の姉ばかりでなく母までも! 毒キノコや宰相の中将の火遊び(!?)が、まわりまわってこうつながる?作者のストーリーを練る腕にも脱帽です。 そして今回も、いざという時の宗孝の行動力にはビビビとくる(笑) 初草に、重い未...
弘徽殿の女御の若かりし頃の恋の話のもつれかと思ったのに。。。 宗孝の姉ばかりでなく母までも! 毒キノコや宰相の中将の火遊び(!?)が、まわりまわってこうつながる?作者のストーリーを練る腕にも脱帽です。 そして今回も、いざという時の宗孝の行動力にはビビビとくる(笑) 初草に、重い未来がのしかからぬよう、もう少し、可愛いままでいられるように願うばかりです。
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作中では悪役になるプライド高い女御も悔し涙を見せる時代があったのかと、ついつい驚いてしまったが最初からきつい性格なんてしているわけないですよね。 訳ありの過去話がチラリとでてくると、俄然気になるのは右大臣と宣能の確執。 なにがあって、あそこまで深い溝が出来てしまったのか。
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宗孝の母と姉上たち、宣能の叔母と妹の人物像がはっきりしてきて面白くなってきた。 右大臣怪しい。何を企んでいるのか? 前作もこれも事件はおもしろいのに、ばけものと関連づけるから、そこがちょっと半減してしまう。
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