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花もて語れ(13) の商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2017/12/28

最終巻は芥川龍之介の『蜜柑』。 最終話は有島武郎『小さきものへ』。 ゆっくりと読み進めてきた本作だが、最終巻に向けての5巻ぐらいは、一気に読んだ。文学や朗読を真っ正面から漫画で表現することに挑んだ、素晴らしい作品だと思う。

Posted byブクログ

2016/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1-13巻分まとめてレビュー。 『』の中は本の内容に関係ありません。飛ばしましょう。 『まずはじめに。  古本屋で1-5まで立ち読みし、感想は「駄目だこれ、ここで買っちゃあ。新書で作者にお金はいるようにしないとっ」と、本屋さんに直行して・・・なかった。  住んでる近辺、3件まわったが、もうなかった。  秋葉原にまで出て、タワー型本屋さんでようやく、1-11巻を見つけて、一気買い。最終章・・・とかあおっていて、11感で終わりかー。よかった、全部そろって。と思ったら。最終章の始まり、でしたね。 後日、もうその店には11巻しかなかったので、今度はお茶の水の大きなビル型書店にゆき、ラストの二冊購入。 無事、新書で全部が手に入りました。がんばった気持ちでいっぱいです』 ↓ ここから、本の感想です。  やはり、ここので強烈に引き付けられたのは「やまなし」の話。  そして、インパクトは「注文の多い料理店」の、紳士二人が、実はキャラが立っているだとう?という驚き。読んだことあったのに。読んだのは二度三度どころではなかったのに。  トロッコで「視点」の話。  すべてすべてが勉強になった。  『瓶詰地獄』で、原本が読みたくなり。  この、めくるめくような、きらきらしたような、背徳のような物語を初めて知った。  主人公のハナ。ちょっとないほど気弱さなども、朗読を通じて克服し、成長していく。  友人の万里子は、家事だめのお嬢様で、互いにないものを補っていく。(補いすぎて、この二人は社会人になってもう7年しても、なんら恋愛系が発展しない・・・。ハナは朗読仲間からの告白を6年、預かりっぱなしっ)。  悪い人は出ない。  優しい話で。  朗読のことなのだが、小説をどう描くかの参考になる。書く前に、書きたいのなら、読むべきかなと思った。    

Posted byブクログ

2015/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で、長期連載されていくのかと楽しみにしていたのに、これが最終巻ですか・・・。 幼くして両親を亡くしてしまい、引っ込み思案な女の子だったハナが当時 教育実習生であった折口先生から言われた言葉。 『きっと伝わる。伝えたい気持ちがあれば。』 このメッセージの集大成、見せ場となるハナの朗読の舞台。 芥川龍之介の『蜜柑』を選んで伝えたいとした相手は、折口先生だけでない。 ハナの朗読を聴く人々へ向けられたものなのだ。 そして、このコミックの読者にも伝わっているでしょう。 ハナは、次は自分が励ます側に立つと、決心する。 日頃、私も感じていたのだけど、人は人を励ますために生まれてきている。 それを、忘れてはいけない。

Posted byブクログ

2014/10/18

無事完結ー。 週刊連載に移った頃、流れが一瞬止まって、進行がだらだらになったときは(やべえこの週刊なのにくどくどしいこれは師匠の悪い癖が)と思いましたが、最終巻の淀まなさといったら。 ずっとこうだったらよかったのに。

Posted byブクログ

2014/10/01

どんな作品でも、最終回前の方が盛り上がって面白いことが多いですが、この作品もその例から漏れませんでした。この巻はお話を終わらせるための、最後の一筆という内容でしたが、もちろん蛇足にはなっておらず、良い作品として完了しました。音を漫画にするというと音楽がぱっと思い浮かびますが、音楽...

どんな作品でも、最終回前の方が盛り上がって面白いことが多いですが、この作品もその例から漏れませんでした。この巻はお話を終わらせるための、最後の一筆という内容でしたが、もちろん蛇足にはなっておらず、良い作品として完了しました。音を漫画にするというと音楽がぱっと思い浮かびますが、音楽よりもさらに表現が難しい朗読を取り上げ、それをきっちりと描き上げた作者の片山さんの力量は素晴らしいですね。次回作も期待します。

Posted byブクログ