国芳 カラー版 の商品レビュー
先日見た国芳の展覧会の印象が強くて、つい購入。 展覧会で作品を見ただけではわからない部分が多く記載されていて、為になった。 こういうのは読んでみなければ分からない。浮世絵を見なければわからない。(そして読本、合巻も…)
Posted by
蘭画、西洋画の影響もあったというのはこれを読むまでついぞ知らなかったのだけれども、比較のためにと並べられた図22,23(p.54-55)を見て納得した。 「其まゝ地口 猫飼好五十三疋」の宿駅名の読み替えが面白い。そしてひたすら猫、猫、猫でとても楽しい。
Posted by
破格の構図、自由自在なアイデア―歌川国芳(一七九七~一八六一)の絵には、浮世絵や時代の枠を超えて伝わってくる楽しさがある。幕末に活躍した国芳は、武者絵・戯画・美人画・役者絵・風景画と、あらゆるジャンルで工夫をこらした作品を作り続けた。常に新しさを求めた奇想の江戸っ子浮世絵師の代表...
破格の構図、自由自在なアイデア―歌川国芳(一七九七~一八六一)の絵には、浮世絵や時代の枠を超えて伝わってくる楽しさがある。幕末に活躍した国芳は、武者絵・戯画・美人画・役者絵・風景画と、あらゆるジャンルで工夫をこらした作品を作り続けた。常に新しさを求めた奇想の江戸っ子浮世絵師の代表作七〇点余を紹介。(中表紙)
Posted by
歌川国芳の作品を生涯に渡って解説している好著だ.時代背景の解説も良い.国芳は元々絵の才能があったことは間違えないが,狂歌師梅屋に出会ったことが非常に良かったと感じた.梅屋が現代でいうプロデューサーの役割を担っていたようだ.判じ物として有名な源頼光公館土蜘作妖怪図は本物を見たことが...
歌川国芳の作品を生涯に渡って解説している好著だ.時代背景の解説も良い.国芳は元々絵の才能があったことは間違えないが,狂歌師梅屋に出会ったことが非常に良かったと感じた.梅屋が現代でいうプロデューサーの役割を担っていたようだ.判じ物として有名な源頼光公館土蜘作妖怪図は本物を見たことがあり,迫力に驚いた記憶がある.水野忠邦の改革に対抗して,当局を公然と批判する意気は見上げたものだ.パロディの極意を会得していた国芳は,典型的な江戸っ子の気風を持っていた由.素晴らしいの一語に尽きる.
Posted by
歌川国芳が江戸っ子であったこと、べらんめいだったこと、とび職の真似が好きだったこと、大の猫好きだったこと・・。 判じ絵もおもしろい。雪の結晶、蚊の拡大図、骸骨などはしっかりと科学的裏付けもある。
Posted by
<目次> 第1章 浮世絵の世界へー初期の画業 第2章 人気浮世絵師になる 第3章 天保の改革を越えて 第4章 多様な意匠 第5章 晩年の国芳 <内容> 歌川国芳の伝記と作品の紹介。浮世絵の作品が多く(70点ほど)カラー版で紹介されているので、新書サイズだが楽しめる。幕...
<目次> 第1章 浮世絵の世界へー初期の画業 第2章 人気浮世絵師になる 第3章 天保の改革を越えて 第4章 多様な意匠 第5章 晩年の国芳 <内容> 歌川国芳の伝記と作品の紹介。浮世絵の作品が多く(70点ほど)カラー版で紹介されているので、新書サイズだが楽しめる。幕末に生きた国芳だが、いや幕末だからこそ、独自の意匠を展開し、人気浮世絵作家になったと言える。また江戸っ子で江戸っ子を愛し、弟子を愛し(弟子に愛され)、ネコを愛し、その人となりは愛すべきものであったようだ。
Posted by
- 1