南国港町おばちゃん信金 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
• プロジェクトで「やったこと」と「あえてやらなかったこと」(99) • 気をつけてやったこと -質問を投げかけること -相手の能力を信じること -相手の反応や行動を待つこと -10歳の子どもがわかるように話すこと -相手の努力をまず評価すること、その後で改善すべき点を指摘すること • あえてやらなかったこと -説教しないこと -失敗しないようにと最初から手や口を出さないこと -相手の能力は信じても期待はしないこと -許可なくミーティングで発言しないこと • 指導員向けマニュアルで心がけたこと(122) -研修に参加した会員を1時間、その場から立ち去らせない工夫 -10歳の子どもが聞いてもわかる研修内容 -デタラメな帳簿、デタラメな領収書、デタラメな会員名簿、そしてデタラメなローン借入申込書など、実際に信金で起こったことを教材として使用 -「信金の利用ルールを守りましょう」などの説教は一切禁止(研修のポイントは参加者自身に気づいてもらうこと) • 高い日当を払って釣るか、楽しい研修にするか • 「援助しない技術」の職人(135) -「援助する側/される側」という壁を越え、共通の目標に向かって取り組む技術 -言葉の本当の意味での「パートナー」 -「誰かを援助する」という思い込みを捨て「自分がおばちゃんの立場だったら?」と問いかけながら、おばちゃんたちの思い込みと現実とを聞き分ける -問題の本質を見極めたら、今度はおばちゃんたち自身がそれに気づき、解決のための行動に立ち向かえるよう手助けする。 -数字だけで把握してはダメ。数字が出てきた「過程」を一つ一つ、自分の目で確かめる • 「自分がわかっていないことは何か」を知っている(164) • 「見ていても、実際には見ていないこと」がたくさんあることを知っている • 村人たちの目に、私がどう映っているのかを知っている。 • 途上国の人々と日本人との価値観の違い以上に、人間として共感できることが増えている • エンパワーメントの意味を村人が自分の言葉で説明できる(173) • 「誰かの役に立ちたい」という自分の気持ちではなく、スラムのおばちゃんたちの「信頼」「自信」「自尊心」に思いを致す余裕(174) • 援助しない技術10のステップ(185) -自分の立ち位置を理解する:「自分は何をするためにここにいるのか?」 -事実質問・対話を通じて、相手自身の状況を相手自身の言葉で語ってもらう -相手の「事実」と「思い込み」をかぎわけ、「事実」に基づく課題を把握する。同時に、その解決に向けて相手と活動を共にしようとするとき、どのような共通課題が生まれてくるのかをあらかじめ考える -共通課題を見つけたら、「私もこのような形で一緒に取り組みたい」という共感の意志を相手に丁寧に伝える -相手から同意を得られるまで「待つ」 -具体的な実践活動に入る前に、まず、1人なら何ができるか/できないか、地域の仲間となら何ができるか/できないか、地域の仲間以外の助けはどんな場合に必要か等を相手に考えてもらう。相手の意見に耳を傾けながら自分も考える -それぞれの活動領域が明らかになったところで、活動計画を一緒に作っていく。活動計画表は、自分にとっても相手にとっても誰にでもわかるように、図や絵を用いて丁寧に作る(互いに共通の目的地にたどり着くための地図) -計画表に基づき一緒に実践活動を行う(地図どおりに歩いてみる) -実践した後(歩いた後)、うまくいったこと、いかなかったことを一緒に話し合い、次の活動に活かす -上記1~9の繰り返し(計画の実践においては、状況に応じて地図のルートを変更したり、地図そのものを作り変えたりすることもある)
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NPOムラのミラでインドで活動していた人のエッセイ。 お金も立場もある側にありがちな自己満エゴを出さず(最初は持ってたけど考えを改めていった過程が書かれている)、真面目な内容を関西弁でユーモア溢れる語り口で綴っているのが面白かった。 他人を変えることなぞ到底無理で、相手の自主性...
