日本人が知らない韓国売春婦の真実 の商品レビュー

中村淳彦(著者)

2019/05/21

鶯谷の韓デリなどで働いている韓国人売春婦に関するルポ
実は、韓国で人気がある若い女性は、もはや日本に来てまで売春をするメリットが少なく、鶯谷などで働いているのは、年をとって韓国では働けなくなった売春婦、騙されて人身売買された素人、風俗で働いていることがバレるのを恐れて日本に来ている女性、脱北して韓国に亡命したが韓国での差別で生活ができなくなった人、中国朝鮮族などが主体だという。

2018/03/24

日韓で熱く語られる慰安婦問題。

慰安婦問題を考える中で日本人と韓国人のセックスワーカーの意識と捉え方の違いって絶対的にあるな～と思って読んだ本。

非常に興味深かった！

この本の最初に反韓デモの主催者が言った言葉があるんだけどうまいこと言うな～って思った。
「何十年かたったら、今日本にいる五万人の韓国人売春婦たちは”無理やり日本人に売春させられた”って絶対に言いだしますからね。」…このままいくと、皆さんのお子さん、お孫さんたちが、慰安婦問題で責め立てられる。…」

朝鮮戦争で朝鮮半島が焼け野原になった時に国を立て直すために韓国がとった政策が「基地村での売春」。
当時のパクチョンヒ大統領（パククネさんのお父さんね）が打ち立てた赤線事業だったって知っている人はほとんどいないんじゃないかな？

1961年に制定した観光事業振興法で国内に104か所もの赤線を作って、そこで働く売春婦を愛国者としてたたえたっていうんだからそりゃびっくりする。
さらに驚くのがその管理を国がしてたっていうんだから！！

でもって政権が変わって、急に「売春は禁止！」「売春婦は恥だ！」みたいになっちゃうっていうのもすごいけどそれに踊らされてるのってどうなんだろね…。

とまあこんな歴史的なことから、最近の韓デリ嬢たちのデリヘル形式や収入、さらには彼女たちをとりまく社会情勢なども書かれています。

この社会情勢の部分がすごく生々しい。
大学を卒業しても仕事がない…
またはお給料が少ない…
職業選択できない…

国としての問題と社会の縮図が表れているのがこの部分かなと。

とはいっても日本も労働と社会に問題を抱えているから大きなことは言えないんだけどね。

2015/01/02

著者の中村淳彦さんは、昨年で性風俗ルポルタージュの第一人者になったのでは。韓国の性風俗事情が詳細に書かれていました。知っているつもりで、実はイメージのみだったことを痛感。読んだ後に韓国を好くか嫌うかはともかく、この問題を無視して友好や断絶を訴えても効果はないと感じました。日本の現状は『日本の風俗嬢』（新潮新書）で。