ぬればやまのちいさなにんじゃ の商品レビュー
小さいころに読んで本のタイトルや作者は忘れてしまっていたが、 強烈な印象を残している本がある。 この本もそのうちのひとつ。 遠い遠い記憶をたよりにいくつかのキーワードを検索エンジンにかけてみる。 「小さい男の子」「修行」「たけのこを毎日飛び越える」「血」「昔話」、、、 タイト...
小さいころに読んで本のタイトルや作者は忘れてしまっていたが、 強烈な印象を残している本がある。 この本もそのうちのひとつ。 遠い遠い記憶をたよりにいくつかのキーワードを検索エンジンにかけてみる。 「小さい男の子」「修行」「たけのこを毎日飛び越える」「血」「昔話」、、、 タイトルが判明し、その後図書館で無事に現物を手にすることができた。 男の子がカラスの化身だったというのは記憶になかったが、たけのこを飛び越えるシーンや自分の足を小柄で切断して(!)血がほとばしるシーンなど記憶通りの場面が出てくる。胸が熱くなった。 血と痛みに彩られたかたき討ちの物語。 昔話風の設定が、あたかもいにしえの英雄物語を読んでいるような、 壮大な奥行きを物語に与えている。
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