NPOムラのミラでインドで活動していた人のエッセイ。 お金も立場もある側にありがちな自己満エゴを出さず(最初は持ってたけど考えを改めていった過程が書かれている)、真面目な内容を関西弁でユーモア溢れる語り口で綴っているのが面白かった。 他人を変えることなぞ到底無理で、相手の自主性なしに継続的な改善効果は望めないのが鉄則なんだなぁと思った。 対話することで何が課題なのかを自分たちで気づいてもらい、自主的に行動できる当事者がいないと外部者はサポートできないんだな。 途上国開発だけでなく、仕事の後輩指導とか子どもの教育にも同じことが言えて、本質的な問題を扱っているまっとうな団体だと思った。 援助しない技術10ステップ 1)自分の立ち位置を理解する(何をするためにここにいるのか) 2)事実のみを聞く質問もしくは対話を通じて、相手自身の上y教を相手自身の言葉で語ってもらう 3)事実のみを聞く対話を続けながら、相手の「事実」と「思い込み」を嗅ぎ分け、事実に基づく課題を把握する。同時に、その解決に向けて相手と活動を共にしようとするとき、どのような共通課題が生まれてくるのかをあらかじめ考える。 4)共通課題を見つけたら、「私もこのような形で一緒に取り組みたい」という共感の意志を相手に丁寧に伝える 5)相手から同意を得られるまで「待つ」(同意を得られて初めて一緒に活動できる) 6)具体的な実践活動に入る前に ・一人なら何ができるか/できないか ・地域の仲間となら何ができるか/できないか ・地域の仲間以外の助けはどんな場合に必要か/必要ないか を相手に考えてもらう。相手の意見に耳を傾けながら、自分も考える。 7)それぞれの活動領域が明らかになったところで、活動計画を一緒に作っている。(自分にとっても相手にとってもわかるように図や絵を用いて丁寧に) 8)計画表に基づき実践 9)実践した後、うまくいったこと/行かなかったことを一緒に話し合い、次の活動に活かす 10)1−9の繰り返し ーーーー以下、よかった部分の引用ーーーー 親方「この会合は、誰の会合なんですか」 おばちゃん「アタシんタァの講NO会合に決まっとるやんかぁ」 親方「そうだね。だから私は手を挙げて、話してもいいかと許可を求めたんだよ。講の仲間以外の人は、あなたたちの許可がないと会合で話せないからね。なぜならこの会合は、あなたたちの会合なんだから」 ーー 私「近々さぁ、JICAの人んタァが来るらしいんやけど、何しに来ると思う?」 おばちゃん「そりゃあ信金を見に来るに決まっとるがね」 私「そーなんやて。で、どうやって信金の成果を見せたらいいやろか?」 おばちゃん「アタシんたぁが話をするんやて」「紙に書いて発表せんと」「劇は?」 インドで6年。覚えの悪いこの私も、《自分が言いたくても、グッとこらえ、相手の口から出てくるまで待つ》ことができるようになっていた。(略)私ではなく、おばちゃんが「劇がええてー」と言い出した、というのが大事なのだから。 「援助する側とされる側の境界線」を無くしたいなら、まさにここにはじっと我慢の時。 おばちゃんたちのやりとりが続く。あるおばちゃんは「3年間の活動を劇にしてみぃー。そしたら読み書きできん信金の新しい会員たぁにも、活動の紹介ができるやん」というコメントを発した。 新しい会員のことまでは考えていなかった私。「新会員に見せたい、信金のことをもっと知ってほしい」というのは、おばちゃんたちから出てきたアイデアだ。 このとき私は、即「新会員に見せるのはいいアイデアやね」と、おばちゃんたちのアイデアに賛成した。以前のわたしなら「これは評価やで、新会員は関係ないやろう?」と無理やり自分がやりたい「評価」を押し通し、「新会員」という彼女たちのアイデアを無視しただろう。しかし、「ココさえ外さなければ大丈夫だ」ということがわかってきた私は、そうはしなかった。 ーーーー引用ココマデーーーー
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インドのスラムのおばちゃん用の信金を作ったパワフルな女性の話。 もともと新聞のコラムだったので、一つ一つの文章が短くて読みやすい。 四コマ漫画が良いアクセントになっている。 岐阜弁も良い。私も真似したくなる。
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「援助しない技術」というのは、途上国支援だけじゃなくて、子どもたちや社員などのあらゆる面での「教育」に通じる大切なものじゃないかと思った。私も身につけたい。 てか、インドのおばちゃんたち、すごい難しいことやってると思う!すごいよ!
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カンボジアでボランティアをしている間に読んだからなのか、とても心に沁みた。 「支援」とはどうあるべきなのか… 支援する側が主体となってはいけない。支援される側が中心となって自分達自身で考え、行動するべきである。 我々先進国の人間ができるのは、彼らの疑問が浮かぶのを待ち、それに...
カンボジアでボランティアをしている間に読んだからなのか、とても心に沁みた。 「支援」とはどうあるべきなのか… 支援する側が主体となってはいけない。支援される側が中心となって自分達自身で考え、行動するべきである。 我々先進国の人間ができるのは、彼らの疑問が浮かぶのを待ち、それにヒントを与えることだけだ。 日本は世界の中で比較的早く経済成長しただけで、かつては彼らと同じ生活だった。 そこからどうすれば「発展」できるのか、その手本にはなり得る。それももし彼らが望んでいればの話。 彼らが本当に望んでいる事を見つけ、それを手助けすることは、とても難しい…
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書名と副題から途上国・国際協力に関係した本とは想像しにくいかもしれませんね。本書は「貧しい人たちを援助するのだ」と鼻息荒くインドへ出かけた「私」が10年後、私が身につけたのは「援助しない技術だった」までのものがたり。 コミュニティ開発の専門家がおばちゃん視点で肩肘張らずに読めるよ...
書名と副題から途上国・国際協力に関係した本とは想像しにくいかもしれませんね。本書は「貧しい人たちを援助するのだ」と鼻息荒くインドへ出かけた「私」が10年後、私が身につけたのは「援助しない技術だった」までのものがたり。 コミュニティ開発の専門家がおばちゃん視点で肩肘張らずに読めるようまとめた現場の記録! *推薦者(農教)K.F *所蔵情報 https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00367416&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
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