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いつか来た町 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/02/01

町の名前、町の思い出、そこから連想されたこと、、、そういうことがふわふわと書かれていて、私も一緒にふらっと散歩しているかのよう。 「来年はへび年だね」という会話が12年に一度しかできない、そんな当たり前のことがすっと何でもないように差し出されてくる。何でもない時間に交わす会話にも...

町の名前、町の思い出、そこから連想されたこと、、、そういうことがふわふわと書かれていて、私も一緒にふらっと散歩しているかのよう。 「来年はへび年だね」という会話が12年に一度しかできない、そんな当たり前のことがすっと何でもないように差し出されてくる。何でもない時間に交わす会話にもかけがえのなさが灯される。

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2017/05/12

+++ 町を好きになることは、恋をすることに似ている――。 風が運んできた香り、ふと目にした風景、耳に入ってきた会話、あの日の舌の記憶……。歌壇を牽引する一人であり、心の琴線に触れる言葉を紡いできた著者が、25の町の表情を五感で綴った随想集。まるで、著者と一緒に町を歩いているよう...

+++ 町を好きになることは、恋をすることに似ている――。 風が運んできた香り、ふと目にした風景、耳に入ってきた会話、あの日の舌の記憶……。歌壇を牽引する一人であり、心の琴線に触れる言葉を紡いできた著者が、25の町の表情を五感で綴った随想集。まるで、著者と一緒に町を歩いているような気持ちになれる珠玉の25篇を収録する。 本書に登場するのは、山形/松山/名古屋/遠野/下北沢/京都/大森/入谷/紀伊田辺/神保町/立川/仙台/銀座/吉祥寺/池袋/表参道/新宿/御茶ノ水/江古田/有明/青森/パリ/高幡不動/横浜/福岡。 歌人ならではの独特の視点で切り取られた何気ない日常のひとコマは、あたたかく、せつなく、時に妖しく感じられ、あなたの知らない“もうひとつ町の顔"を見せてくれるはず。 +++ なによりまず、それぞれの町の紹介の仕方が特徴的である。直接的に表すのではなく、町の由来や風物などに事寄せて語るうちに自然にどこの町かが判っていくという趣向である。なるほど、と思わされることも多く、それだけでも次の町のことが愉しみになる。さらに、語られるエピソードが、著者の子どもの頃の思い出だったり、過去の体験だったリ、感じたことだったりするのだが、そのどれもが趣に富んでいて惹きこまれる。著者の目線でその街を歩いている心地になれる一冊である。

Posted byブクログ

2015/05/04

神保町、銀座、吉祥寺、立川など25の街を東直子さんの感性で綴ったエッセイ集。街の歴史や文学作品やマンガから引用して語られる街は通い慣れた街でも違って感じられてまた訪れたくなりました。優しいタッチの挿絵も良かったです。

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2014/12/06

歌人・東直子の町のエッセイ。 読み始めてすぐにどこなのかは分からない。 どこか分かると、ああ、あそこの店の事だ、とか知っている町だと、ニンマリしてしまう。 歌人らしい表現や知識は楽しい。

Posted byブクログ

2014/12/03

初の東直子さん。 穂村弘さんが好きで、そこから。 静かなのだけれどリズムがあって気持いい。 自分の記憶の引出しから、ぽろぽろと色んな物が溢れて、すぐに回想が始まり、意識が本から離れてしまい、読了まで時間がかかった。 ことばの神様。 幸せな読書だった。

Posted byブクログ