1,800円以上の注文で送料無料

どうしたらチェスできみのパパに勝てるか の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/01/27

Murray Chandlerの名著「How to Beat Your Dad at Chess」の和訳本。チェックメイトの形を左ページで紹介し、見開きの右ページでは左ページの内容に似た問題を4問紹介する形をとっている。扱う内容は本当にチェックメイトの形のみで、実は形によって名づ...

Murray Chandlerの名著「How to Beat Your Dad at Chess」の和訳本。チェックメイトの形を左ページで紹介し、見開きの右ページでは左ページの内容に似た問題を4問紹介する形をとっている。扱う内容は本当にチェックメイトの形のみで、実は形によって名づけられている様々な名前で目次が作られている。 チェックメイトに名前がある、などということは実は私はあまり知らない。Fool's Mateとか、Anastasian Mateとかあるらしいのだが、形を知っていても名前は知らない。チェスプレイヤーとしての教養だとするならば、私にはその教養がないことになる。急いで読み直したいところだが、やはり局面を見た瞬間に答えがわかるような短手数のメイトばかり扱っているため、読もうとしても長続きしない。しかし、つまらない本、ということは決してない。横浜チェスサークル代表時代に訳者から直接いただいた本であるが、その後SSCLの講師を含め、様々なところでチェス講師じみたことをやってきた私には、教材として非常によく使えた本である。Fischerの言葉にもある通り、やはりチェスはキングをメイトにするゲームである。そのメイトの形には、よみというものの真髄が詰まっている。似ているか似ていないか、その判断ができるようになるには、問題をいくつも解くというのは有用である。その第一歩には、チェックメイトの問題集が最適だろう。そして、この本を通して読めば、似ている・似ていないの判断を子供ができるようになることは間違いない。もちろん、大人が読んでも然りである。

Posted byブクログ