三浦綾子さんのことばと聖書100の祈り の商品レビュー

込堂一博(著者)

2017/01/15

(01.20.2016)

非常に読みやすい一冊。
著者、込堂一博さんの三浦綾子さんに対する尊敬の思いがすごく伝わってくる本でした。

「しかも、その祈りを神は必ず聞いてくださって、一番良い答えを与えてくださるのだという確信がなければ、祈りは独り言に終る。信じ切っていなければ、到底祈れない。だから、祈りはむずかしいのである。」

三浦綾子さんの信仰は、良い意味ですごく人間味がある。人間の弱さ、信仰心を持つことで生まれる苦しみや葛藤を隠さない文章が、人々の心を動かすのだと思います。

2015/04/25

敬謙な祈りに溢れた三浦さんの言葉、そして著者の解説、聖句が100セット。快く、優しく、平安に満ちた世界だ。三浦さんが「氷点」以降、大きく成長していった軌跡を感じた。旭川、帯広･･･北海道の自然が三浦文学に相応しいと痛切に思う。著者が旭川の牧師として身近におられた方であるだけに、等身大の三浦さんご夫妻を感じることができた。「千利休の妻たち」など未読の大作が多くある！今後ぜひ読んでみたい。著者が大津波の襲来したときに高台から押し寄せてくる大津波を見て、市街地にいて見えない人たちに警告していたであろう！と語っておられる例示は実際にあったことだろう。三浦さんの切なる声に耳を傾けることの大切さをこれ以上分かりやすい説明はない。「女性は愛されないと尊敬を示さない。男性は尊敬されないと愛を示さない」とのエグリッチ博士の原則、うべなるかな！