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風紋 新装版(下) の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

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    7

  4. 2つ

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2023/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻は松永の事件公判が主なテーマ。 被害者・加害者関わらず両者の家族が人生を狂わされていき、苦しみながらも人生を歩んでいかなければならない悲哀が表現されている。人の良い部分だけでなく弱い部分も表現されている点にリアリティを感じる 人を愛さないと決めてしまった真裕子、事件以来、家族関係と共に人格まで変わってしまった香織。 両者の悲しみが癒える事はあるのか、このまま辛い人生を歩んでしまうのか。

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2023/04/29

様々な目線から描写された真実。 色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。   通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあ...

様々な目線から描写された真実。 色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。   通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあるはずだし、犯人の家族や友人などにも心情的な変化が起こる筈だ。  今作はそういったある意味タブーの部分をフォーカスしたサスペンスが強い作品だったと感じる反面、少し人物や世界観がのっぺりしている様に思ってしまった。

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2023/01/26

東野圭吾の手紙を思い出させる題材。 どんな形であれ、主人公真裕子には幸せになってほしいと願う。 長編ではあったけれど、読み出したら止まらなかった。

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2022/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻はまぁ展開ありでよかったんだけど、下巻は長い…ダラダラと中弛みを感じてなかなか進まなかった。 短編が苦手な私としては、場面がコロコロ変わるの進まない理由となってしまった。 加害者側の場面、被害者側の場面、記者の場面〜…といった登場人物それぞれの場面が数ページで切り替わるから、せっかく入り込めていたのに、『え…またこの人のターンか…』となってしまう。 得に、被害者家族の娘のターンが苦手だった。 似たような心理描写の繰り返しで飽きてしまって。 一冊にまとめたほうが面白く読めたかも。 加害者の奥さん、プライド高くて今で言うSNSに見かける承認欲求強めの主婦なんだけど… あそこまでプライド捨てるかなぁ… ホステス?下品系な派手な服? うーん… 個人的にはかなり意外な変化でした。

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2022/02/19

犯人は別にいるの?と疑いながら、事件に関わるそれぞれの人生の変化がとてもよく描かれてました。真裕子の母に対する感情の動きや、描写が良かったです。

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2021/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

癒えることのない心の傷を加害者と被害者双方が抱え、事件から立ち直ることの厳しさと難しさを強く感じました。 ただ、少し長くも感じてしまいました。

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2021/01/30

一方で、あなたの近しい人が殺人を犯したとしたら、しかもそれが夫だったらどうでしょうか。―刑事が訪ねてきて、夫が人を殺めたと香織に告げる。捜査の過程で明らかになる夫の姿。裏切り。そんな言葉では済まされない状況におちいる香織だが、夫は裁判で無罪を主張した。いったい、何が本当なのだろう...

一方で、あなたの近しい人が殺人を犯したとしたら、しかもそれが夫だったらどうでしょうか。―刑事が訪ねてきて、夫が人を殺めたと香織に告げる。捜査の過程で明らかになる夫の姿。裏切り。そんな言葉では済まされない状況におちいる香織だが、夫は裁判で無罪を主張した。いったい、何が本当なのだろうか…。“事件”に関わる“人間”をあますことなく描いた大作。

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2020/09/17

母を殺した犯人とされる教師の裁判が始まる。 公判というのは続けてやるものだとばかり思っていたが、 期間があくものなのだと初めて知る。 犯人の罪が確定しても、被害者とその家族が救われる事があるはずも無く、 読んでいて気持ちがズーンと重くなる。 家族たちはその後どう生きていくのだ...

母を殺した犯人とされる教師の裁判が始まる。 公判というのは続けてやるものだとばかり思っていたが、 期間があくものなのだと初めて知る。 犯人の罪が確定しても、被害者とその家族が救われる事があるはずも無く、 読んでいて気持ちがズーンと重くなる。 家族たちはその後どう生きていくのだろうか。 時間が解決してくれるとは到底思えないが、 何とか光を見つけて欲しいと願う。

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2020/07/21

流石に長すぎる。上下巻で1131ページ。母を殺された家族とその被疑者の家族をめぐる物語。心情描写、文章はうまいけれど、展開がスローなのは上巻と一緒。下巻では劇的な展開を期待したが、思ったほどでもなかった。話自体は興味深いけれど、これはちょっと集中力が持たなかった。終章が蛇足に思え...

流石に長すぎる。上下巻で1131ページ。母を殺された家族とその被疑者の家族をめぐる物語。心情描写、文章はうまいけれど、展開がスローなのは上巻と一緒。下巻では劇的な展開を期待したが、思ったほどでもなかった。話自体は興味深いけれど、これはちょっと集中力が持たなかった。終章が蛇足に思えたのでその前で終わってよかったような。長かったわりに本当に知りたかったことは藪の中なのも消化不良。とはいえ圧倒されるところもあり(特に上巻)読んでよかった。でも再読だったと994ページ目に気づいたときは自分のボケ具合に落ち込む。

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2018/12/02

高校生と浪人生、二人の娘を持つ母親が殺害された。数日後に犯人として、浪人生の元担任教師が逮捕された。不倫の末に、殺害に至ったとされ、一旦は犯行を認めたものの、凶器が発見されないまま裁判が始まる。公判で、被告は犯行を否認、弁護士は冤罪により勝訴できると考えた。

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