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企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか の商品レビュー

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2014/12/26

近年の会計不正事例を紹介。最近は第三者委員会調査報告書をネットでも見れるので事件の全貌は大体理解できる。よくある会計不正事例は、過大請求をさせて営業担当者がキックバックを貰うという手法だろう。こういう不正への対応策としては、営業担当者と購買・発注担当者を職務上分離する。あと請求書...

近年の会計不正事例を紹介。最近は第三者委員会調査報告書をネットでも見れるので事件の全貌は大体理解できる。よくある会計不正事例は、過大請求をさせて営業担当者がキックバックを貰うという手法だろう。こういう不正への対応策としては、営業担当者と購買・発注担当者を職務上分離する。あと請求書の内容が「工事一式」なんてなっていたら、取引先に内訳明細を求めて価格の妥当性を1品単位で確認する。その他取付作業代とかで何十万も取っていたら、その金額が作業内容からみて妥当なものか検討する。ただし、この手の検証は本当の専門家でないと判別が難しい。大概が担当者の言いなりになって流されやすい。 そして中でも厄介なのが、サービス対価。コンサル系の仕事の対価なんて千差万別。株価評価を依頼したら、会計事務所から70万〜500万円の見積書が届く。この手のものには最低でも3社見積もりを入手し、然るべき人から決裁を得る。随意契約は避けるべきだ。しかしこうされると我々職業会計人は境地に立たされるわけで。 いろいろと考えさせられる一冊であった。

Posted byブクログ