1,800円以上の注文で送料無料

認知症ケアと予防に役立つ料理療法 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/06/01

「料理療法」魅惑的な響きです。ワタクシゴトですが、8月末に鎖骨他3〜4本骨折して、少々難儀な生活を送っていました。数日間料理を休みました。その間はどうにも生活のリズムが狂うというか、楽しくないというか。 料理には前頭前野の働きを活発にさせる働きもあるようで、逆に言えば料理を...

「料理療法」魅惑的な響きです。ワタクシゴトですが、8月末に鎖骨他3〜4本骨折して、少々難儀な生活を送っていました。数日間料理を休みました。その間はどうにも生活のリズムが狂うというか、楽しくないというか。 料理には前頭前野の働きを活発にさせる働きもあるようで、逆に言えば料理をしない僕の前頭前野は休んでいたのかもしれません。早めに復帰しましたが、フライパンを振ったりできませんし、包丁も片手ではなかなかうまく使えません。けれど、日に日にできることが増えていきました。料理はリハビリになる、と確信したものです。 そんなときに出会った「料理療法」の本。引っかからないはずがありません。 この本は、認知症のケアと予防を主目的にしているので僕の場合とは訳がちがいますが、それでも料理という作業と結果を通じてQOLを高めよう、という動きに賛同します。レクリエーションではなく療法なので、アセスメント、評価も行います。そうした資料もついています。 大部分はレシピにページが割かれていますが、ただの料理レシピではなくて、話しかけましょう、として話題の例まで出ています。恐らく療法の対象となる高齢者はこの本を読まないでしょうけれど、もしこのマニュアル的会話をそのまま耳にしてしまったら、ちょっと怖いなあ…。けれど、これはレクリエーションではないのです。 いつか僕が認知症になったとしても、たまには料理をして褒めてもらいたい、そして元気を出したい、などと、柄にもなく優等生的な感想を持つのでした。けれど、これ、そうやって読む本じゃくて、面倒見る側のためのもの。今の時点ではどちら側でもないけれど、よき心構えになりました。

Posted byブクログ