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霊の棲む島 の商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2024/03/31

まるで映画カドラマ一本道見たような読後感。すべてのシーンがヴィジュアルとして浮かんでくる丁寧な文章と、地味にしか進まないけどスリリングな展開とエンディングに、新しい作家発見!と思える面白いミステリーだった。 他の本も読んでみようと思う。

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2019/07/29

前巻の終わり方がとても気になるなんてもんじゃない終わり方だったのに、読み始めると「?」が 自分の頭の上に浮かんでいるのを感じた。何が起こったのかさっぱり。 ストーリーも、いくつも絡まり合っていつも以上に難解な感じ。 でもエリカとパトリックの関係や、家族の関係は相変わらず憧れだわ。...

前巻の終わり方がとても気になるなんてもんじゃない終わり方だったのに、読み始めると「?」が 自分の頭の上に浮かんでいるのを感じた。何が起こったのかさっぱり。 ストーリーも、いくつも絡まり合っていつも以上に難解な感じ。 でもエリカとパトリックの関係や、家族の関係は相変わらず憧れだわ。 自分の家庭内部はいまボロボロな気がする。 だからなおさら憧れの気持ちが強くなるのね。 ちなみに今回の終わり方はさほど衝撃的ではない。

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2017/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エリカ&パトリックシリーズの第7弾。 そういうことだったのか。 パトリックの発作にばかり気をとられていて、 エリカとアンナの車の事故のことは気がついていなかった。 大怪我をして流産してしまうとは、アンナの人生、大変なことが多すぎる。 なんとか乗り越えられたかようで良かった。 昔の幽霊島の事件も、現代の幽霊島の事件も 現代の詐欺も、それぞれ途中で見当がでついてしまった部分があったので、 ミステリーとしてはまあまあ。 署長メルバリは記者会見をして被害者の父親を死に追いやるという、 酷い間違いを犯すが、 おじいちゃんの地位を手放さないようずる賢く立ち回り、 相変わらず目が離せない。

Posted byブクログ

2016/01/16

エリカ&パトリック事件簿シリーズ第7作。 衝撃的なできごとで終わった前作を受けて、今回はどんな展開が待ち受けているのかドキドキしつつ読み進めた。作品のテーマはドメスティックバイオレンス。過去の作品でもエリカの妹アンナが被害者として描かれていたが、今回はさらにエスカレートした内容...

エリカ&パトリック事件簿シリーズ第7作。 衝撃的なできごとで終わった前作を受けて、今回はどんな展開が待ち受けているのかドキドキしつつ読み進めた。作品のテーマはドメスティックバイオレンス。過去の作品でもエリカの妹アンナが被害者として描かれていたが、今回はさらにエスカレートした内容になっている。それにしても、一家の不幸担当みたいなアンナにいつ幸せが訪れるんだろう……。

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2015/09/07

エリカ&パトリックの事件簿も7作目。 重量級のシリーズ、がっつり続いてます。 古い灯台のある島へ、子どもを連れて渡る一人の女性。 夫から逃げてきたらしい。 数日後、別な土地での事件が発覚するが‥ この町でも関連する事件が? 灯台のある島での、遠い過去の出来事も、交互に語られます...

エリカ&パトリックの事件簿も7作目。 重量級のシリーズ、がっつり続いてます。 古い灯台のある島へ、子どもを連れて渡る一人の女性。 夫から逃げてきたらしい。 数日後、別な土地での事件が発覚するが‥ この町でも関連する事件が? 灯台のある島での、遠い過去の出来事も、交互に語られます。 エリカ夫妻の住む町では、大きなプロジェクトが進行していました。 自治体執行委員のアーリングは、担当の華やかな女性と昵懇に。 警察署長のメルバリは、仕事は出来ないのに見栄っ張りな困り者で、ほとんどコメディキャラですが、私生活ではいいパートナー(パウラの母リータ)とめぐり合い、意外に良い所を見せて幸福になっています。 ところが‥ 前作の終わりに、主人公達には衝撃の事件が起きていました。 パトリックが倒れ、エリカと妹のアンナは交通事故に。 (細かいいきさつはネタばれしないでおきますけど‥) アンナの苦しみの大きさ、家族の並々ならぬ心配がリアルに描かれます。 どんな言葉も届かないように見えましたが。 そっとしておくしかないと思うのは違い、傍にいて暖かさを感じさせるようにというカウンセラーの言葉は、知っておいたほうがいいことかも。 いつもながら盛りだくさんで、濃い! 今回は島や過去の因縁が出てくるため、他の北欧作家の作品を思い出させる部分がありました。 こういう雰囲気は、土地柄なのね~。 北欧のミステリは近年かなり紹介されていますが、まだまだ良く知らないことばかりで、新鮮味あります☆

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2015/01/02

最初の方は良く分からなかったですが… 進んで行くほどに、面白くなってきましたよ。今回のDV問題 重かったですね、前作よりは面白かったような気もします。 このシリーズは続いて欲しいですね 最後の方は一気読みです

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2014/10/25

待ってたよーエリカ&パトリックシリーズ!もう七冊かー。今回はフェルバッカ沖の小さな島。グローシャール島。昔と今の悲劇が下敷きになっている。全体的に虐げられる女性がメインになっている。あと、苦悩する女性。思えばシリーズの中でも様々な女性の生き方が描かれているな。エリカ・アンナ・パウ...

待ってたよーエリカ&パトリックシリーズ!もう七冊かー。今回はフェルバッカ沖の小さな島。グローシャール島。昔と今の悲劇が下敷きになっている。全体的に虐げられる女性がメインになっている。あと、苦悩する女性。思えばシリーズの中でも様々な女性の生き方が描かれているな。エリカ・アンナ・パウラ。もしこの作品がシリーズ初読だったらキツいかも。これまでシリーズを追いかけて来た人には安心の安定感で楽しめると思う。

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2014/10/19

「エリカ&パトリック」シリーズ7冊目。 前の「人魚姫」の終わり方が「ええええ!」というものだったのでどきどきしてたんだけど…。主人公二人は結局大したことにはならず、かわいそうなのは妹とその夫(エリカの元彼)。不幸はあくまで妹が背負うこのシリーズ…。 テーマは「DV」だろうか。現...

「エリカ&パトリック」シリーズ7冊目。 前の「人魚姫」の終わり方が「ええええ!」というものだったのでどきどきしてたんだけど…。主人公二人は結局大したことにはならず、かわいそうなのは妹とその夫(エリカの元彼)。不幸はあくまで妹が背負うこのシリーズ…。 テーマは「DV」だろうか。現在と過去の虐げられた女性の話が交錯して、最後には一つにまとまるのだけど、なんとも暗くなるような話ばかりで…。過去の、灯台守に女中が嫁ぐ話、オチは現代の感覚だとすぐにピンとくるんだけど、当時の一般的な人は思ってもみないんだろうなぁ…という(ネタバレですが、ゲイの偽装のため連れてこられるという話です) そういえばエリカの妹アンナもDVサバイバーで、すったもんだの末に地元でエリカの元彼と結婚するんだけど、またまた不幸がやってくるのであった。 DV被害者のシェルター、コカインの密輸、小学生がそれを見つけてなめて救急搬送される、数カ月前に大変な暴力を受けた男性が射殺されるなど色々な事件がからまり、視点がころころ変わるのだけど、最後には集約される。 DVの被害者支援のNPOみたいな組織に男性が関わるのがいいのかどうか、という問題提起もされていたなぁ。 ものすごく分厚い本だけどいっきに読んでしまった。そしてまた続きを楽しみにするのであった。

Posted byブクログ