水光舎四季 の商品レビュー
どこかなつかしさを感じる。 透き通った文章に四季に応じて移ろうカラマツの森の 描写が繊細で景色が目に浮かぶよう。 未完成だけれども、それでも前に進んでいこうとする未熟な人たちの止まり木のお話。
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サマースクールまで読了。各主人公の心情が丁寧に書かれており、読者の自分までもがその気持ちを味わえる。特にスプリングスクールの潤也は、自分と似たような性格のため、読むのが苦しい場面も多々あった。また、サマースクールのワスレナグサには(後から調べて)感動した。作者のこういった粋な描写...
サマースクールまで読了。各主人公の心情が丁寧に書かれており、読者の自分までもがその気持ちを味わえる。特にスプリングスクールの潤也は、自分と似たような性格のため、読むのが苦しい場面も多々あった。また、サマースクールのワスレナグサには(後から調べて)感動した。作者のこういった粋な描写には感動を隠せない。 1/13 読了 四季が移ろい、人と人との繋がりもまた移ろっていく。心やその存在が不安定な少年・少女が、水光舎の中で、沢山の友人や幾ばくかの大人たち、そして自らの能力やそれによって生み出される可能性の中で、確かな存在へとなっていく。読者である私もまだまだ若輩者ではあるが、この物語を通して少し成長するきっかけをもらえたような気がする。解説でも書かれているが、水光舎は理想郷であり、現実にはこんな世界は無いのかもしれない。だが、私たちは追い求めて止まない理想郷を、せめて小説の中にだけでもそれを求め、読者としてその中の空気や営みに触れ、心の滋養として蓄えていくことは素敵なことなのかもしれない。これを読んで私はそう感じた。
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植物の声を聞いたり、柄が動き語りだしたり…人とはちょっと違う特別な才能をもった12~18歳の子どもたちを四季ごとに集め、その才能の生かし方を学ばせる“水光舎”。子どもたちの成長物語としては面白かったです。が、水光舎の運営体制とか現実的ではなく引っ掛かりました。いくらなんでも吹雪で...
植物の声を聞いたり、柄が動き語りだしたり…人とはちょっと違う特別な才能をもった12~18歳の子どもたちを四季ごとに集め、その才能の生かし方を学ばせる“水光舎”。子どもたちの成長物語としては面白かったです。が、水光舎の運営体制とか現実的ではなく引っ掛かりました。いくらなんでも吹雪で閉ざされてしまった中、肺炎になった生徒を生徒が犬ぞりでたった一人で下山させるか?とか。そういう点に目を瞑ればしみじみと感動的な良い話ではありました。
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癒し系のライトファンタジー。 季節ごとに主人公が交代してそれぞれの季節に起きた出来事が語られる。奇をてらったところはなく、どれも青春小説としては王道のストーリー。
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表紙のあたたかさ、タイトルの字面のよさに惹かれて読みました。ざっくり言うと学生寮もの。 植物と会話できたり、絵に魂を込められたり、いろんな力を、言い換えれば才能を持った子どもたちが一季を過ごす、水光舎での日々に触れられます。 水光舎で力を活かした仕事に従事することで、登場人物たち...
表紙のあたたかさ、タイトルの字面のよさに惹かれて読みました。ざっくり言うと学生寮もの。 植物と会話できたり、絵に魂を込められたり、いろんな力を、言い換えれば才能を持った子どもたちが一季を過ごす、水光舎での日々に触れられます。 水光舎で力を活かした仕事に従事することで、登場人物たちは力と折り合いをつけたり仲間となかよくなったりしていきます。その暮らしが、豊かできらきらした水光舎を囲む自然描写とともに描かれていて、この本にはやさしい四季が宿っているなあと思いました。 一番好きなのは夏。水光舎では春夏秋冬一季ごとに生徒が入れ替わるので、春の生徒は夏の水光舎にはいられません。その障害を乗り越えた恋のゆくえ、水光舎の女の子たちの結束力にぐぐっときました。 書かれている以外にももっといろんな仕事の子、それぞれの季節があるので、ほかの子の話も読んでみたくなりました。 表紙はまほちゃんかな?
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